Eシリーズは、十分な許容入力と高い信頼性、高音質を誇るパッシブ・スピーカーです。塗装仕上げのバーチ材エンクロージャーに、ウーハーユニットを保護する頑丈なスピーカーグリルを装備し、優れた耐久性を実現。2ウェイモデルの「E110」「E12」「E15」は、2角度に設置可能な35mmポール用ソケットを備え、水平だけでなく、10度下向きにも設置可能。サブウーハー「E18WS」には、サテライトマウント用のスピーカーポールが付属します。さらにQSCの定番パワーアンプ、「GXD」、「PLD」シリーズや、デジタルミキサー「TouchMix」を併用することにより、最先端のDSP技術を存分に活かした音響システムを、プリセットを用いて簡単に構築することができます。壁掛けや天吊り用ヨークブラケット、ワイヤーで吊下げできるM8アイボルトなどオプションも充実し、幅広いシーンに対応。ライブパフォーマンス、DJ、ダンスミュージック、カラオケなど、様々な用途におすすめします。
QSCの定番パワーアンプ、「GXD」、「PLD」シリーズや、デジタルミキサー「TouchMix」を併用することにより、最先端のDSP技術を存分に活かした音響システムを、プリセットを用いて簡単に構築することができます。
E110 | E112 | E115 | E215 | E118SW | E218SW | |
---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | 1×10" 2ウェイ | 1×12" 2ウェイ | 1×15" 2ウェイ | 2×15" 2ウェイ | 1×18" サブウーハー | 2×18" サブウーハー |
周波数レンジ(-10dB) | 50Hz - 20kHz | 46Hz - 20kHz | 43Hz - 20kHz | 39Hz - 20kHz | 32Hz - 230Hz | 32Hz - 230Hz |
許容入力 (連続/ピーク) |
300W / 1200W | 400W / 1600W | 500W / 2000W | 1000W / 4000W | 800W / 3200W | 1600W / 6400W |
感度(1W@1m) | 95dB | 96dB | 97dB | 98dB | 98dB | 101dB |
指向角度 | 85° conical(円錐形) | 85° conical(円錐形) | 75° conical(円錐形) | 75° conical(円錐形) | N/A | N/A |
出力音圧レベル (Peak SPL@1M) |
126 dB | 128 dB | 130 dB | 134 dB | 133 dB | 136dB |
ドライバー構成 | LF:254 mm (10) ドライバー 65 mm (2.5) ボイスコイル HF:25 mm (1) 径 45 mm (1.75)ボイスコイル |
LF:305 mm (12) ドライバー 76 mm (3) ボイスコイル HF:25 mm (1) 径 45 mm (1.75)ボイスコイル |
LF:380 mm (15) ドライバー 76 mm (3) ボイスコイル HF:25 mm (1) 径 45 mm (1.75)ボイスコイル |
LF:380 mm (15) ドライバー 76 mm (3) ボイスコイル HF:25 mm (1) 径 45 mm (1.75)ボイスコイル |
LF:457 mm (18) ドライバー 100 mm (4.5) ボイスコイル |
LF:457 mm (20) ドライバー 102 mm (4.5) ボイスコイル |
インピーダンス | 8Ω | 8Ω | 8Ω | 4Ω | 4Ω | 4Ω |
クロスオーバー | 1.8 kHz | 1.8 kHz | 1.55 kHz | 1.8 kHz | 推奨LPF:80 - 120 Hz | 推奨LPF:80 - 120 Hz |
入力端子 | 2×NL4、バリアストリップ | 2×NL4、バリアストリップ | 2×NL4、バリアストリップ | 2×NL4、バリアストリップ | 2×NL4、バリアストリップ | 2×NL4、バリアストリップ |
エンクロージャー | マルチアングル 15mm、11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×1(上面) スチールグリル |
台形 11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×2(側面) スチールグリル |
台形 11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×2(側面) スチールグリル |
