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むかつくことが七つある。。。

2026-04-17

Theme:Sound House Founders Column Ricks Opinion

Rickの本寝言 サウンドハウス創業者が本音をついつい寝言でつぶやく!

令和の時代、身の程を知らない人が増えてきたように思う。これも単なる自分の思い込みなのだろうか。ポジティブ・マインドを持っていると自負しているだけに、被害妄想ではない。現実を見据えたうえでの嘆きに近い。とは言え、そんなことを気にしていたら生きていくことがつまらなくなるので、余程のことがない限り考えないことにしている。よって今回、記事を書くにあたり、いったい何がむかつくのかをざっと振り返ってみた。つまらないことばかりだが、考えるだけでも、やはり「むかつく」。この現実を周りに伝えても何も変わらないのだろう。それもまた、もうひとつのむかつきになるのかもしれない。

まず、むかつきの筆頭は、挨拶をしない連中が増えてきたことだ。たとえ挨拶をしていたとしても、口をもごもご動かしているだけで、声が聞こえない。きっと家でも「いただきます」とか「ただいま」とか、家族に声をかけることもなかったのだろう。親しき中にも礼儀あり。会社であれば、たとえ親しくなくても、会長を見かけたら笑顔で挨拶するのが普通、と考えるのは野暮だろうか。

とりわけ気になるのは、会社を辞める人が挨拶もせず、霞か雲のように、ふわっと消え去ることだ。個人的にもいろいろと面倒を見てきた社員は少なくない。しかし退社となると、なぜか黙って去っていく人が最近多くなった。これも社会の風潮なのか。義理や人情、礼儀さえも薄れてしまった社会に、今自分は生きているのだろう。悲しいことだ。

二つ目にむかつくこと。それは、やってもらって当たり前と思わんばかりの空気に遭遇することだ。幼い頃は母親に炊事、洗濯、掃除と、何から何までやってもらってきたのだろう。いちいち礼を言う習慣など身につくはずがない。やってもらって当たり前が普通になってしまっているのではないか。だから会長がゴミを拾っても、「ああ、やってくれているんだ」で終わる。「あ、自分がやります」と言う若者がいなくなった。重たい荷物を運んでいても、「僕が持ちます」と声をかけてくれる人もいない。せいぜい「オーナーは力があるな」と物珍しそうに見ている程度なのだろう。これもまた残念な現実だ。

むかつきはまだ続く。次に心が痛むのは、会社の経営について右も左もわからない社員から、「会長はコロコロ考え方が変わる」と批判されることだ。知識も経験も乏しい社員に、経営や営業の指針、戦略思考などわかるはずがないから気にする必要はないのだが、社内に批判的な空気が漂うのはよろしくない。実際には、考え方がコロコロ変わっているのではなく、状況に応じて臨機応変に即断即決で前進しているだけだ。こちらには情報がすべてあるから決断できる。例えば天気予報で雨が降るとわかれば「傘を用意しなさい」と指示する。その後、天候が急変して快晴になるとわかれば「傘はいらない」と言う。それを見て、「さっきは必要だと言ったのに、今度はいらないと言うのか」と非難するのは、単に状況を理解していないだけに過ぎない。批判することに慣れきっている社員は好きになれない。自らが空気を悪くしていることに気づいていないのだ。これもまた、むかつきに繋がる。

四つ目のむかつきは、人の話を聞けなくなった社員が増えていることだ。会長の話であっても、まず否定から入る人が散見される。経験から教えようと時間を割いて説明しても、「いや、それは……」と返ってくることが増えた。つまり、まず自己主張ありきで、相手の言葉を否定してから自分の考えを述べることに慣れているのだ。これもまた、つまらない。社員の意見に耳を傾けないわけではない。しかしその前提として、まずは先人の言葉に耳を傾けてもらえないのだろうか。会長に対して平然と議論をまくしたてる人がいるのも、これまた社会現象なのだろうか。

