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    愛されたFenderギターたち

    2012/06/11

    今やギターは楽器の中のひとつというだけでなく、多くの人々に崇められる存在でもある。それを操るギタリストの、人間としての魅力が大きく関わり、楽器に魂が宿るということだろう。楽器として素晴らしいのはもちろんのこと、そのギターと持ち主とのヒストリーによっていくらでも魅力が増すという点が実に興味深い。そのことを念頭に置いて、次に挙げるFENDERエレクトリックギターの物語をご覧いただきたい。








    [Jeff Beck―1954 Esquire]
    1965年、ジェフ・べックがウォーカーブラザーズのギタリスト、ジョン・マウスから譲り受けた1954年製Esquireは、ジェフのトレードマークとなった。60年代ヤードバーズの人気絶頂期に、まだ誰の色にも染まっていないそのギターで、革新的かつロックギターの礎を築く名演を残した後、盟友のセイモア・ダンカンにプレゼントした。セイモア・ダンカンはそれをアメリカオハイオ州クリーブランド市にあるロックの殿堂(ロックミュージシャンの博物館)に貸出し、2006年にFenderカスタムショップがそのレプリカを発売し、話題になった。
    ヤードバーズ時代のジェフ・ベック"I'm a Man"をチェック↓
    http://www.youtube.com/watch?v=PGmgg-tIvH4

    FENDER 「Jeff Beck Tribute Esquire」


    [Eric Clapton―Blackie]
    間違いなく世界で最も有名なエレクトリックギターのひとつ"Blackie"。もともとはエリック・クラプトンがアメリカはテネシー州にある店で'50sストラトキャスターを3本購入し、それらのパーツを組み合わせて改造したところから始まる。約12年もの間、この世界に1本しかないギターで彼は世界を周り、レコーディングし、いくつかの有名なソロ作品を残している。クラプトンはその後、それをオークションにかけ、収益を自身で設立したリハビリ施設に寄付している。買い取ったのはGuitar Center、落札額はおよそ100万ドルだったという。
    Blackie使用、Claptonのスローハンドマジックはこちら↓
    http://www.youtube.com/watch?v=IiY3jH4yr6U

    "Blackie"ストラトをモチーフとしたFender USAクラプトンシグネチャーモデル
    FENDER 「Eric Clapton Stratocaster Black」


    [David Gilmour―0001]
    ここではっきりさせておきたい-デヴィッド・ギルモアの1954ストラトキャスターは、決して世界初のストラトだったという訳ではない。しかしこのシリアルナンバー"0001"はかなり特徴的で変わったストラトだ。元々はセイモア・ダンカンの所有物で、1970年半ばに、デヴィッド・ギルモアのギターテクニシャンを務めていたフィル・テイラーの手に渡っている。その数年後テイラーが家の頭金に当てる資金が必要になった時、ギルモアが-詳細な金額は不明だが-それを買い取った。ポール・マッカートニーやブライアン・フェリーと共演し、数々のピンク・フロイドのレコーディングにも参加したこのギターは、1977年頃から使われ続けている。
    0001ストラトが奏でるトーンをチェック↓
    http://www.youtube.com/watch?v=J4kgBpgoQaU

    [George Harrison―Rocky]
    ジョージ・ハリスンがサイケデリックカラーに塗装する前、元々このストラトは1960年代初期カスタムカラーのソニックブルー・フィニッシュだった。1967年春、かの有名なアルバム"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"で盛り上がっていた頃から"All You Need Is Love"が世界テレビ放映された1967年6月25日の間の時期に、ストラトキャスターの色を巡ってラディカルな表現が登場しはじめ、ジョージも蛍光色やネイルポリッシュを使ってストラトを塗りはじめた。1969年にジョージが"Rocky"という名をそのストラトに付けた時にはもう何色か足されていた。このストラトは、その後ジョージの財産として彼の元を離れることはなかった。
    ハリスンのアートワークをここでチェック↓
    http://www.youtube.com/watch?v=h6r25HyQSkE

    [Jimi Hendrix―1968 Olympic White Stratocaster]
    ストラトキャスターが持つポテンシャルを最大限に引き出し、ロックに革命を起こしたジミ・ヘンドリックス。彼が使用したストラトの中でも一番よく知られているのはまさしく、1969年8月、ウッドストックで使われた1968年モデルの"Olympic White"だろう。おそらくその場にいた観客は、最も熱い"星条旗よ永遠なれ"のパフォーマンスを目にしたはず。このストラトは現在、彼が生まれ育ったシアトルにあるEMPミュージアムのディスプレイに飾られている。
    Woodstock "星条旗よ永遠なれ"パフォーマンスの様子はここから↓
    http://www.youtube.com/watch?v=LMhq1L0cJf0

    FENDER 「'69 Stratocaster NOS Maple Vintage White」


    [Stevie Ray Vaughan―Number One]
    スティーヴィー・レイ・ヴォーンは「テキサス・ハリケーン」のように人生を駆け巡っていった。その超人的なストラトパフォーマンスにより数多くの名演を残し、今も多くのギタリストに崇められ、影響を与え続けている世界最高峰のブルースギタリストだ。いくつかのストラトを使ってきたスティーヴィーだが、彼の一番のお気に入りは何と言っても1963年モデルの"Number One"。1970年代半ばにテキサス州オースティンでそのギターを購入し、世界で最もパワフルかつ愛されるエレクトリックテキサスブルースを、彼が他界する1990年8月まで作曲し演奏し続けてきた。このストラトは今、彼の兄Jimmie Vaughan(ジミー・ヴォーン)の手に渡っている。
    スティーヴィーのギターをチェック↓
    http://www.youtube.com/watch?v=VsHXd4rQnW0

    "Number One"ストラトをモチーフとしたスティーヴィー・レイ・ヴォーンシグネチャーモデル
    FENDER 「Stevie Ray Vaughan Stratocaster」

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