

パンの消費量が日本一の京都で、お気に入りのパン屋さんをまた一軒見つけてしまったSugarです。

諸説あると思いますが、何か作業している途中でも手を汚さずに食べられるパンを、この町に住む職人たちが好んだことが、京都でパン屋さんが多くなった理由だと耳にしたことがあります。西陣織の現場が例に出されていたように記憶しています。
職人という意味では、DTM作業をしているエンジニアの方々の姿は、まるで織物職人だなと感じたことがあります。色分けしたトラックの帯は整理され美しく、それぞれに緻密にエフェクトがかけられ、全体のバランスをとりながら音楽という作品を織り上げているように見えました。 きっとエンジニアの皆さんも感覚を研ぎ澄ませたまま、作業を中断したくない時には、片手でパンを頬張っているのではないかと思います。
ということで、パン好きにとって天国のような町・京都の最新の情報をお伝えしつつ、今やパン作りの先生もするようになった私Sugarが大好きなパンを紹介します。


四条烏丸の大丸京都店の近く、錦通りよりもう少し北にあがった高倉通沿いに新しく出来たRUFF(ルフ)の、ダッチブレッドです。

名の通りオランダ発祥のこのパンは、表面に米粉や上新粉で作られた上掛け生地を塗ることで、焼くとパリパリとおせんべいのように割れ、それが虎模様のように見えるので、別名タイガーブレッドと呼ばれています。(RUFFではこちらの名前で売られています)
生徒としてパン作りを習う中でダッチブレッドを初めて知り、その美味しさに感動した私は、色々なバリエーションを知りたくなり、町の中でいつも探すようになりました。(下の3枚の写真は私が焼いたダッチブレッド)



しかし、どうやら流行りではない(?)らしく、なかなか置かれていないのです。 あんなに美味しいのになぜか幻のように、どうしてもパン屋さんで見つけることが出来ないのです。
そんな日々の中で、少しだけ時間を持て余して気ままに町をぶらついていたとき、ふと目の前に現れたのが町屋をリノベーションしたおしゃれなパン屋さん。 吸い込まれるように入ると、蘭の花が並んでいたので、お店の人に尋ねると昨日オープンしたとのこと。
そしてガラスケースの中をそっと覗き込むと、そこにはずっと探し求めていたダッチブレッドが並んでいたのです!

旨味が凝縮された噛みごたえのあるパン生地に、上掛け生地のパリパリっとした食感がたまらない、感動の美味しさでした。
何かに導かれていたのでは?と思えるほどのタイミングだったので、「あぁ、探し求めるからこそ辿り着く喜びがあるんだなぁ」としみじみ思いつつ、かじりついたダッチブレッドはなんだか特別な味がしたのでした。
皆さんのお住まいの町のパン屋さんには、ダッチブレッドがありますか??