これが五つ目のむかつきに結び付く。創業者であっても社員に人気がなければ仕方ないのだが、それでも諦めず、頻繁に社員に声をかけて食事に誘っている。年商250億円の会社で、ここまで社員と交わりながら食事をする会長職の人は、日本ではほとんどいないのではないかと自負している。ギネス記録になるかもしれない。

しかし、その誘いを断る社員が実に多い。こちらは五足のわらじを履きながら、ほとんどない時間を無理やり捻出しているのに、その思いが伝わらない。「ちょっと用事があるので……」と平気で断ってくる。もしこれがユニクロの柳井社長や、ソフトバンクの孫会長だったらどうだろう。あるいは天皇陛下だったらどうだろう。断る人がいるだろうか。結局のところ、自分に魅力がないか、どうでもいい存在だと思われているのだろう。そうした常識に欠ける人が増えているのは、実に寂しいことだ。よって、自分の出る幕ではないと諦め、身を引くのが一番だと思うようになる。

ここまで書くと、面倒にも思えてくる。むかつきが実に多いことに改めて気づくからだ。まだある。六つ目にむかつくのは、叱ることができなくなった風潮が蔓延していることだ。会社は人の集まりである以上、エラーは必ず起こる。その間違いは指摘し、正さなければならない。しかし同じ間違いを繰り返す社員が少なくない。本来であれば叱るべきだが、今はそれがパワハラと受け取られることもあるため、上司が部下を叱る姿がほとんど見られなくなった。自分も直接叱る機会は減った。それでも間違いを繰り返す者には、あえて語調を強めて自分も指導するしかない。

叱るという行為は、相手に成長してほしいという思いがあるからこそ成り立つ。どうでもいいと思えば関わる必要もないし、摩擦も生まれない。したがって叱られない社員は、成長の機会を逃しているとも言える。しかし現実は逆で、叱る人が損をする風潮になっている。誰かが叱れば「あの人がまた叱っている」とネガティブに見られる。そして会長である自分もその対象になる。成長を願って関わっているにもかかわらず、それを非難されるのは実にむかつく。

最後、七つ目だ。自己陶酔・自己満足型の社員が増え、大切なことを吸収し学ぼうという姿勢が乏しくなっている。創業者から学ぼうとする人もほとんどいない。結果として、こちらが介入しない限り、それぞれが自分のやりたいことだけを淡々とこなしているように見える。会社には歴史があり、先人の知恵がある。それを踏まえたうえで未来を見極めることが重要だ。「ぜひ教えてください」と素直に言える人材は、もはや夢なのだろうか。できもしないのに自己満足に陥っている姿を見ると、わびしさとともに、ふとむかつきが湧いてくる。だから考えないことにしている。

もはや、つべこべ言う時ではない。仮に五百年後、日本人の人口がゼロになるとすれば、歴史そのものが終焉に向かうことになる。サウンドハウスも例外ではない。人がいなくなる世界だからだ。ならば今を楽しむしかない。むかつくことは割り切るしかない。そして目をつぶり、「見ざる、言わざる、聞かざる」に徹するしかないのかもしれない。とはいえ、会社に行けばいろいろなものが見えてしまう。だからもう会社には行きたくない。そう思わざるを得ない現実を、残念に感じている。むかつきとの闘いは、まだ続く。

Rick Nakajima

Born in Tokyo in 1957, Rick Nakajima went to the States as a teenager to train in tennis and pursued his studies at the University of Southern California, the Wharton School of the University of Pennsylvania, and Fuller Theological Seminary. Rick returned back to Japan where he then founded Sound House in 1993. Since then, Rick continues to manage his musical instrument and audio equipment online retail business with the aim to revitalize Japan through the power of music. In addition to giving his full devotion to running his companies, Rick is also active in community outreach projects and researches ancient history while traveling throughout his native land. Rick also runs a local newspaper called the JAPAN CITY JOURNAL. He has made contributing to the spiritual renaissance of the nation his life's work; he uses his website historyjp.com as a platform to break down history through an accessible fresh perspective while also unearthing the roots of Japan.
https://www.historyjp.com
https://www.kodomozaidan.org

 
 
 

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