どんなジャンルの趣味でも、パーツをドレスアップする際には「定番メーカー」や「王道のチョイス」が存在するものですよね。
こうした定番アイテムには、何周か回って原点回帰したくなるような、揺るがない魅力があります。
とはいえ、あえてマイナーな製品を試してみたくなる ----そんな気持ちは、人類から決して奪うことができない「未知への探求心」そのもの。
今回は、そんなあなたにこそ試してほしい、注目のブランド「Roswell Pickups(ロズウェル・ピックアップス)」をご紹介します!
Roswell Pickupsとは
Roswell Pickupsはさまざまな大手楽器メーカーからのOEM業務をこなしており、委託された業務で培ったノウハウを生かし、歴史的な名機の再現や、独自のテイストを盛り込んだこだわりの製品をリーズナブルな価格で発表している今注目のメーカーです。
以前所有していたギターにRoswellのピックアップが搭載されていましたが、かなりクオリティーが高く、すぐピックアップを交換する病の私が最後まで変えず使用していました。
ラインナップ
さっそくサウンドハウスでお取り扱いしている一覧をご覧ください!
定番系から痒いところに手が届くような“いなたい”商品まで、幅広くお取り扱いをしております。今回は各カテゴリーの中からおすすめの商品を抜粋してご紹介していきます!
ストラトキャスター用
名機と言われる年代のストラトキャスターを意識した製品をリリースしており、より現代の音楽シーンにマッチさせたSC Modernシリーズや、よりパワフルなQuarter poundポールピースを採用したモデルを展開しています。
全てはご紹介しきれないので私のお気に入りをかいつまんでご紹介します!
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / Quarter pound Single coil Pickup / Alnico 5 Neck
Quarter poundと聞いてまず思い浮かぶのは、やはりSCHECTERのMONSTER TONEかSEYMOUR DUNCANのSSL-4あたりでしょうか。
この価格でQuarter poundの選択肢が広がるだけでもありがたいところですが、サウンドは思ったよりも守備範囲が広く使いやすい印象。ミッドに厚みがありハイパワーなので、ハードロックはもちろん、丸みを帯びたウォームなサウンドはブルースにもマッチします。バッキングでは扱いにくいミッドの出方も、ボリュームを少し絞るとかなり素直な音になるので、ジャムセッションではボリューム操作だけで完結してしまう場面も。
そして何より、カバー付きなのが嬉しいポイント。カバーなしのタイプは、ブラックモア先生の影響もあって“ハードロック御用達”のイメージが定着していますが、カバーがついていると少し大人な雰囲気で「羊の皮をかぶった狼」感が出るんですよね笑
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / 74 style Vintage Single-coil Pickup / Alnico 5 Neck
続いてはこちら!
どの年代も特徴を捉えており良くできているピックアップなのですが、あえて70sを選んだのは私が好きだからです笑
弾いた瞬間に「70sのストラトってこれだよね!」と納得する説得力があるサウンドです。ローが締まってミッドがしっかり前に、アタック感はパッキ!としている感じが弾いていてとても楽しいピックアップです。欲をいうならグレーボビンならさらによかったんですが……笑
鈴鳴り感をイメージされている方は 61 style を選んでいただいた方がマッチするかと思います!
ハムバッカー
- Wrench poles Humbucker Pickup / Ceramic Ivory Bridge
- Wrench poles Humbucker Pickup / Ceramic Ivory Neck
- Wrench poles Humbucker Pickup / Ceramic Black Bridge
- Wrench poles Humbucker Pickup / Ceramic Black Neck
- Filtertron Ear Mount Bridge
- Filtertron Ear Mount Neck
- Wide Range style Humbucker
- Charlie Christian Humbucker
一言に「ハムバッカー」というくくりでまとめていいのかわからない程に個性的なモデルたちだらけです。シングルコイル同様に痒い所に手が届いてこの価格というのは非常に魅力的ですねよ!
