

前回、前々回に引き続き、まだまだピックを掘り下げますよ!
お。またやってみますか。
今回用意したのはこちら!
なんか、可愛いですね。
ファッションブランドのCUNEが作ったピックみたい。ウサギのイラスト入り。詳しいことは分からないけど、たしかに可愛い。
カタチは全部・・・ティアドロップですね。
うん。カタチも厚さ(1.0mm)も全部同じで、材質だけが違う。
今回は材質の違いを研究するわけですね?
そうそう、さっそくいってみよう。
まずは「PEI樹脂」から。
これ、初めて聞いたのでちょっと調べてみたよ。「PEI樹脂」とは「ポリエーテルイミド樹脂」。耐熱性で高強度、絶縁性に優れる、だって。
よく分かんない・・・とりあえず、弾いてみましょう。
了解!どれどれ…持った感じはウルテム(ウルテムは、米国のGE社のポリエーテルイミド(PEI)の製品名)っぽいな。(弾く)弾いた感触はとってもスムースです。引っかかりが無くてとても弾きやすいよ!
ウルテムかぁ。爪の感触に近いと言われてるヤツですね。だとすると、好みかも。
では次はこのピンク色のやつ。「POM樹脂」?
これも初耳ですね。
うん。調べたら「POM樹脂」イコール「ポリアセタール」
あ、それは聞いたことあります。
そうだね、特徴としては「強度、耐熱性、耐摩耗性に強い」
とりあえず弾きましょ。
(弾く)これはね、繊細な感じ。厚みが同じはずなのに、さっきの「PEI樹脂」製よりも薄いピックで弾いてるかのような感触!不思議〜!
ギターのストロークに合う感じですかね?
ストロークも軽やか。だけどストロークやカッティングはオニギリ型の方が弾きやすいなあ…。さてさて三つ目はマーブル模様の憎いやつ、ナイロン!
ちょっと・・・馴染みはないですね。
ナイロンと言えば衣服に使われてるイメージだけどね、スポーツウェアとか?
そうですね。シャカシャカするイメージ?(笑)
そうそう。こちらも調べました。ナイロン「強度、靱性、耐熱性に優れる」さらに耐油性も優れていることから自動車のエンジン周りの部品にも使用されるそうだよ。
それじゃあ暑い暑い夏のステージ上でも大丈夫そうですね。
理屈ではね!よし、弾いてみよう(弾く)これが一番しっかりとした、というかどっしりとした音が出るなあ、安定感!
重心が低い感じかな?ちょっとイメージ違いましたね。
衣服のナイロンだと、ナヨっとサラッとシャカシャカ〜みたいなイメージだから、ちょっと意外だったなー。
で、最後いきますか。
おうっ。セルロイド!は世界初の高分子プラスチック。
昔からよく聞く素材ですね。
うん。加工しやすいので一世を風靡した素材だけど、他と比べて燃えやすいから、その点だけ注意だよ。
燃えやすい・・・暑い暑い夏のステージ上とか?
(スルーして)では、実演…!(弾く)おお、これが一番バランス良く感じます。発音も、弾いた感触も! 昔からギターピックに使われてるだけのことはあるねー。
流石のまとまり具合ですね。一番無難というか。
今日のまとめ!カタチ、厚さが同じピックでも 材質で音色やタッチはけっこう変わります!
勉強になりましたー。
ピックの世界まだまだ追求しようね!そう、すべては?
愛ゆえに!
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