Gibson社は、木材不正輸入に関する罰金としてアメリカ政府に300,000ドル、日本円にしておよそ2,300万円を支払った。
Gibson社の最高責任者を務めるHenry Juszkiewicz氏は「一見風変わりなやり方に思われるかもしれないが、一日も早く社員がギター作りに専念でき、裁判にかかる莫大な金を考えると罰金を支払うのが一番だった」と語る。
マダガスカルとインドで保護対象となっており、輸入が禁じられている木材のエボニーとローズウッドを工場で使用したとし、アメリカ合衆国魚類野生生物局と国境警備局は、取り調べのため2009年と2011年にGibson社を訪れている。
Juszkiewicz氏は「今考えると結果的にアメリカ政府によって仕組まれていたような感覚がある-今回のケースを裁判に取り上げるだけでも何百、何千万ドルというコストがかかるし、それが何年続くかも分からない。とにかく今こうして騒ぎを終わらせることが、1日も早く業務に戻り、また安心してギター作りに専念できる方法なんだ。この件が決着した内容の中で何より重要な点は、今までのように材料となる木材の権限が我々にあるという事。我々には今まで積み上げてきた経験と知識があるし、これからも今まで通りインドからローズウッドとエボニーの調達ができる。何十年もこのやり方でやってきたのだからね。」と語っている。
Juszkiewicz氏は今回の件に関して"暴力による、卑劣なやり方で不公平にもターゲットにされた"と感じている。そして、「今回の出来事は、政府で最近増えつつある、法やルールを用いてビジネス界の人間を犯罪者扱いとするやり方に思える。これは間違っている。フェアじゃない。」
Gibsonでは、読み手が自由に意見し、結論してくれるようにと考え、今回の出来事の詳細を一般公開している(下記URL参照)。
http://www2.gibson.com/News-Lifestyle/Features/en-us/Gibson-Comments-on-Department-of-Justice-Settlemen.aspx■ニュースサイト
http://www.classicrockmagazine.com/news/gibson-guitar-corp-pay-to-end-wood-case/