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2013/04

  • BEHRINGER: CMD DC-1 サンプルプレイヤーのコントロール方法の動画をアップしました。

    BEHRINGER: CMD DC-1 サンプルプレイヤーのコントロール方法の動画をアップしました。

    2013/04/30

    BEHRINGERから発売のDJコントローラー「CMD DC-1」です。「Deckadance」のサンプルプレイヤーをコントロールする方法を紹介します。

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  • BEHRINGER: CMD DC-1「Smart Knob」のコントロール方法の動画をアップしました。

    BEHRINGER: CMD DC-1「Smart Knob」のコントロール方法の動画をアップしました。

    2013/04/30

    BEHRINGERから発売のDJコントローラー「CMDシリーズ」!「CMD DC-1」は、16個の大型パッドを搭載したサンプルプレーヤー。「Deckadance」ほか「Native Instruments/Traktor」、「SERATO/SCRATCH LIVE」、「Ableton/Live」など人気のDJソフトウェアとの互換性もあります。

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  • RODE: The Sound of Success - part3

    RODE: The Sound of Success - part3

    2013/04/27

    Pushing the limits(限界を超えて)
    RODE社のチームメンバーと話しをして、気が付いたことは、エンジニア達が今できることは何か、その限界に挑戦することをまず、何よりも大切にしているという点です。

    一つの例として、彼らの最近の自慢であり、楽しみもなっているものとして塗装技術があります。それはエンクロージャーに2ミクロンの厚さで加工できる塗装方法です。その塗装方法についてFreedman氏は次の様に語っています。
    「黒色で、強度は抜群、長持ちし、引っ掻かれることもない。さらに見た目が良くて、はがれない。そんな感じのものにしたかった。そこで見つけたのが、軍で使用されていたマシンだった。だけど使い方がとにかく難しい。だからロボットがスプレーしてくれるような、オーブン機能の付いたマシンを特注で作ってもらうことにした。」
    かつて軍で銃の塗装にも使用されていたその塗料は、市場に出回っている商品ではありません。スプレーする前に撹拌しておく必要がある特殊なものが使われているとのことです。また、ヘッドセットのケーブル強度を確保する為にも、Kevlar社の繊維を含浸したケーブルのみを使用し、さらにその上質なケーブルの素材を傷つけずに切断するためのマシンとして、髪の毛のトリミングまで繊細に行えるという、日本製のマシンを導入しています。Freedman氏は「僕たちが取り組んできた事で、妥協した事はない。それは近日発売予定のヘッドセットマイクについても同様。ステンレススチール素材のケーブルを使うのだが、それを接着剤で付ける代わりに、レーザー溶接機を購入し、もっと強力で、取れないような加工を施したんだ。」と述べています。

    RODE社が使用している製造機器のメンテナンスについても同様に、それらの機器が本来持つ能力を最大限に発揮できるよう、定期的に精密な点検が行われています。これについてもFreedman氏は
    「他の工場では、マシンを稼働させる速度をある一定の速度に設定して使用していると思うけど、僕たちは更に経済的で効果的なRPM値で稼働できないか、まず自分たちでテストしてから使うんだ。」
    と述べています。このような過程があるからこそ、個々の機器は常に最適な条件に整備され、マイクに使用されているミクロン単位の精密パーツも高い精度で製造することができるのです。さらにFreedman氏は続けます。
    「そこで測定機を購入して、実際の数値を比較検証する必要も生じたのです。何故なら、自分達でパーツを製造し、思うような結果は得ていたものの、細かい部分ではその違いを見極めることができなかったからです。」

    "限界に挑戦する"その取り組みは、商品開発にも大きく影響しています。取材班が、RODE社でデザイン&新商品開発部門責任者を務めるPeter Cooper氏に、新商品を開発してからリリースするまでのタイミングについて訊ねたところ、彼はこう答えました。
    「市場のニーズだけが、新商品を研究開発する上でのモチベーションになるわけではない。時には開発中の技術が通用するか否か、それを試す目的で、いわゆる"プロトタイプ"としてリリースされることもある。」