台形 11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×2(側面) スチールグリル |
長方形 11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×4(側面) スチールグリル |
長方形 11プライ・バーチ材 塗装仕上げ ハンドル×4(側面) スチールグリル |
マウント | 9 x M8 デュアルアングル35mm ポールソケット |
3 x M10 デュアルアングル35mm ポールソケット |
3 x M10 デュアルアングル35mm ポールソケット |
9 x M10 | M20 ポールマウントソケット |
- |
重量 | 20 kg | 23 kg | 31 kg | 49.1 kg | 43 kg | 76.4 kg |
寸法 | 329 x 560 x 330 mm | 360 x 616 x 371 mm | 420 x 716 x 445 mm | 420 x 1125 x 464 mm | 590 x 616 x 605 mm | 1180 x 616 x 640 mm |
Total Power 800 W
E110
GXD4
Total Power 3200 W
E110
GXD4
E118SW
GXD8
Total Power 1600 W
E110
GXD4
GXD4
Total Power 6400 W
E110
GXD4
GXD4
E118SW
GXD8
GXD8
Total Power 4800 W
E112
GXD4
E118SW
GXD8
E110
GXD4
GXD4
Total Power 1600 W
E112
GXD8
Total Power 4000 W
E112
GXD8
E118SW
GXD8
Total Power 3200 W
E112
GXD8
GXD8
Total Power 8000 W
E112
GXD8
GXD8
E118SW
GXD8
GXD8
Total Power 4800 W
E115
GXD4
E118SW
GXD8
E110
GXD4
GXD4
Total Power 1600 W
E115
GXD8
Total Power 4000 W
E115
GXD8
E118SW
GXD8
※HPF、LPFの推奨スロープは、Linkwitz-Riley 24 dB/octaveです。
By Walter Lutzu
暑い夏には、イベントやコンサートも多く開催されます。会場に足を運ぶのが習慣になっている編集者としては、機材をテストする絶好のチャンスです。
QSCから発表された新しいアンプPLD4.5を試し、E215とW218swサブウーファーのテストもできました。
PLD4.5アンプは市場に出てるほとんどのスピーカーに対応するよう、20個のファクトリープリセットが用意され、さらにそれらを変更保存することができる50個のユーザープリセットを用意されています。また、FAST(Flexible Amplifier Summing Technology)によりアンプ出力を1、2、3、4チャンネルに自由に分配、柔軟かつ多用途に使用できます。
EQ、クロスオーバー、リミッター、ディレイをコントロールする4つのDSPチャンネルがあり、外付けのプロセッサーユニットを必要としません。
フロントパネルにはチャンネル・セレクト・ボタン、ミュートボタン、LEDによる入出力メーター、400x240液晶スクリーン、操作ナビゲーションボタン、電源ボタンがあり、左右に一体型アルミハンドルが備えられ、すっきりとした重厚感のあるプロ仕様の外観を実現しています。
背面パネルには、XLR入力x4、並んでXLR出力x4、コンピューターに接続してソフトウェアをアップデートしたり、プリセットを保存、呼び出しをするためのUSBポート、スピコンNL4出力x4、ブリッジ用出力x2が用意されています。
出力は4種類。
2Uラック対応。質量11.8kg
新製品を試すとき、いつも気持ちが高ぶります。ところが、これらを移動しなければならないと気がついたとき、この高揚感は少し覚めてしまいます。E215の420x1125x464mm、質量49.1kgは決して小さくはありません。しかしながら、この大きさ質量には明確な理由があります。
