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現役バンドマンが語る、バンドを組んでライブをしよう ~練習しよう~

2021-04-12

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

傷彦 & ホーリー 傷彦 & ホーリー

さぁバンド名も決まったことですし、しっかりと練習しましょう…順番おかしいですか?(笑)

ま、いいでしょ。

まずは個々の練習についてですけど、傷彦さんは最初の頃はどうでした?

んー、最初から華がある感じだったね!

はいはい(笑)…そうじゃなくて練習方法とかですよ!まずはボーカルとして。

んー、練習らしい練習はしてなかったね。最初の頃は知ってる曲ばかりだったし。スタジオでいきなり合わせる、みたいな。

なるほど…ではギタリストとしては?

最初は簡単なコードをいくつか覚えて。CとかAとか。そのあとはタブ譜を見ながら、たどたどしく弦を押さえて。ちょっとずつ、ちょっとずつだね。一小節に何分もかけたりして。ホーリーは?

自分は教則本を一応買いましたけど、あまり熱心にはしなかったなぁ。結局基本的なことはほとんど曲をコピーすることで身につけましたね。

なるほど。

以前書いたように、バンドメンバーから色々とスコアは渡されてましたけど、自分でも色々と買ってきてコピーしたり。LOUDNESSとかEARTHSHAKERとか(笑)それからBOΦWY。あれはかなり熱心にコピーしました。お陰でピック弾き一辺倒な偏ったプレイヤーになってしまいましたが。松井さんのせいだ(苦笑)

最初の頃にコピーしたバンドの影響は大きいよね。

コピーするにあたって、自分達はすでにタブ譜ってありましたよね。ちょっと上の世代になると無かったみたいですけど。あの頃はタブ譜をかなり頼りにしてましたけど、今になって思えば、もっと耳コピしとけば良かったとは思いますね。自分の耳でフレーズを採るという。 なので、今から始める人はなるべく耳コピもやって欲しいですね。

僕は耳コピは苦手でほとんどやらなかった、というか出来なかったなあ。みんなは頑張って!

ところで教則本ってどうですか?

いつ出版するか、って?そうだな…いずれ、ね!

そうそうそう、傷彦さんのテクニックをもってすれば教則本なんてお茶の子さいさい…って違う!!

ノリツッコミだ!

教則本は使いましたか?ってことですよ。

使ってないなー。

分からない時や後付けで知識を得ることが出来るので、一冊くらいは持ってたほうがいいとは思いません?

は、はーい。そうだね。

それも、今ではネットで調べようと思えば出来ますけど、ね。

うん!ネットでの教則動画、とかね。あれねー、わりとクセ強い人いるからさ、いずれは僕も…?

そうそうそう、傷彦さんならクセの強さも天下一!って違う!いや、違わないか(笑)

また!ノリツッコミ!

いい加減にしてくださいよ…ところで自分はベース始めたばかりの頃、ハードロックでよくあるギャロップのリズムってあるじゃないですか。タッタカタッタカ…てヤツ。あれ、最初はピッキングを「ダウン→アップ→ダウン→アップ→ダウン→アップ」の交互で弾いてたんですけど(苦笑)教則本読んで、リズムの表裏を知りまして…それから「ダウン→ダウン→アップ~」に矯正しましたね。それで、リズムが安定しました。今ではもう交互では弾けないなぁ(笑)そういう風に、自分の悪いクセを見直す際には役にたちましたね。

ほほう!リズムの裏表!?っていうことはリズムを一枚めくってみると…?

そうそうそう、そこは裏側!って違う!「リズムを一枚」ってなんや!…一応聞きますけど、傷彦さんにはこういうエピソードとかあります?

何しろ楽器に関しては今でもヨチヨチ歩きも同然なので…。基本的に我流でやって来て、テッド(ザ・キャプテンズのメンバー)やレコーディングエンジニアの方にリズムの取り方とかは教えてもらったなあ。

まぁ、きちんと弾けるなら我流でも全然いいんですけどね。実際、第一線で活躍してる方でも、独特なフォームの人とかいますもんね。教則本的にはアウトな弾き方してる人とか。

なんだとうー!傷彦さんの弾き方は独特過ぎてトリプルプレー!スリーアウトチェンジです!だとうー!?

