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  • 誌上レポート -FENDERギター/ベースのボディシェイプ、商標は通らず-
  • 誌上レポート -FENDERギター/ベースのボディシェイプ、商標は通らず-

    2009/06/08

    米国特許商標局・商標審判部(以下TTAB)は、Fender社が同社のストラトキャスターやテレキャスター、プレシジョンベースのボディシェイプを商標登録しようとした訴えを、3月25日付けで棄却した。これらのボディシェイプのギターが市場に出回ってから既に50年以上が経過しており、消費者にとって必ずしもFenderのみを連想させるものではないとした上で、一般的に共有されているものとして、商標登録するにあたらないと結論付けた。
    今回の裁定で、2003年以来長らく続いてきた、法律上の係争に一つの区切りが付いた形だ。

    Fender社が商品の供給権を合法的に握ることになるのではないか、という危惧のもと、他のギターメーカーはこの申請に対し一致団結して異議を唱えてきた。Stuart Spector Designsをはじめとする複数のメーカーとFender Musical Instrumental Corp.が対峙したこの訴訟には、その後さらにJim Triggs Guitars、 JS Technologies、 Lakeland Musical Instruments、Levinson Musical Products、Michael Tobias Design、Peavey Electronics Tom Anderson Guitar Works、Sadowsky Guitars、Saga musical Instruments、 Schecter Guitar Research、ESP Guitars、Tradition Guitars、 U.S. Music Corp.、 Warmoth Guitars、 WD Music Productsといったそうそうたるメーカーが加わった。
    これらギターメーカーは、Fender社が過去50年間に渡り自社製品のボディシェイプを法的に保護してこなかったことは、既にその商標権を失っていると主張した。

    議論に参加したBienstock&Michaelのシニア・パートナーであるRonald Bienstock氏は今回のケースを「ギター産業全体にとっての大きな勝利」だと表現し、「TTABは半世紀以上数多くのギターメーカーが使ってきたボディシェイプをFender社が独占することを阻止したのです。」と続けた。
    一方、Fender社の経営陣は裁定に対し遺憾の意を示すとともに、上告するかどうか検討中だと発表した。CEOであるBill Mendello 氏は、数多くの証拠がFender側の主張を裏付けていると述べた上で、TTABの結論には到底納得できないと締めくくった。
    〔2009年5月号Music Trade誌より文章引用〕

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