大きさと質量はシャーシの材料(木製)と、何よりも内蔵された部品に依存します。E215は、2-wayフルレンジスピーカー。台形型エンクロージャーにアルミダイキャスト製ハウジングと3.5インチ・ムービングコイルを持ち、連続許容入力500Wの15インチ・ウーファーを2台搭載しています。特殊な周波数カット機構を採用して低域出力を最適化、HFクロスオーバーセクションにおける干渉を最小限にします。大型2.8インチ・コンプレッション・ドライバーを、75°の角度を持つDMTウェーブガイドに接続、ステージから最も離れたリスナーにもしっかりと中高域、高域を届けます。
E218swはダイレクト・ラジエーション・サブウーファーであり、構造は「beat hard」を目的として設計され、アルミ製バスケットを採用した18インチウーファーを2台搭載しています。寸法は1180x616x640mm、質量が76.4kgです。縦置き、横置きどちらでも対応でき、ライブはもちろん、大音量のダンスミュージックにもインパクトのある強い低域を出力します。
思わず笑みがこぼれるサウンドです。実際、サブウーファー単体から出る「しっかりとした」インパクトのあるサウンドは久しぶりに聴きました。パワフルでバランスが取れていて、ヘッドルームに余裕があります。
このアンプとシステムのパワー限界点を探ることはできませんでした。騒音の問題があり、広場でこれ以上ハードにシステムをドライブすることができそうもなかったからです。水平方向のカバレージは正確にコントロールされていて、QSCの公式データに記載されているように、指向角度の精度もかなり高くなっています。
機材屋である我々にとって、マイク、LEDスポットライト、ミキサーなどをテストするのはいつも楽しいのですが、このスピーカーは別次元です。大音量で聴いても全く疲れない余裕のあるヘッドルーム、マスターフェーダーから指を離すのが惜しいくらいでした。
設置手順は直感的で分かりやすく、マニュアルを開く必要はありませんでした。
アンプの操作は簡単で直感的、そしてスムーズです。メニューは全体が分かりやすくデザインされています。
製品は構造とサウンドのあらゆる面から見てもよくできています。問題としてあえて挙げるなら、スピーカーの重さとシャーシ上面にハンドルがないことくらいです。
このシステムはハイパワー、高い信頼性、そして品質を求めるユーザーに最適だと思います。倉庫からトラックに積んでイベントからイベントへ運ばれるような用途に向いています。そしてシステムのトータル価格はとても魅力的です。
テネシー州、ナッシュビル。(2019年8月15日)
繁忙期には、4つのステージ・パフォーマンスが同時に行われることもありますが、どのステージでもQSCは確実に最高のサウンドを届けます。
Kid Rock’s Big Ass Honky Tonk&Rock 'n' Roll Steakhouseは5階建てのビルに4つのステージを持つナッシュビルで最大の(斬新な)エンタテインメント施設です。QSCが設置した、統合オーディオ機器によるライブサウンドはオーディオマニアも納得です。「ビル全体ではトータル2000人、メインホールだけでも2階席と合わせて600人収容可能です。繁忙期には、4つのステージで同時にパフォーマンスが行われ、1日に16組のバンドそれぞれが4時間の演奏を行うこともあります。バンドの入れ替えが激しいため、PAシステムには高い柔軟性と信頼性が求められますが、QSCは確実にこの要求に応えてくれます。」とサウンドエンジニアのJosh Hastick氏。
メインホールのステージでは、両脇にKLA12ライン・アレイが置かれ、KW181サブウーファーがサウンドを補助しています。8台のK10.2がモニターとして使われ、さらにKW181が設置されています。メインホールと2階席の中間に16台のAC-S6Tがサテライトスピーカー(CXD4.3パワーアンプにより駆動)として設置され、メインスピーカーに合わせてディレイをかけてドライブしています。さらに大勢の観客が座るバルコニー用にK10.2とK12.2が置かれ、KW181サブウーファーで低域を補完しています。
3階と4階、さらに最上階にあるBARのPA機能は独立しています。3つのステージに設置されたPAシステムは全く同じ構成となっており、メインスピーカーとしてE112(CXDパワーアンプがドライブ)、KS212C指向性サブウーファーが両脇に設置され、モニターとしてK10.2、さらにCXDパワーアンプがドライブするAC-S6Tがサテライトスピーカーとして設置されています。さらに、最上階のバーにあるテラスにはAD-S12スピーカーが10台、AD-S112SWサブウーファーが4台、設置されています。
ナッシュビルにあるGC Pro社のGreg Glaser氏はプラン、機材の搬入、設置まで重要な役割を果たしています。GregとMike Mill(Honk Tonk Centralのサウンド・スーパーバイザー)はQSCのシステムを推進しました。