    その"プロトタイプ"は、例えば将来的にニーズがあると予想される商品や、同時期に発売される商品に対する効果や負担がどの程度のものか、それらを測るうえでも役立つのです。「そこから、最初のコンセプトを発展させ、ひらめきを加えたりしながら、様々な過程を経て進んでいく。そしてオリジナルのデザインを基にして、そこから継続的に創作を続ける。何度もテストを繰り返し行い、進んでいる方向が間違っていないか、僕たちが最初に思い描いた、"作りたいもの"がしっかりそこに反映されているか、確かめながら作っていく。僕らが取り組んでいる事はかなり"熱い"から、時には脱線することもある。」
    Cooper氏は更に続けて語りました。「一度世に出た商品は、誰にとってもそんなに面白いものではない。だからもっと高いところに手を伸ばしてみようとする、そうすると結果的にかなり挑戦的なものになるんだ」

    商品を開発していく過程は、オーソドックスなものです。試作モデルを作る上で、できる事はなるべく自分たちの工場で行い、試作品用としてすぐに調達が必要なパーツ類は海外の工場に依頼します。もし、自社で対応できない新しい技術が必要なときには、サードパーティーのものを活用するのです。試作モデルがもう少し具現化してくると、フィールド・テスト、つまり実際にミュージシャンやレコーディング・エンジニアに使用してもらい、感想や意見をもらう段階に入ります。最終段階に入ると、開発チームがもう一度商品の見直しを行い、更に生産性を上げることはできないか、環境問題にも配慮がされているか、その他パッケージの問題や、材料、フィニッシュはどうか、などの最終チェックに入ります。また、それと並行してRODE Microphoneのバーチャル・シミュレーションを活用し、音響的、機械的な検証を行っていきます。

    【将来の方向性】
    RODE Microphoneが現在、音響機器の市場をリードしているのは、すべてを自分達で行うことによって、商品の特許を守るとともに、専門知識の保持、さらには非常にスピーディーな開発戦略を実現しているからです。

    Peter Cooper氏によると、マイクの寿命が平均10年~20年だということは、その間、幾度となく、他メーカーから同類の競合商品が発売される機会があるということを意味しています。
    「特許の問題を回避するために僕たちが取り組んでいる事は、ブロードキャスティング用マイク、カメラマイクなど、僕たちが得意分野とする市場のニッチな部分を見つけて、それを中心に改善、継続することである」
    「大切なことは、商品開発にさらに重点を置くこと、そして作業スピードをさらにアップさせることで、コピー商品が流通する隙さえも与えないということ。僕らは新商品の開発をとても早いペースで行うノウハウを持っている。偽造品に対して合法的に守るのが戦略だ。」

    デジタルビデオ、ホームスタジオやレコーディング用マイクはもちろんのこと、RODE社は、最近の映画製作者が使用する大型センサーを搭載したデジタルビデオカメラ用のマイクなど映像分野にも力を入れています。Peter Cooper氏は
    「RODE社は今でも、次にくる大きなトレンドを追い求めているが、映画・TVで使われる映像用のカメラマイクの追究も続けていく。また、集積チップのベースとなる フラッシュメモリーのエリアのノウハウも研究中」と述べています。

    しかし、今回の新しい技術の導入に関してはかなり慎重な様子です。2012年1月には、簡単な発売告知の後、マイクロSDHCカードに録音できるVideoMic HD(コンデンサー・スーパー・カーディオイド・ショットガン・マイクロホン)がプレスリリースされましたが、この宣伝記事が発行された時点でも商品は完成していませんでした。VideoMic HDの件について、Copper氏は次の様に説明しています。
    「私たちはその製品を特徴付けるセットを考え、改良し続けています。さらに、あらゆる問題点を見つけては、非常に敏感に反応し、逐一立ち止まっては考え、確認しながら製品の品質向上に向けて動いています。」

    Electronics News誌のインタビュー後、RODE社は、専用のアプリケーションを介して高音質の録音が可能なアップル社のiPhone/iPadデバイス用のステレオマイク(独自のアナログ-デジタルの変換回路を搭載)を開発し、モバイルの分野に参入しました。

