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BOSS 「OD-1X」来月発売予定で期待高まるBOSS新製品「OD-1X」の実機を発売前にチェックする機会に恵まれましたのでレポートします。
パッケージはこれまでのBOSSのイメージを覆すブラックに変更されました。パッケージもエフェクターファンにとっては重要なアイテムです。ボディカラーはBOSSの長きに渡る歴史と伝統に沿ったカラーリングですが、ラメが入っており、またコントロールパネルはミラー仕上げでより高級感が高まっています。そして「銀ネジ」であることもベテランギタリストの琴線に訴えかける重要な要素といえるでしょう。
アンプをクリーンセッティングにして、OD-1Xのツマミを全て12時の位置からチェックしてみましたが、第一印象は「ギラっとしている」これまでのBOSSの歪みのイメージとは明らかに違う質感にびっくり。ロー、ハイのコントロールはパラメトリックイコライザーのような効き。ドライブもあまりに可変域が広く、レスポンス抜群のクランチから、モダンなハイゲインサウンドまで、少しずつ上げていく中でのドライブサウンドの激変に一瞬だけ戸惑ってしまいますが、ある程度キャリアのあるギタリストならばすぐに好みのツボも見つけることができて、この可変域の広さを楽しめることは間違いありません。また、大音量時の音抜けも特筆べき点です。バンドサウンドの中で使うことによって新たな魅力が発見できるだろうと確信しました。
BOSS最先端のノウハウと技術を注ぎ込み、マルチエフェクター並みのパワフルなDSPチップによって得られるレンジの広さ、レスポンスの良さは、いわゆるブティック系エフェクターや、チューブアンプの歪みと正面から勝負できる存在になることでしょう。