再びサウンドエンジニアのHastick氏のコメントです。「メインホールの壁と2階席上には、窓があり、天気によって開けたり閉めたりします。席が埋まっていて窓があいていると、デッド(残響が弱い)になり、空席が多いときに閉まっていると、ライブ(残響が強い)になります。KLAシステムは両方に問題なく対応することができます。アレイは良くチューニングされていて、誰かが最上階のBARで歌っても問題が起きないように設計されているのです。もし、偶然マイクをステージに向けてしまってもフィードバックが起こることはありません。」
サテライトスピーカーからの音は、メインスピーカーから出ている音と同じタイミングで観客の耳に届かなければなりません。QSCはディレイを使用してこの問題を解決しています。ディレイはミキサーを使わずにCXDシリーズのアンプ内で調整されています。設定は簡単。ラップトップを繋いでスピーカーのプロファイルを選択するだけです。
QSCの地元代理店、HWP社のKevin Duthu氏によると、「スピーカーの設定は、上のフロアーに設置しているE112システムでも有効です。QSCのシステムでは、スピーカーの設定を、測定用マイクからのデータに基づいて行っています。フルレンジ向けの設定、ダンスミュージック用の設定、壁との距離、サブウーファーの有無などに基づいて「ボイス」とも呼んでいる設定をします。実際の作業は、E112を設置して、CXDアンプを使用して音出しをします。これで99%の仕事は完了です。」
しかし、「上の階はメインホールより小さいため、より厳密な低音の管理が必要となります。KS212Cは、この要求を満たすのに理想的なサブウーファーです。指向性サブウーファーであるKS212Cなら、複雑な調整をすることなく、電源を入れてすぐに使えます。低域の音響エネルギーは低音が必要なダンスフロアーに向けて広がり、テーブルの上のグラスや、ステージ裏にある鏡を振動させることもありません。しかも、ボスの突然の指令により、たとえ不本意に音量を上げてしまっても、サウンドはパンチが効いていて明瞭です。」
「他のメーカーも素晴らしいライブサウンド機材を作っています。しかし導入後、時間と努力を費やしてサポートしようとするメーカーは多くありません。QSCのシステムは信頼性が高く、しかもここやあらゆる環境で問題が起こったとき、常にサポートしてくれます。」
ハリウッド、カリフォルニア州、2018年2月27日
CATALINAジャズクラブはサウンドシステムにQSC Eシリーズのメインスピーカーとサブウーハー、そしてPLDパワーアンプを採用しています。
Catalina Popescuと夫のBobが1987年のイースターにオープンしたCATALINA Bar&Grillは、世界中のアーティストを魅了し、地元のタレントを発掘し、ロサンゼルスのジャズシーンを復刻させるという夢を実現させました。2017年後半に、多くのミュージシャンの意見により、QSCを導入、その結果、サウンドシステムが大幅にアップグレードされました。採用された機材はQSC EシリーズE12、12インチ2ウェイスピーカーとE18SWサブウーハー、PLD4.5パワーアンプです。
「私は定期的に演奏しているということもあり、日頃から全面的にサウンドシステムの見直しが必要と感じていました。」ロサンゼルスを起点に活動しているミュージシャンJ.Wayne Linsey氏(キーボード用機材としてQSCスピーカーを使用中)がコメントしています。「QSCスピーカーの明瞭なサウンドと遠達性のあるサウンドを大変気に入っています。QSCならそこのクラブにぴったり合う機材をラインアップしているのではないかと思い紹介しました。」クラブのサウンドエンジニアJeffrey(Woody)Woodruff氏はQSCのデザインチームに会場の見取り図と設置されていた機材の位置を表す資料を提供、そしてQSCは最新モデルE12スピーカーを5台設置することを提案してきました。クラブをカバーするのにステージの左右上部にペアでスピーカーを設置、そして中央に1台設置しました。「こうすることによって、リードボーカルやリード楽器の音をステージ中央に振ることができます。」とWoodruff氏がコメントしています。
E18SW 18インチ・サブウーハーを2台、ステージのコーナー左右に配置して、元々設置してあったサブ6台を置き換えました。追加したE12、3台はL字型の部屋のサウンドを均等にするために設置されています。「E18より優れたサブウーハーは他にないと思います。低域を完全にカバーしています。E12とE18を組み合わせたサウンドはとてもスムーズ。とても自然でステージのサウンドそのものです。」とWoodruff氏が続けています。後方のディレイ・スピーカーにより、バーと部屋の後側もカバーし、場所により音の差異がありません。