    オーディオ機器に関する高い技術を確立した今でも、Peter Freedman氏は、顧客、そして彼らが求める芸術性が、自らのビジネスの根底にあると主張しています。
    「それはまさにに音楽、アート、そしてエンジニアリング(技術開発)である」
    「これらすべてのテクノロジー、マーケティング、コミュニケーションの根本はすべて"人"であり、音楽、芸術を生み出すのも人なんだ。それが何よりエキサイティングなことだ」と熱く語りました。
  • RODE: The Sound of Success - part2

    RODE: The Sound of Success - part2

    2013/04/27

    【オーストラリア製へのこだわり】
    90年代に入りアジアへ生産を委託する会社が後をたたない中、Freedman氏は、あくまでオーストラリア生産という手法を貫いてきました。また、Freedman氏は多くの会計士から、「中国で商品を作れば豊富で安価な労働力もあり、コストも安くできる。」とアドバイスされていました。実際、現在も中国のメーカーとはとても良い関係にあります。「しかし僕は、彼ら(中国の人々)はきっと、将来的に自分たちで会社を作って独立したくなるのでは、と思えてならなかった」と、Electronics News誌に語りました。

    そして16年前、Freedman氏は、会社の繁栄の為には製造機器に投資しなければならないと考え、少しずつ規模を拡張しながら、最終的には既存の敷地内でほとんどの生産ができるまでになったのです。Freedman氏によれば、安価な製品でも、高級品でも、マイクの基本的構成は変わらないとのことです。
    「ここで電子機器を作ることに、何ら問題は感じていません。僕たちはイギリスからも、ドイツ、フランス、中国からも、他国が購入するのと同じ価格でパーツを購入している。」そして「むしろ、オーストラリアで会社を築くことにおける大きなチャレンジは、能率の良いシステムを浸透させること、人材を育成すること、ブランド名を世に知らしめることにある」と彼は言っています。
    「オーストラリアの会社は、ブランドを築くことと流通経路を構築することを模索し始めるべきだ。我々の成功の秘訣は、その流通経路(パイプライン)を得たことにある。」
    「もし僕たちが新しいマイクを作る事になれば、ただちに世界中の3000もの販売店に送ることができる。もちろん難しい事だけれど、そうすることで、新しい商品は生み出せる。そして初めの出荷でまず1万個は売る自信がある」

    しかしそんな彼らも、ブランドと流通経路を確立させるだけでなく、会社としての体制が実際に機能してくるまでには10年以上の時間がかかりました。
    「機械の使い方を学び、働き手を得て、現在の高性能な機械を購入するまでには15年かかり、やっと今の状況がある。」
    「多くの人から人件費について聞かれるが、僕にとってはどうでもいいこと。僕には労働力に関係なく稼働するこのマシンがある」とFreedman氏は語り続けます。

    しかし、マシンだけではない。優秀な人材の育成、人とマシンが一緒にあって、初めて良いマイクが生まれる。
    「そこがオーストラリア製造の秘密なんだ。高精度なマシンと、優秀な人材が不可欠。」
    「人々の中には、お金を投資するだけで生産はうまくいくと考えている人がいる。それは違う。人が育ち、本当に理解するようになるまでには、かなりの年月を要する。ここにいる人々のほとんどが、10年は働いている人ばかりだよ。」

    18ヶ月前、生産能力をアップさせる必要性に気付き、今までのSMTラインにYamahaの新しいシステムを導入しました。今までのマシンに比べ10倍速くなり、生産効率が飛躍的に向上したのです。施設内の部屋の端から端まで続くこの高性能なSMTラインには、何百というパネルを乗せられる為、実際に人の手は必要としません。基板上にシルクスクリーンを貼るような作業さえも可能なのです。また、Yamahaのマシンには、温度調整、湿度調整といった品質を確保する機能も備わっています。
    「たった1人のエンジニアにより、必要数のボードをいくらでも生産することができるという訳だ」
    「今は1シフト制だが、3シフト制となっても問題なく稼働できる。生産量は関係ない、どんな膨大な数量でもこなせる」
    Freedman曰く、"オートメーション化"により、あらゆるケースにおいて中国の製造業界を凌駕することが出来るとのことです。

