最近行われたローリングストーン誌によるデイヴィッド・リー・ロスへのインタビューで、デイヴはバンドの状況について、「明らかにバンド内で摩擦がある」と語った。
デイヴは冷酷すぎる程正直に「エディ・ヴァン・ヘイレンと20年もの間新曲を書いていない」と明かした。また、バンドメンバーの音楽活動に対する取り組み方とお互いのコミュニケーション不足に対し失望していると話した。
「最近僕らが発表したアルバムに収録されている曲のほとんどが、一番最初のアルバムより前に書かれたもの。もっと曲を書きたいと思うけど、それをやる時間をまだ作れていない状況なんだ(笑)。今エディがどんな風に考えているかは分からないけどね。僕の予想としては、エディは息子と曲を書きたがっていると思う。けどそれがどんな方向に向かわせるかも僕には分からない。正直、エディとは20年間1曲も曲を書いていない」
インタビューの終わりに、デイヴはマイケル・アンソニーのバンド復帰を望んでいることを明かした。マイケルのボーカルセンスに惚れ込んでいるようだ。
「エディには彼独自のビジョンがある、と僕は見ている。ここ数年はその事についてちゃんと話した覚えがないんだ。僕たちが以前やっていたようなバンドを再結成するチャンスがないのは、結構がっかりだよ」と語る。
「ってなことで、で間違いなく僕の目の前にある一番の可能性は、最も優れたテナーボイスを持つアーティストの一人、マイケルという訳だ。この広い宇宙の一角で、彼の声は、僕ら人間が認識しうる最高の高い声だと思う。ワイルドで燃えるような声だ。だからこそ僕はマイケルの復帰を心待ちにしている。と同時に頭に浮かぶありとあらゆる材料を曲として書きたい。奴らには既に伝えてある。僕はいつでもおいでよって構えてる状態。もし全部が現実的に無理ならその半分をやればいいだけだよ」
現在、ヴァン・ヘイレンのベースを担当しているのは、エディーの息子であるウルフギャング。一方で、マイケル・アンソニーはと言えば、サミー・ヘイガー、ジョー・サトリアーニ、チャド・スミスで構成されるスーパーバンド、チキンフットのメンバーの一人である。
ヴァン・ヘイレンの絡みにはいつもドラマがある。しかし今回のこの状況を、ファンの皆は一体どう受け止めるだろうか。ステージの上にかつてのメンバーがずらっと並ぶ光景を見たいか?はたまた、まだ若いウルフギャングと続けるべきか。
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