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    AUDIX VX5 & VX10 製品レビュー byポール・ホワイト

    2012/12/12

    AUDIX 「VX5」
    AUDIX 「VX10」

     「ライブボーカルサウンドのクオリティを向上させたいなら、このAUDIXのプレミアムなコンデンサーマイクが、そのチケットになります」
     
     私はあらゆる場所でAUDIXのダイナミックマイクを使用してきましたが、そのパフォーマンスは常に素晴らしいものでした。また、彼らは一般的なダイナミックマイクよりも大幅に優れた高域特性を備えるコンデンサーマイクも生産しています。
     
     5つ星
     
     はじめに使用したのは、ライブ、スタジオ、放送などあらゆる用途に対応する、超単一指向性のVX5です。
     基本的にボーカル用マイクとして販売されていますが、ギター、管楽器、パーカッションにも適しているとAUDIXは説明しています。
     この特別なモデルは、バックエレクトレットデザインを採用し、一般的なダイナミックマイクよりも広い高域特性を備え、周波数レスポンスは40Hz - 16.5kHz (±3dB)となっています。正確なサウンドを得るためにプレゼンスをわずかに持ち上げ、フィードバックに強く、高いSPLに対応するこのマイクは、ライブ用コンデンサーマイクとしても最適な性能を備えていると言えます。
     
     バックエレクトレットカプセルには直径14mmのダイアフラムを採用し、金メッキ処理された伝達層を備えます。このカプセルは、最適な音響になるようデザインされた丈夫なスチール製のメッシュグリルで保護され、複数のポップフィルターと組み合わされています。ネジを外すことで内部をクリーニングすることができますが、さらに内部にあるフォームで包まれた小さなバスケットにカプセルは収まっています。
     10dBのpadと低音のロールオフフィルターは、スリムなボディに埋め込まれたスライド式スイッチで切り替え可能。
     140dBのSPL、padスイッチそしてフィルタースイッチを、タイトな指向性を備えるこのマイクに組み合わせることで、20dB以上のアンビエントノイズ軽減効果を発揮します。
     
     VX5よりも高価なVX10は上位機種に位置します。レスポンスはスタジオ用マイクに匹敵し、単一指向性のこのマイクの周波数レンジは40Hz-20kHzにおよびます。コンデンサーカプセルは分極化され、ダイアフラムはVX5よりわずかに大きく直径21mmとなり、全体的なデザインはVX5とほぼ同様です。
     
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     評価できる点
     ・美しいデザイン
     ・非常にバランスのとれたサウンド
     
     総括
     最高のPAシステムがあり、マイクの性能をフルに発揮できるライブ環境において、十分に価格に見合った働きをするプロ品質のマイク。
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     また大音量のステージ上や声量のあるボーカリスト向けに、低出力モデルのVX10もラインナップされています。なおスタンダードモデルのセンシティビティは24mV/Paです。VX10はボーカルだけでなくギター、管楽器、パーカッションにも対応しますが、padやフィルタースイッチはありません。また大型のカプセルを内蔵しているため、内部のバスケットは1つのみとなっています。VX5と大きく異なる点として、VX5は低い電圧のファンタム電源で動作することができますが、VX10は48Vの供給が必要です。
     そのため一般的なアコースティックギター用アンプのように、24Vしか供給できない機器では使用することができません。VX10は専用マイクホルダーと共に、木製の専用ボックスに収められています。
     
     テスト
     
     「たしかに一般的なダイナミックマイクよりも高価ですが、この素晴らしい明瞭さとナチュラルなサウンドには、その投資に見合った価値があります」
     まずVX5については、一般的なダイナミックマイクよりオープンで、また力強いクリアなローエンドを備えています。またクリアなサウンドの要素の一つである歯切れ良さを併せ持ちますが、同時に高域はオープンでナチュラルなキャラクターを保っています。VX5のトーンは、高品質なダイナミックマイクとスタジオ用コンデンサーマイクのちょうど中間という印象を持ちました。私の所有するアコースティックギター用アンプには、24Vファンタム電源を供給できるクリーンなボーカル用チャンネルを備えており、VX5を組み合わせてみたところ、まさに私が求める、フルでバランスがよくクリアなサウンドを実現することができました。ハンドリングノイズは極めて低く、また通常の使用ではポップノイズも発生しなかったため、内部バスケットとフォームは非常に効果的であるということがわかりました。
     VX10については、48Vのファンタム電源を必要とするため、同じ方法でテストすることができませんでした。そのためプリアンプを使用して、VX10の持つ性能をすべて引き出すことにしました。このマイクはVX5よりも、さらにスタジオ用コンデンサーマイクの品質に近く、よりエアー感のある高域と驚異的なセンシティビティを備えています。なおVX5のようなデュアルバスケット構造ではないため、近距離で使用した際にわずかなポップノイズが発生しましたが、これはその他のライブ用マイクと比較して劣るということではありません。また、プリアンプに内蔵のローカットフィルターによって改善することができます。VX5の備えるポップノイズに対する耐性は極めて優れています。
     
     これら2本のマイクは非常に優れた製品であるとともに、非常に重要な要素である丈夫さにおいてもトップレベルです。たしかに一般的なダイナミックマイクよりも高価ですが、この素晴らしい明瞭さとナチュラルなサウンドには、その投資に見合った価値があります。VX10のサウンドは、私が想像していた以上にスタジオ用コンデンサーマイクに近く、実際に素晴らしいスタジオ用マイクになりました。そのためVX10は、ライブとレコーディングの両方に完璧に対応できるのはもちろん、バンドと同じ部屋で歌うボーカルのレコーディングにも最適な選択肢となるのです。

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