    「それ以外の大手企業においても、例えばApple製品を中国で作っているFoxconn。彼らでさえ僕たちのようにスムーズにはいかないよ。僕たちの何倍も人が動いてやっていると思うよ」、ともFreedman氏は語りました。自社で製造をまかなう力を持つことによって、パーツにかかる費用のコスト制限を回避する事ができるからです。例えば、RODEでは、自分たちで真空管マイクに使うトランスも製造しているのです。
    「良いオーディオトランスの秘密は、そのラミネート加工にあって、非常に値段が高いんだ。」
    「その中でも古いトランスの測定周波数レスポンスは5Hz~200KHzと、とにかく素晴らしい」、とFreedman氏は説明しています。しかし、このようなトランスは、限られたメーカーによって、限られた数しか作られていません。その上、1つあたり約400ドルもするのです。コストに気を使うマイク製造メーカーにとっては、明らかに維持できない条件だったのです。

    「欲しいものがあれば、自分たちで作らなければだめだ。だから僕たちはまず、最高のクオリティーのスイス製オートワインダーを購入。続いてラミネートの材料を入手(僕たちが求める特徴を持ったラミネートのみを選別)、そして真空含浸装置と、優れた性能のトランスを作るのに必要な材料は、"すべて"自分たちで調達するようにした」。Freedman氏は、完成したトランスを手に、そう語ったのです。トランスの原材料費は、―締めて15ドル。商品そのものを買えば400ドルなのです。

    Precision and speed (精度とスピード)
    オートメーション化と高度な生産技術により、RODE社の工場で製造されるマイクの品質は常に安定しています。一定の湿度に保たれ、トラブルの起こりにくい環境において、全てのパーツが生産されているだけでなく、マイクのマスターパネルに関しては、特別に設けられた部屋で厳しい診断チェックが行なわれているためです。。また、真空管マイクにおいても、テスト用に設けた専用の棚上で、24時間の浸漬試験が行われています。

    マイクの型作りに関しても、実はこの"オートメーション化"がキーポイントとなります。大型の自動生産ラインにより、大量生産を実現しました。
    「僕たちは真鍮の長いバーをラインに並べるだけ。後は何もせず帰宅し、次の日出社すれば自動で完成している。年中無休でマシンがパーツをどんどん生産してくれる」
    「人々は口々に"人件費は?"と聞く。このマシンの設置とプログラミングに60万ドル払った。人件費を気にすることはない。今、現在も、そしてこれからもね。」とFreedman氏は語ります。

    例えるなら、RODEの生産施設はまるでWilly Wonkaのチョコレート工場です。ドイツ製の化学的機械加工装置、放電加工装置、精密研削等の機器により、半日でアルミニウムのブロックからシャーシーを作ることができるのです。そして製造の精度をより確実なものにするため、測定専用の部屋を設けています。その部屋では表面の平坦さを10nmまで測定でき、レーザーのインターフェロメーターを用いて、可動部も正確に測定することができます。こうして"自分たちの敷地内"で作業を行える環境が次々に整えられていく過程を、Freedman氏は楽しんでいるようです。というのも、RODEのような会社にとって、中国へのアウトソーシングにかかるコストとは、それにかかる"時間"を意味しているからです。"時間"とは結局のところ"お金"です。
    「もし僕が今、中国へオーダーを入れたら、その部品の入手までに30日、生産に30日、そして出荷までに30日かかるだろう。自分たちの工場ならば、部品は次の週までには調達できる。生産、出荷もすぐにできる。」
    「それにはどんな価値があるかって?それは市場に対する"スピード"なんだ。僕たちの仕事はとにかく早い。3~4ヶ月前から計画を立てて作業を行うなんてありえない。世界は常に変化し続けている。失敗するときもあるし、商品が届いてから間違いに気付く場合もある。ただ、そこにスピードを持たせなければならない。」とFreedman氏は述べています。

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  • RODE: The sound of success - part1

    RODE: The sound of success - part1

    2013/04/27

    一度、経営困難に陥った会社が、どのように音響機器の市場をリードするまで台頭し、オーストラリアでの製造業を牽引するような大企業に変貌したのでしょうか。いつしかRODE Microphoneの名声を聞くようになりましたが、まず、その起源をさかのぼってみることにしました。

