■
ニュースサイト2011年のピンク・フロイド再結成の様子が映されたムービーが、オンライン上で一般公開された。かつてのロジャー・ウォーターズとデヴィッド・ギルモアの犬猿の仲はさて置き、ニック・メイスンを加えた貴重な映像だ。数年前には考えられなかったような、非常に和んだ光景を見せてくれた。
2010年のある日、ギルモアはウォーターズをチャリティーショーに出演するよう誘った。ウォーターズの"The Wall"ファイナルツアーにギルモアがそのお返しとして出演してくれる事を前提にして、ウォーターズはそれに応じた。そして2011年5月ロンドン。Comfortably Numbの曲中にギルモアは突如ステージ上に現れ、観客も度肝を抜かれた。最後にメイスンも参加し、ショーは歓喜を極めた。
ムービーの中で、"そこから飛び降りるなよ"とステージ上のかつての仲間に冗談を飛ばすウォーターズ。サウンドチェックの時にはウォーターズの肩に持たれかけるギルモアの姿、ディナーテーブルを囲んで楽しそうに食事する風景などが見られる。
サプライズパフォーマンスの後、観客に向けてウォーターズはこう言った。
「30年前、僕はもっと生意気だった。」―それを見てうなずきながら笑うギルモア―「でも変わったんだよ。彼らなしじゃ今こんなに嬉しい気分にはなれない」
最後に、ウォーターズがThe Wallのツアーを終えると同時に引退する意向を示しているのを考えるとおそらく、これが最後のフロイド再結成の場となるだろう。