全体的に以前のスピーカーシステムと比較して「例えるなら目の前の霧がはれたような感じです。誰もがQSCの音の明瞭さに納得しています。メインスピーカーのEQ調整は必要なく、ミックスする際に、個々の音声に対して調整するだけです。」
前のスピーカーと比べてEシリーズは明瞭さと音飛びが向上しているだけでなく、よりコンパクトになっています。「前のスピーカーは前にせり出し、ミュージシャンとボーカルに近すぎてフィードバックを起こすこともありました。」とWoodruff氏。
CATALINAジャズクラブは、オープンした初日から、Dizzy Gillespieと彼のバンドが観衆を魅了し、Miles Davis、Benny Carter、Cedar Waltonらが賞賛したと言われています。CATALINAジャズクラブはジャズミュージックシーンの歴史にその名を刻みました。長い時間が過ぎ、そのジャズクラブは2003年に元の場所からSunset Boulevardに移動し、Art Blakey、McCoy Tyner、Chick Corea、Ray Brown、Joe Williams、Max Roach、Carmen McRaeなどの大物ミュージシャンが何度か出演しています。
前出のLinseyが好んで使っているQSCスピーカーをドラマーのDave Weckl氏も自分の機材として使用しています。新しいEシリーズが設置された後、Mike Stern Quartetと一緒に演奏したとき、Daveはその違いが直ぐに分かりました。
Catalina Popescu氏は「我々みんなが新しいシステムにとても感激しています。前のシステムとの違いが良く分かります。新しいシステムは前の機材とは別物です。時間が経つにつれ、より調整され、会場のサウンドがさらに良くなっています。」と賛同しています。
Daveは続けて以下のようにコメントしています。「CATALINAはL字型の部屋であり、音響的にはとても難しい会場です。演奏するバンドの横にあるバー付近は特に難しいです。ところが、そこに座った人から、「こんな良いサウンドを聴いたのは初めてだし、ミックスも最高だった。また来る日を楽しみにしている」と絶賛されました。」
最後にLinseyは「他にもCATALINAで新しいシステムのサウンドを聴いた友人からたくさんの賞賛の声をいただきました。」とコメントしています。
By Mark DeslogesProfessional Sound Magazine誌 2016年11月号
QSC社はアクティブ・スピーカーK、KW、KLAシリーズの定番販売において成功を収めた後、新しいパッシブ・スピーカーであるEシリーズの開発に全力で取り組んで来ました。
初めに
Eシリーズは10インチ、12インチ、15インチの2ウェイ・スピーカーと18インチのサブウーハーから構成されています。18インチ・サブウーハーは、この3つの2ウェイ・スピーカーと組み合わせることもできますし、単独で使用することもできます。QSC社がEシリーズの優れた点として上げているのは、カバレージ・エリア全体を通して均一の周波数特性を持たせることができるQSC社の独自技術DMT(Directivity Matched Transition)を採用していることです。もう1つは、私もいくつか新しいパッシブ・スピーカーをレビューする機会がありましたが、それがここ数年、高い品質の製品リリースがたくさんある中で健闘している点です。
合板と金属で組み上げられたキャビネットに、厚く耐久性のあるペイントを使用したEシリーズは、とても頑丈な構造にも関わらず、驚くほど軽く、持ち運びも容易です。サブウーハーでも簡単に持ち上げられ、ライブハウスの中も簡単に運ぶことができます。機材設置作業を何度も行ったことがある人なら、あまりの軽さと丈夫さに、つい投げたくなってしまうかも知れません。3つの2ウェイモデルは、いずれも設置の為のアイボルト用ナットがついていて、底面には2方向にマウントできる35mmボルトマウント・ソケットがあり、スピーカーをスタンドポールに対して垂直に、あるいは10度下に傾けてマウントできます。また、E18SWにはオプション(別売)で、キャスターを取り付けることができます。Eシリーズは、まさに理想的なポータブルシステムと言えます。
実際に音を鳴らしてみる