    創立者のPeter Freedman氏は、1980年代に会社を設立しました。設立当初は中国製のコンデンサーマイクを分解し、より品質の高いマイクにしようと内部の電子機器を入れ替えていました。RODEの製品は、実演デモを伴う販売手法によって、飛ぶように売れるようになり、チームのメンバー(従業員たち)は、"like a rat up a drain pipe(ネズミが配水管を登るような)"という言葉で売れ筋であることを表現したのです。そこから後に、"Rodent(ネズミ)"の名前がついたのです。そしてFreedmanのルーツでもあるスウェーデン語から、「O」をスウェーデン語の「O」に置き換え、RODEの後に続く商品名の頭文字として、「NT」が使われるようになりました。

    今日、RODE Microphoneは、ホームレコーディング、映画撮影、プロ仕様の製品を取り扱う世界的ブランドとして一世を風靡しています。RODE社の製品はすべて、オーストラリアにあるニューサウスウェールズ州 の自社工場で製造され、現在200人余りがこの工場で働いています。2012年には"NSW Exporter of the Year in 2012"に選ばれ、続いてAustralian Design Awards、更にRed Dot European awardsも受賞しています。

    Silverwater本部にある工場施設に加え、商品デザインとマーケティングの業務に取り組むオフィスをSurry Hillsに設け、今日ではアメリカのSanta Barbaraにもオフィスを構えています。更に、スタジオモニター「Event」製品ラインの研究開発のための補助的な機関として、米国Seattleにある施設を2006年に購入しています。

    【マイクのデザイン】
    オーディオ製品の品質の鍵、それはマイクデザインのこだわりです。それ以外の点は、二の次というのがRODE社の信条です。RODE Microphoneをデザインするメンバーは、自動化された生産方式における利点を十分心得ており、手作業による品質のばらつきを避けるため、正確かつ効率のよいオートメーション化を実現しました。

    マイクのデザイン自体は、その専門分野のエンジニアたちによって行われ、まず "周波数レスポンス"が出発地点として考慮されました。周波数レスポンスは20Hz~20kHzの曲線を描くのが理想ですが、(人間の耳で聞き取れる周波数範囲)、エンジニアたちは、ハンドリングによって生じる低音のノイズをコントロールするため、一番低い周波帯におけるレスポンスの曲線をどうにかしてロールオフするデザインを考えなければなりませんでした。また、人間の声を拾うのが主な用途の時には、中域から高域の周波帯にかけて、レスポンスのカーブが少し右上がりになるように調整される必要性があったのです。このような周波数レスポンスについてこだわりを持った結果、最初にカプセルが設計されてから、ノイズ・リダクションが設計され、そしてそのカプセルや変換器がエンクロージャーの中に格納されるまで、デザイン修正が続けられたのです。また、指向性については 全指向性、及び、単一指向性のマイクロフォンやショットガンマイクとして、使用する用途に合わせて変更することができます。Peter Freedman氏は、RODE社で採用されている多くの技術は企業秘密であり、「魔法などない。必要なのは特別な"技術"だ。それは時間をかけて、やっと手に入れることができる」と述べています。

    マイクのパフォーマンスに関わるその他の事項として、回路のレイアウト、内部パーツ、基盤レイアウト、プリアンプとの相性、感度、インピーダンス出力等があります。これらのディテールがすべて、複雑に関わり合い、パズルのように組み合わされているため、1つのディテールが変われば、すべてが変化します。よって、Freedman氏は「回路構成だけを見るわけにはいかない。僕たちは、最高のサウンドを持ち、ノイズが最小限に抑えられたマイクを実現するため、全体を見通した上でデザインし、それに近づける」、そのため、「1つの事象を見るだけでは意味がない、"すべて"を見なければならない。それには何年もの長い年月が必要になる」と述べています。


    【灰から不死鳥へ】
    RODE microphoneの前身"Freedman Electronics社"は1967年、Freedmanの両親であるHenryとAstrid Freedmanによって設立されました。当初は、ドイツの音楽機器をDYNACORDから輸入していました。父親が亡くなった1987年からは、Peter氏が後を引き継ぎました。1980年代の終わり、ある時、会社を大きくしようとFreedman氏は多額のお金を借りましたが、その当時、株式市場が急落し、「多額の借金を抱えることになった。仕事、家、すべてを失った瞬間だった」とFreedmanは語っています。「とにかく何でもいいから試してみて、お金を得ることができる手段を探していた。何かを試すという意味では、場所、時期、どれでもよかったのです。そしてある日、僕たちが以前、改造したレコーディングマイクを試す機会が巡ってきたのです。」

