大変間が空いてしまったが、なんせ忙しくて何度か体調を崩してしまった。
高血圧の弊害で、真夜中に呼吸困難を起こしてしまいそのままお陀仏かと思ったが、私のような世の中にズーズーしい人間はそう簡単には死なないらしい。
薬のおかげで現在はまあ元気である。
近況はともかく、しばらく放置していた「アクティブサーボDCパワーサプライ」について大事な検証結果が出たため報告したい。
バラック仕様で簡単に組み立て、まずは狙った電圧が出るか試したが……

回路を通すとトランスの出力電圧が降下するだろうと思い、以前のブログではある程度のマージンを見越し、出力電圧よりも大きめのトランスを購入するように勧めた。
しかし、回路が優秀すぎてほとんどレギュレーターの出力電圧が降下しない。
10Vのトランスを使用してやっと9V台の電圧になった。
つまり使用するトランスはより小さいギリギリのものでよいということなのだ。
まあ電圧はともかく、電流は余裕を持たせたいが。
そして肝心のノイズはというと、私が愛用しているBOSS / PSA-100Sと比較してほぼノイズ量に差はない……がノイズの種類が違う。

ノイズの周波数が違うのだが、当然と言えば当然。BOSSはスイッチングアダプターで、こちらはトランス出力整流の安定化電源なので、出るノイズの周波数が同じはずがない。
充分に使用できる範囲内のノイズ量だが、やはり電池には勝てない。
電池だとノイズ量の少なさが、さらにもう1ランク上になる。
改良をするが、ちょっと時間が必要だ。
ということでまたもや完成は先に持ち越し。
全然あきらめるつもりはない。
最近、特にエフェクターへの電源問題で疑問に思うことが多いので、完全に自分が納得できるものが完成するまで何度でも作り直す。
納得できない内容というのは、特定のエフェクターでノイズが出るアダプターやパワーサプライがある(しかも結構有名なメーカーで結構売れている)。
その特定のエフェクターは電池を使うと全くノイズなんてないのだが、そのサプライを使用したとたんに音も出していないのに、背後に怒った犬が出現する。
大体はオーバードライブやディストーション系で多いのだが、デジタル系でも怒った子犬が出現することもある。
これは体験談だが、それまで長年愛用してきたBOSS / DD-3がスタジオ入るたびになんかバックグランドノイズが目立つな……と思っていた。
今思えば、電源を激安スイッチングアダプターにしてからだと気づいた(勿論プラグは2.1mmのセンターマイナスに変更済み)。
いや、しかし、デジタル物がそんな簡単に電源の影響受けるか?内部には5Vに降圧させるレギュレーターも入っているはずだし……と思いギターを弾いていたのだが、ドラムとベースが私の音が聞こえづらいと言うのでアンプごとエフェクターの位置も大きく変えたら、なんと!!
ノイズの周波数が変わってノイズ自体小さくなった!!!
そうなのよ、アダプター自身がノイズを出していたんじゃなくて、アダプターがノイズを周りから拾っていたのだよ。
スイッチングアダプターはどういう訳か、回りからのノイズを拾いやすい気がするが、いかがだろう。
一つ有益なネタをお伝えして今回のブログを終わりたい。
アダプターのケーブルってボードに組むと長いから余るでしょ?
その処理の仕方によっては大きくノイズを減らすことができるのよ。
その方法は、電気街やジャンクショップでフェライトビーズというものを見つけて購入しよう。
余っている部分をそれに巻き付けるとなんと高周波のノイズを減らしてくれる。
嘘じゃないぞ、実際BOSSのPSA-100Sはすでにやっている。

スピーカーネットワークの原理と一緒でコイルを通すと高い音域は通らなくなる理屈と一緒だ。
ではまた次回のブログで会いましょう。