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ギタリスト的パワーアンプのすすめ

2025-06-13

Theme:Guitars

昨今、マルチエフェクターやギタープロセッサーを使用して音作りをするギタリストやベーシストが増えてきている気がします。家ではヘッドホンやイヤホンで練習し、スタジオ練習やライブはリターン挿しで……という方も多いのではないでしょうか。かくいう私もそのうちの1人です。そんな人たちが、一度は必ず経験することがあります。それはズバリ「家で作った音をスタジオで鳴らすと違いすぎ問題」です。家で作ったプリセットをスタジオで鳴らすとあまりにも違いすぎて、バンド練前に急遽音作り、なんてことも一度や二度ではありません。時間がもったいないのもそうですが、何よりも自分が頑張って作ったいい音が全然違う音になってしまうことが悲しいんですよね……

今回は、そんな悲しみを解決してくれるステキな機材を紹介します、こちら!

PLAYTECH / GPA-100 ペダル型パワーアンプ

PLAYTECH ( プレイテック ) / GPA-100 ペダル型パワーアンプ

こちらの商品は、”ペダル型パワーアンプ”という商品になります。これがあると「全く同じ」とまではいきませんが、家で作っている音に近い音を出すことができます。なんでそうなるのか、図を交えながら説明したいと思います。

01. なぜリターン挿しだと音が変わるのか

ヘッドホンをしながらマルチエフェクターで音を作る際、アンプとキャビネットを選ぶと思います。機種によってさまざまなアンプモデリングがあり、お気に入りの一台を見つけてそこからプリセットを作る方が多いのではないでしょうか。その際、つなぎ方は以下のようになっています。

そして、リターン挿しの時はこうなっています。

比べてみると、リターン挿しの時のほうがマルチエフェクターの割合が少ないことがわかりますね。そして、リターン挿しではパワーアンプとキャビネットという、家で弾いていた時にはなかったものが追加されています。これこそが、音が変化する要因です。

02. パワーアンプを変えると何が変わる?

このパワーアンプとキャビネットですが、メーカーによってそれぞれの特色があります。いわゆる「マーシャルの音」や、「ジャズコの音」に大きく影響している部分なのです。この特色がそれぞれのアンプの良さにつながってくるのですが、リターン挿しの場合だと、相性によってはそのクセのせいで、自分が出したい音とは少し変わってしまうことがあります。そこで、クセの少ない素直なパワーアンプを使用することにより、自分の作った音に近くなるわけです。また、スタジオによって置いてあるアンプが違うため、音を作っても違う場所に行くとまた音作りが必要です。その点、筐体がコンパクトなGPA-100であれば容易に持ち運びが可能なため、どこへ行っても安定した音を出すことができます。ここまでくると、「あれ?パワーアンプ変えてもキャビネットが違うからやっぱ違う音がするのでは?」と感じると思います。その通りです。じつはキャビネットも音が変わる大きな要因の1つなのです。ですが、自前のキャビネットは値段的にも持ち運びの労力的にもかなり大変なので、今回はコストパフォーマンスとウエイトパフォーマンスの観点からパワーアンプにフォーカスを当てました。

03. GPA-100を試してみよう!

さて、前置きが長くなりましたがようやく本題に入ります。今回は、以下のような機材構成で検証してみました。

ギター :Sugi DS496
ギタープロセッサー :Fractal Audio AXE-FX3
アンプ :Marshall JVM210H
キャビネット :Marshall 1960A
パワーアンプ :Playtech GPA-100

最初はリターン挿しから試してみました。うんうん、いい音はするのですが、自分が作った音とはやはり違います。今回プロセッサー側ではPeaveyのモデリングを使っていますが、高音のぎゅっと詰まったギョリギョリしたサウンドは、やはりMarshallっぽさを感じますね。
続いてGPA-100をつないで音を出してみます。おおっ、これはイイ!先ほどよりも高音域がザクザクしている感じで、自分の作った音に近づきました。ブリッジミュートの時のズンズン感も、より近い音になっている感じがします。

04. 3BAND-EQで痒い所に手が届く!

パワーアンプ上部に3BAND-EQがついているのですが、これがまたよく効きます。スタジオやライブハウスで少しだけEQをいじりたいとき、マルチだととても大変です。ボタンを押して画面を切り替え、変更して、セーブして……みたいな感じです。ですが、この3BAND-EQがあれば直感的な操作ができます。これのおかげで使い勝手がかなり良くなっています!音量調節も、自宅で弾くことができる程度の音量から、ライブハウスでの演奏まで幅広く調整できました。

05. まとめ

マルチで作った音を、スタジオでもより正確に出せるように今回はパワーアンプに着目してみましたがいかがだったでしょうか。今回はギタープロセッサーを使用しましたが、コンパクトなプリアンプから接続することも可能です。エフェクターボードから直接キャビネットにつなげますよ!普段リターン挿しで、どこか納得いかない……そんな風に思っている方はぜひお試しあれ!

Tomohiro Takata

激しめな音楽が好きなレフティギタリスト。中学からエレキギターを弾き始め、現在はプログレッシブメタルコアバンドで曲を作っています。気持ちいいブリッジミュートの音を出すためにいろいろな機材を集めて音作りすることが生活の主な活動。趣味はダーツとラーメン巡りで、最近はベース練習中です。

PLAYTECH / GPA-100 ペダル型パワーアンプ

PLAYTECH

GPA-100 ペダル型パワーアンプ

¥12,800(incl. tax)

ギター用パワーアンプ、190W、4Ω

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