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / Filtertron Ear Mount Neck
こちらのモデルはフィルタートロンスタイルのピックアップでありながら、サイズやマウント方式は一般的なハムバッカーと同様になっています。
つまり――
「レスポールにフィルタートロン」「SGにフィルタートロン」「スーパーストラトにフィルタートロン」……といった、スタンダードから一歩踏み出したカスタムが手軽に実現できるのです。
同じアイディアの商品はSEYMOUR DUNCANからもリリースされていますが、価格差が2倍以上もあるので、お試しにしては高すぎる……とお悩みの方を救うこともできるのです!!
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / Wide Range style Humbucker
FENDERのWide Range Humbuckerを、Roswellが独自に解釈・アレンジしたのがこのモデル!
最大の違いはマグネットの素材。FENDERがCuNiFe(銅・ニッケル・鉄)を使用しているのに対し、こちらはアルニコ5を採用。価格を抑えつつ、より汎用性の高いサウンドを実現しています。
本家と比べると、CuNiFe特有の「キラキラ感」は若干控えめなものの、立ち上がりが早く引き締まっているサウンドなので、おいしいところは残しつつ扱いやすくなっている印象です。
本家を若干P.A.F.寄りにしたという表現がイメージしやすいでしょうか。
私の中では本家以外の選択肢はありませんでしたが、これはぜひご試していただきたいクオリティーに仕上がっています!
テレキャスター用
- Quater pound Telecaster Pickup / Alnico5 Bridge
- Quater pound Telecaster Pickup / Alnico5 Neck
- Charlie Christian Tele Neck
最後はテレキャスター用です。
他のカテゴリーと比べてまだまだバリエーションが少ないですが、これもまたマニアックな商品となっていますので紹介します!
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / Quater pound Telecaster Pickup / Alnico5 Neck
こちらはQuater poundのテレキャスター用ピックアップです。
ストラト用の時と同様にこの価格で買えるのは非常に嬉しいですよね!ローミッドに厚みがあり、テレキャスターらしさを残しつつもパワフルなサウンドに仕上がっています。
もし乗せ換えてみて「少しモコモコ」すると思う場合はポットの抵抗値を変えてみるだけでかなり印象が変わるのでお試しください!
Roswell Pickups ( ロズウェル・ピックアップス ) / Charlie Christian Tele Neck
ついに来てしまいました!なんとCharlie Christianピックアップです!
Charlie Christianはジャズバンドで音量の大きい楽器にギターの音が埋もれてしまい、ピックアップをつけて演奏を始めた先駆者です。写真を見ていただくと独特な形のピックアップがマウントされているのが分かると思います。

Charlie Christian, public domain (Wikipediaより引用)
なんとも言えない素朴なサウンドから今でもファンが多いピックアップですが、オリジナルのスタイルではボディトップに3箇所の下穴を開けて固定する仕組みとなっており、このスタイルを搭載しようとするとなかなか大変な作業が待ち構えている訳です。
↓オリジナルはこんな感じ

今回ご紹介するモデルはテレキャスターのフロントポジションに手軽にマウントできるCharlie Christianピックアップという事で、簡単に唯一無二のサウンドを手にすることができる訳です。(もちろんピックガードの加工や現品合わせは必須です!)
サウンドはヴィンテージ感のある低出力ながらとにかく明瞭でピッキングニュアンスで甘さや温かさが表現できるのでテレキャスにめちゃくちゃマッチします!
歪ませても反応が早いのでブルース〜ロックンロール程度の歪み量であれば気持ちよく演奏できます!
じつは同じアイディアの商品がハムバッカーでもリリースされているのでそちらも要チェックです!!
今回はRoswell Pickupsの商品をご案内させていただきました。
見るとワクワクするピックアップばかりで、ピックアップを載せるためにギターが欲しくなってしまいます笑
今後ご要望があればさらにお取り扱いのバリエーションを増やしていきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!