QSC社がEシリーズのプロセッシング設定を行ったPLD4.5アンプを使用し、E18SWの上にE12を乗せてレビューしました。使用したE12は12インチ・アルミダイキャスト・ウーハーと3インチ・ボイスコイルを持った2ウェイ・スピーカーです。このシリーズは主に、ライブ、DJ、ダンス・ミュージック、カラオケ、ステージモニター、プロダクションなど、エンターテイメントにフォーカスしています。私としては、ライブハウスにセッティングして性能を試した後、音声用PAにも使えると思いました。
ポータブル・サウンド・アプリケーションのマーケットを先導しているこのシリーズは、スピコンとスピーカーケーブル接続端子を搭載、別売のアイボルト、マウントブラケット(オプション)に対応した、軽くて頑丈な構造を特徴としています。Eシリーズには多くの機能があり、ツアーのシステムとしても賢い選択です。QSCのGXDやPLDシリーズアンプ、TouchMixデジタルミキサーと組み合わせて、ツアーにぴったりの完全なトータルシステムを構築できます。
E12はサブを使用しなくとも、60Hzまで十分にパンチの効いた低音を出すことができます。サブを使用することにより、さらに重低音を活かした音楽にうまくフィットするだろうなと、感じました。最適なアプリケーションとして、DJとダンスミュージックがすぐに思い浮かびました。設置も簡単だし、様々なジャンルの音楽を鳴らしましたが、使用していたシステムが控えめなサイズの割に音飛びが良く、素晴らしいサウンドが得られました。
他のセールスポイントとしてはQSC社がアピールしている汎用性です。QSC製品の優位性は、その幅広いアプリケーションにあります。彼らのスピーカーは、シアター、学校のイベント、会社のイベント、結婚式、スポーツイベント、バー、コンサート会場などあらゆる場所で見られます。とにかくどこでも実際に使われているし、自分も様々な場所で使用してきました。
プロ仕様のアクティブ・スピーカーのマーケットで圧勝した後、QSCはパッシブ・スピーカーに照準を定めました。将来、彼らのパッシブ・スピーカーは間違いなく、様々なイベントやライブ会場で幅広く使用されるでしょう。
まとめ
Eシリーズは非常に高いコストパフォーマンスを持つプロ向け2ウェイ・スピーカーです。同等のサウンドと汎用性を持つパッシブスピーカーは他にないかもしれません。私はいつも素晴らしい音を出してくれるQSCスピーカーの大ファンです。このEシリーズも例外ではありません。すぐにあらゆる所で、このスピーカーを見ることができるようになるでしょう。
Mark Desloges氏:
Tour Tech East社のオーディオ・テクニシャン、フリーのライブサウンドエンジニア/プロダクション・マネージャー。
永年に渡り、カナダ、米国、中国において、Cancer Bats、Classified、Johnny Reidなどのツアーに参加。
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Costa Mesa、カリフォルニア(2017年1月23日)
プロ用音響機器のグローバルマーケットにおけるポジションをさらに強化するため、QSC社は2016年NAMMショーでの発表以来、高い支持を得ているパッシブ・スピーカー“Eシリーズ”に加えて新たな2モデルを発表しました。今回、E218SWデュアル18インチ・サブウーハーとE215デュアル15インチ・フルレンジ・スピーカーのリリースにより、Eシリーズは合計6モデルのラインナップとなりました。
大規模な屋内外の会場における高出力かつ、低音の出力に関する音響エンジニアからの強い要望に応えるため、E218SWサブウーハーは、2つの18インチ・ダイキャスト・フレーム・ウーハー(4インチ・ボイスコイル)を搭載しています。サブウーハーの許容入力は連続1800W(6400Wピーク)を誇り、最大SPLは132dB、32Hz@-10dBの低域再生を実現しました。そしてキャビネットを容易にセッティングできるように両サイドにハンドルを装備し、滑り防止構造が採用されています。
E215フルレンジスピーカーは、2つの15インチ低域ドライバー(3.5インチ・ボイスコイル)を搭載し、許容入力1200W(4800Wピーク)を誇り、高域クロスオーバーとの干渉を最小限にする周波数分布を採用することにより、2つのウーハーの低域再生能力を最大限に引き出します。また、大型1.4インチ(2.8インチボイスコイル)コンプレッション・ドライバーにより、クリアで繊細な高域を提供します。そして、QSCのDMT(Directivity Matched Transition)による75度のカバレージエリアに対する均一な周波数特性、40Hzまで拡張された低域特性などにより、パッシブ・スピーカーのみで、より迫力のある低域を実現しました。
