こんにちは!
“姿勢がみれるギタリスト”ことフジオカタクトと申します。
いつもご覧くださりありがとうございます!
だんだん寒い日が多くなってきまして、乾燥が気になる季節になってきました。
今日は姿勢ではなく、指板の保湿についてのお話です。
よろしくお願いします!
まず保湿とは一般的に「乾燥しないように一定の湿度を保つこと」と言われています。油分で表面をコーティングして水分が蒸発しないようにする、という意味ではギターもお肌も同じだと思います。
ギターの保湿問題については賛否両論さまざまな意見や考察がなされていますね。
ローズウッドやエボニー指板は基本的に無塗装なのでメンテナンスが必要になります。
「そもそも指板に保湿は必要なのか?」という意見もありますが、そのギターの保管状態や使用されている環境、木材の状態にもよりますよね。人それぞれお考えはあるかと思いますが、僕はオイルで保湿したい派ですね。しっかり保湿されている方が指板の色も手触りも良いですし。
そこで悩みとして出てくるのがオイル選びだと思います。いろんな商品があって僕も最初は違いがよくわかりませんでした。
気を付けたいのは、ギター用として販売されているオイルであっても用途を間違えると楽器にダメージを与えてしまう可能性があるということです。僕自身、最近知ったことなのですが、ギブソンやマーティンといった有名ギターメーカーは指板の保湿にオレンジオイルやレモンオイルの使用を推奨していないとのことです。簡単にいうと揮発性が強すぎて逆に指板の水分をも奪ってしまったり、洗浄力が強すぎてギターの接着剤を溶かしてしまう可能性があるということみたいです。 このことについてはブログで詳しくまとめてくださっている方がいらっしゃいましたのでリンクを貼らせていただきます。
「Gear Otaku」
つまり「オレンジオイルやレモンオイルも指板の汚れ取りに関しては有効だが悪影響もあるので使いすぎに注意してください」ということだと僕は解釈しています。僕も初心者の頃、訳もわからず指板にオレンジオイルを塗りたくっていたことがありますが、だからといってすぐにギターが壊れてしまうようなことはありませんでした。しかし、10年20年…と長期的な視点で見ると故障の原因になっていくのかもしれません。
なので「保湿」だけが目的なのであれば、保湿に特化したオイルを使うことがベストなのではないかなと思います。
ここからはオイル(油)の種類について調べたことを簡単に紹介したいと思います。
もっと詳しく知りたい方は是非ググってみてください!
まずオイルには乾性、不乾性、半乾性の3種類があるそうです。
乾性は空気に触れると酸化し、自然乾燥することで塗膜が出来ます。不乾性は空気に触れても酸化しにくく、乾燥するのがとても遅いそうです。
使用用途に関しては、オイルフィニッシュをする場合は乾性を、木材のメンテナンスには不乾性のオイルを用いるとされています。
つまり指板のメンテナンス、保湿には不乾性のオイルを用いるのが良さそう、という結論に至りました。
このことを知ってから、僕は指板の保湿にはココナッツオイルを使ってみています。

ココナッツオイルは不乾性のオイルで、最も酸化しにくいオイルとも言われており、保湿力、抗菌性、抗酸化作用など様々な効果が認められているらしいです。不乾性のオイルなのでベタつくかと思われますが、案外べとつくことはなく、木材に浸透させた後にしっかり拭き取れば違和感はほとんどありませんし、保湿もバッチリ行えています。(ココナッツ特有の甘い香りはします。)

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ローズ指板にココナッツオイルを塗ってみたところです。塗った後の質感も好印象です。
また調べてみると、TOTOのギタリスト、スティーブ・ルカサーはココナッツオイルを使用してギターのお手入れをしているそうですよ。
またお肌の保湿としてもココナッツオイルは使えます。人によって合う合わないはありますが、一般的な保湿クリームに比べかなり保湿性は高いです。僕は粉をふく位の乾燥肌でしたが、ココナッツオイルで保湿するようになってからはほとんど乾燥が気にならなくなりました。ギターもお肌もココナッツオイルで保湿できてしまうという、ズボラな僕からするととても良い発見でした。
現代社会は便利な商品がたくさん並び、選んでも選びきれないほどです。しかし結局のところ、自然のものや昔からあるものが、自分のためにもギターのためにも、環境のためにもいいのではないのかなぁ、と考えさせれらます。
今回ここに書いたことが全てではありません。一つの意見、考察として受け取っていただければ幸いです。m(_ _)m
それではまた〜!
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