    そしてFreedman氏は、現代のホームレコーディングのトレンドと、デジタル化したレコーディングへと移り変わることを予知した上で、経営企画を練りました。そして彼らは、伝統的なドイツの製品のように高価格ではなくとも、品質の高いサウンドを家庭で聴くことができるような商品をユーザーに提供することに努めたのでした。この初期段階での成功から、RODE Microphonesは、その特性を活かし続け、独自の製品を開発していきました。また音響の分野においての可能性を広げるために、CSIROや学術機関、産業の物理学者とも協力することとなったのです。

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  • シーケンサー内蔵アナログ・シンセサイザーKORG「volca」登場!

    シーケンサー内蔵アナログ・シンセサイザーKORG「volca」登場!

    2013/04/27

    KORG 「VOLCA-KEYS」
    KORG 「VOLCA-BEATS」
    KORG 「VOLCA-BASS」

    今年のMESSEで発表され大きな反響を呼んだ話題のアナログ・シンセ「volca」。リード・シンセ「volca keys」、ベース・シンセ「volca bass」、リズムマシン「volca beats」の3機種をラインナップし、複数台・DAWとの連携も可能。アナログならではの太く多彩なサウンドを作り出すことができ、ループ・シーケンサーでの直感的フレーズ演奏と相まり、その面白さ、サウンドの可能性は無限大です。電池駆動・スピーカー内蔵により、いつでもどこでもプレイを楽しめる次世代のアナログ・シンセサイザーの誕生です。只今予約受付中!
  • KORGのミニチュア・ピアノ「MICRO PIANO」 が復活!

    KORGのミニチュア・ピアノ「MICRO PIANO」 が復活!

    2013/04/27

    KORG 「microPIANO Black」
    KORG 「microPIANO Red」

    おしゃれなルックスで本格的ピアノ演奏が楽しめる、KORGのミニチュア・ピアノMICRO PIANOが、ユーザーからの多くのリクエストに応え販売再開!電池駆動にも対応し、コンパクトで移動も簡単。ミニ・タイプのピアノながら、本格的な演奏感と奥行きのあるサウンドで、いつでも気軽にピアノ演奏を存分に楽しめます。プレゼントにも最適なかわいいデジタル・ピアノです!
  • DENONプレイヤー/レコーダーが数量限定特価キャンペーン

    DENONプレイヤー/レコーダーが数量限定特価キャンペーン

    2013/04/26

    DENON 「DN-F300」
    DENON 「DR-F450R」
    DENON 「DN-F650R」

    SD/SDHC対応のDR-F450R、DN-F650R、さらにUSBにも対応のDN-F300、様々な録音メディアに対応し高い汎用性を持つデジタルプレーヤー/レコーダー3機種を特別価格でご案内致します。台数限定特価となりますので、この機会をお見逃しなく!
  • Fender Customshopオールローズテレキャスター入荷しました。

    Fender Customshopオールローズテレキャスター入荷しました。

    2013/04/26

    Fender 「1968 ALL ROSE TELECASTER」

    マスタービルダー、デニス・ガルズガが手掛けた「1968 ALL ROSE TELECASTER」入荷しました。オールローズならではのタイトかつ甘いトーン、高級感溢れるグロスフィニッシュ。究極のコレクターズアイテムでありながらも、素晴らしいサウンド、オンリーワンの魅力に溢れた逸品です。
  • VESTAXのiOS用MIDIインターフェイス「V-MIDI」数量限定特価!

    VESTAXのiOS用MIDIインターフェイス「V-MIDI」数量限定特価!

    2013/04/26

    VESTAX 「V-MIDI」

    「V-MIDI]はiPhone, iPad ,iPod touchとUSB MIDI機器を接続することができるインターフェイスです。本体に高品位なヘッドフォンアンプを内蔵し、ドラムパッド、シンセサイザー、DJコントローラーでCoreMIDI対応アプリの音源をプレイすることが可能です。ぜひこの機会にご検討ください。

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