キャビネットは、黒色塗装された頑丈な合板からできていて、持ち易いハンドルが付いています。また、オプションとしてE215にはアイボルト、E218にはキャスターを付けることができます。
両モデル共に優れたデザインのスピーカー構造と、高い信頼性を持ち、優れた性能を発揮します。さらに、PLD、GXDアンプシリーズやTouchMixデジタルミキサーに搭載されたEシリーズ用スピーカー・チューニングにより、価格面、性能面においても圧倒的なパフォーマンスを実現しています。
十分な許容入力と高い信頼性、高音質を誇るQSCのパッシブ・スピーカーEシリーズの海外レビューをアップしました!Eシリーズは、優れた音質と高い耐久性だけではなく、汎用性が高い点も魅力の1つです。フルレンジモデルは、別売りのアイボルト、マウントブラケットに対応し、スタンドマウントの他、吊下げ、天吊り、壁掛けすることができます。ライブ、DJイベントはもちろん学校、スポーツイベント、コンサートなど幅広いシーンにおすすめです。
十分な許容入力と高い信頼性、高音質を誇るQSCのパッシブ・スピーカーEシリーズが、Sound&Recording誌の製品レビューに掲載されました! 2ウェイモデルの「E10」「E12」「E15」、サブウーハー「E18WS」の4種類をラインナップ。塗装仕上げのバーチ材エンクロージャーに、ウーハーユニットを保護する頑丈なスピーカーグリルを装備し、優れた耐久性を実現しました。QSCのパワーアンプ、「GXD」、「PLD」シリーズや、デジタルミキサー「TouchMix」を併用することにより、最先端のDSP技術を存分に活かした音響システムを、プリセットを用いて簡単に構築することができます。ライブパフォーマンス、DJ、ダンスミュージック、カラオケなど、幅広いシーンにおすすめします。
QSC Eシリーズは、十分な許容入力と高い信頼性、高音質を誇るパッシブ・スピーカーです。2ウェイモデルの「E10」「E12」「E15」、サブウーハー「E18WS」の4種類をラインナップ。塗装仕上げのバーチ材エンクロージャーに、ウーハーユニットを保護する頑丈なスピーカーグリルを装備し、優れた耐久性を実現しました。QSCのパワーアンプ、「GXD」、「PLD」シリーズや、デジタルミキサー「TouchMix」を併用することにより、最先端のDSP技術を存分に活かした音響システムを、プリセットを用いて簡単に構築することができます。壁掛けや天吊り用ヨークブラケット、ワイヤーで吊下げできるM8アイボルトなどオプションも充実し、幅広いシーンに対応。ライブパフォーマンス、DJ、ダンスミュージック、カラオケなど、様々な用途におすすめします。
NAMMショー2016で発表されたQSCの新パッシブスピーカー「Eシリーズ」が入荷しました!ラインナップは、E10(10"、600W)、E12(12"、800W)、E15(15"、1000W)の2ウェイ・フルレンジが3モデルとサブウーハーE18SW(18"、1600W)の合計4モデル。QSCのパワーアンプGXD、PLDシリーズやデジタルミキサーTouchMixを使用することで、Eシリーズに適したプリセットを簡単に設定することができます。フルレンジタイプのE10、E12、E15は、全てデュアルアングル・ポールマウントソケット仕様のため、設置する場所に応じて角度の調節が可能。ブラケットと組み合わせることにより、壁掛けや天吊りにも対応します。サブウーハーのE18SWには、スピーカーポールが付属。E-シリーズのフルレンジスピーカを即座にマウントすることができ、オプションのキャスターを取り付ければ移動もラクラクです。夏に向けてのライブ、DJ、ダンスミュージックなど、様々なイベントにお勧めです!
QSCの最新パッシブ・スピーカー「Eシリーズ」の販売を開始しました。
Eシリーズは、十分な許容入力と高い信頼性、高音質を誇るパッシブ・スピーカーです。塗装仕上げのバーチ材エンクロージャーに、ウーハーユニットを保護する頑丈なスピーカーグリルを装備し、優れた耐久性を実現。2ウェイモデルの「E10」「E12」「E15」は、2角度に設置可能な35mmポール用ソケットを備え、水平だけでなく、10度下向きにも設置可能。サブウーハー「E18WS」には、サテライトマウント用のスピーカーポールが付属します。さらにQSCの定番パワーアンプ、「GXD」、「PLD」シリーズや、デジタルミキサー「TouchMix」を併用することにより、最先端のDSP技術を存分に活かした音響システムを、プリセットを用いて簡単に構築することができます。壁掛けや天吊り用ヨークブラケット、ワイヤーで吊下げできるM8アイボルトなどオプションも充実し、幅広いシーンに対応。ライブパフォーマンス、DJ、ダンスミュージック、カラオケなど、様々な用途におすすめします。