最早意味不明ですよ…まぁ、変なフォームが身についちゃう前に直すのも大事ですからね。

どこが変だと言うんだ!花形満ばりの華麗なるバッティングフォームじゃないか!

古い(笑)楽器の弾き方です!とにかく、自分で疑問に思ったり、上手くいかない場合は教則本に頼るのも手ですよね。

疑問に思ったこと無いんだよねえ、自分の生き方。

でしょうね…

そう、すべては? 二人で・愛ゆえに!

ってまだ終わりません!ギタリストだと、コード表とか持ってたほうがいいですかね?

スイヘイリーベ、ボクの船、みたいな?

それは元素記号表!

明日の傷彦はリハーサルスタジオから生配信!とか?

それは…行動表?

それっ!

それっ!じゃないですよまったく…教室だったり個人レッスンはどうですか?多少は時間だったりお金かかったりしますけど。でも一番効率はいいかもしれませんね。さっき例にあげた寄り道も少なくなりそうですし。

ああ、いい師匠につけばいいよね。そう、僕のような!

そうですね。

あ、信じてないね。ではシミュレーションしてみよう。

え?

ほら、入ってきて。

(…?)コンコン、すいませーん。楽器を習いたいのですけど。

カァァット!

カット?

全然違う!もっと気迫をこめて!セリフは「頼もう!」

え?

では、テイク2!ェアクション!

(ェアクションって…しょうがないなあ…)た、頼もう!

このワシに何用じゃ?

が、楽器を教えてください!

このガキ、看板をよこせ、だと?

言ってません。

近ごろウワサの道場破りだな!?

違います。

まずは小手調べだ。ウチのベースを一本貸すから得意なフレーズを弾いてみたまえ。

は、はい。じゃあ…(ベベベンベン)

おお、上手い!上手すぎる!素晴らしいピッキング!よくぞここまで成長した!

成長?

お主に教えることはもう何もない…

何も教わってないのですが…

行くがよい!

ど、どこへ?

世界中でそのベースの腕を披露し、師匠はワシだとふれまわるのだ!

や、やだ!

なぜじゃ

なんか、やだ!でもめんどくさいことになりそうなので、まずは引きあげよう。すいません、自分はネットで師匠を探すことにします!失礼しました?

おうっ!ベース道に迷ったらまた来るがいい…!

ふう、危ない危ない…

何が危ないのだ?

ぎゃっ!もう、変なコントに付き合わせないでくださいよ!これにずっと付き合ってるテッドさん(ザ・キャプテンズ)って凄いですね…

は、はーい。

そういえば、最近はネットに初心者向けの練習動画とかもありますね。

そうだね。動画だとエフェクターの音色作りの参考にもなるね!エフェクター欲しくなって困るけど!

毎日の様にその手の動画見てますもんね(笑)他に練習方法ってありますかね?

あとはステージングにつながるような練習かなあ。まずは立って楽器を弾く練習!そしてステージの立ち位置どおりに立ってのリハーサル!姿見があるとなおいいね。

おお、まともだ。

あとは衣装が特殊なバンドの場合、衣装を着てのリハーサルも何度かやるといいよ!服の生地で弾きやすさが変わってくるからね。ストラップの滑り具合とか腕の動きとか、ね。

なるほど。いや~さすがですね。ステージングに関しては。

そうさ、ステージは、ショウは素晴らしいもの!それを創るために頑張って練習しよう!そう、すべては?

愛ゆえに!


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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傷彦 & ホーリー

一風変わったギター・ベース・エフェクターを愛する二人の現役バンドマンの対談形式でお送りしていきます。

傷彦(kizuhiko) 最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズのリーダー。
website www.thecaptains.jp
twitter https://twitter.com/captains_kizu

ホーリー(horry) ナショヲナル、らいむらいと、Sバのベーシスト。
website www.nacional.jp
twitter https://twitter.com/headless_bass

 
 
 
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