こんにちは。こちらに投稿させていただいておりますYoshitakaです。
エレキギターにはまるで疎いアマチュア・アコギストですが、instagramコラボ中心に活動しているため、 鍵盤弾けないながらも、サウンドバリエーションが欲しい要求に勝てず、奇跡的に某ショップで予約確保しゲットした最新鋭シンセギター、BOSS EURUS GS-1を今回レポートさせていただきます。
1、BOSS EURUS GS-1の特徴
このギター(以下EURUSと略します)、以下のような特徴があります。
- エレキギターと全く同じ感覚でシンセサウンドが出せる。
スイッチ一つでエレキギターから、シンセギターに切り替えてダイナミックなサウンドを出力することができます。 - シンセサウンドをスマホアプリから設定/編集できる。
シンセサウンドはアプリから選択でき、最大6つまでプリセットできます。また各々のサウンドはパラメータの調整が可能です。シンセリード、PAD、シンセベース、シンセストリングスなど多彩なデジタルサウンドが楽しめます。 - 通常のエレキギターとしても使用できる。
シンセギターとしてではなく、ハムバッキングタイプ、トレモロアーム付きエレキギターとしても十分な機能を有しています。
2、実際に使ってみた感じ
- 弾きやすくて予想以上に軽く感じる
まず、個人的に最初にお伝えしたいのは、かなり弾きやすい楽器であること(弾き心地は個人の印象はあるかと思うことを承知で私の最初の印象です)。シンセギターですので電子回路および単三電池4本内蔵しているため結構重めだと思っていましたが、ボディバランスの良さやアルダー材といった面もあるのか、予想以上に軽く感じました。速弾きは正直苦手ですが、自分でも予想以上に指が動きやすく感じる楽器です。 - シンセモードでも誤発音、レイテンシーが無い
驚くべきことに、私ごときの速弾きでは電子楽器特有の誤発音、レイテンシーが全く感じられず、たとえライブ中であってもエレキギターモードからスイッチ一つでシンセギターに切り替えて違和感なく演奏できる物凄い性能を持っていることがわかりました。この点、ホームページ製品紹介の通りで、「エレキギターを弾き”さえ”すればシンセ音がだせることに」ただただ驚きました。使い勝手は抜群です。 - 作りが丁寧、しっかりしている
20万超の価格ということもあって、ギターとしての作りも丁寧、しっかりしています。Made in Japan で、Gotoh製2点支持ブリッジ、ロック式ナット等パーツも信頼性があります。付属ケースはハードではなく専用ギグバッグですが、軽量スタイリッシュで保護性能も高いようで実践的に感じました。

BOSS EURUS GS-1
弾きやすく、ボディバランスも良いと感じています。
ギターアンプはPositive Grid Sparkを使用。EURUSとSparkだけで可能性は無限大です。
3、購入にあたっての注意する点
製品ホームページや取説を熟読し十分に検討すれば気付くと思いますが、以下の点注意が必要ですので記載しておきます。
- シンセギターであってMIDIギターではない
EURUSの音源は専用音源であって、外部MIDI音源は使用できません(2021.10.25現在)。
そのため、MIDI入力装置にはなれなくて、MIDIインターフェースも非搭載になっています。
USB端子は搭載されていますが、現在はソフトウェアアップデート用とのことです。 - 音源はシンセ系に限られる
ピアノ・オルガン、各種管楽器、オーケストラ弦楽器などの音源が現時点(2021.10.25)では用意されておらず、(キーボード)シンセサイザーの様に鳴らすことはできません。EURUSにどのような音があるのかは製品ホームページのGS-1サウンドリストで確認できます。
こういった他楽器のサウンドをギターで奏でるのであればRolandGR-55 を使うのだろうと思います。GR-55は専用ピックアップGK-3をエレキギターに搭載するか、GodinシンセアクセスのようなGK端子を持ったギターを使って接続するかいずれかの形になるかと思います。EURUSには残念ながらGK端子がありません。
個人的には今後、EURUSのサウンドバリエーションが広がって他楽器のサウンドも奏でるようになればかなり有難いですが、後述のように立ち位置が違うのかもしれません。 - スマホアプリでのサウンド調整幅はあまり広くない
アナログシンセのようにオシエーター、フィルターなどを一から設定するわけではなく、提供されているサウンドをEDITする感じなので、音が一から作れるというわけではなさそうです。
こういったアナログシンセ音作り系ニーズに対応するものは、BOSS SY-1000/SY-300/ SY-1 などのSY系機材のように思えます。
上述のような意味では、EURUSはある意味ライブパフォーマンスに特化すべくシンセ機能を搭載した楽器のように思えます。MIDI入力装置でもなく、幅広いデジタルサウンドを提供するGR系でもなく、アナログシンセ的なSY系でもない、孤高の存在かもしれないと思っており、Roland/BOSS製品群の中で棲み分けされているのかもしれません。
4、全体として
作りもしっかりして弾きやすく、エレキギターと同じ感覚で弾け、サウンドも限定されている分選びやすいので、最先端楽器といえども、(価格を別にすれば)とっつきやすく使い勝手はかなり良いです。
比較的安価の最新MIDIギターも試す機会がありました。用途が違うとはいえ、EURUSの誤発音やレイエンシーのない弾き心地は別格で、シンセギターであることを忘れるほど弾いていて全くストレスがありません。それでも使えるサウンド等は好みがあるかと思います。今後、さらにユーザが増えてくれば動画投稿サイト等でレビューが上がってくると思う注目の楽器だと思います。
また私自身はメインのエレキギターがこの楽器になっています。比較的軽くて使いやすいのでこの点も気に入っております。なおエレキギター時はパッシブタイプとなる点、普通に使えるので気兼ねないです。
以上 BOSS EURUS GS-1 のご紹介、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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