
爆音、轟音、重低音……エレキギターは歪んでナンボ!!
巷で流行っているオシャレな音楽を、ハイゲインサウンドでかき消そう!!
……なんて言ったらモテないぞ。
だが、それでいい!
たまにはそれもいい!!
というわけで、過去にも幾つかレビューを担当したお馴染みの WARM AUDIO から、この度は主にヘビーメタルやラウドロックなど、重低音を聴かせるジャンル向けにチューニングされたギター用ペダル「FLUFF DRIVE」を試奏してみた。

まず「メタル用」と聞くと、あの“メタル○ーン”並みのハイゲインペダルをイメージする人も多いと思う。
だが、このペダルは単体では思った以上に歪まないので注意が必要だ。
あくまでアンプ側で歪みを作り、そこへブースターとして加える前提の上級者向けペダルとして考えたい。
そして、このペダル最大の特徴は、数あるブースターの中でも、チューニングダウンしたギターや7弦ギターの帯域コントロールを得意としている点だ。
通常のDRIVE(ゲイン/歪み)、LEVEL(音量)、TONE(明るさ)のツマミに加え、次のコントロールがこのペダルの肝となる。
- MID ENHANCEによる、150Hz〜2500Hz帯域のミッドブースト調整
- そのミッドブーストをDRIVEの前段(PRE)/後段(POST)どちらに配置するかの切り替え
- LOW BOOSTのオン/オフ
- GATEのオン/オフ、および感度調整
- 電圧9V/18Vの切り替え
コントロール幅は広く、かなり細かな調整が可能だ。
ただし、その多彩なコントロールは"様々なキャラクターの音を作る"というより、自分のギターやアンプにとって“最もおいしいポイント”へ追い込むためのものだと感じた。

試奏には、筆者所有のギターの中で最もパワー感のあるGibson Les Paul Tak Burstを使用。
アンプはMESA/Boogie Mark VII。アンプ付属のキャビネットシミュレートIRを通し、DAWへレコーディングした。
- FLUFF DRIVE セッティング -
- DRIVE 3.0 / LEVEL 7.0 / TONE 4.0
- MID ENHANCE 4.0(Pre)
- LOW BOOST(On) / GATE 7.0(On)
- 電圧 18V
ギターは半音下げ、さらに6弦のみそこから1音下げた、ラウド系定番のチューニング。
アンプ前段に「FLUFF DRIVE」を接続し、ブーストして作ったサウンドのデモ演奏をいくつか聴いてほしい。
01 80年代LAメタル系
ブリッジミュートを絡めたコード分散リフでも音程感が潰れず、キレのあるサウンドを保っている。
02 スラッシュメタル系
高速16分リフでも粒立ちが良く、瞬間的なピッキングハーモニクスへの追従性も優秀だ。
03 ラウドロック系
add9系テンションコードにも程良い分離感があり、弾いていて非常に気持ちがいい。
04 ハードコア系
高速ダウンピッキング時の低音の締まり具合こそ、このペダルの真骨頂だろう。
05 ミクスチャー系
減5度の不協和音を含むコードや、3度入りコード(倍音成分の関係で、5度のパワーコードより濁りやすい)でも破綻せずに鳴ってくれる。
総評
今回は敢えて1つのセッティングで様々なリフを試したが、どの演奏にも自然にマッチするサウンドだった。
さすが、ラウド系に特化してチューニングされただけのことはある。
久しぶりにこの手のフレーズを沢山弾いたが、モテることよりも「より速く、より重く」を追い求め、汗だくになりながら毎日メタルを弾いていた学生時代を思い出した。
近年はデジタルアンプでも手軽に良い音が出せる時代になった。
だが、本物のアンプを鳴らした時の、あの空気を震わせる感覚だけは、ギタリストなら忘れないでほしい。
その“あと一押し”のゲインアップに、「FLUFF DRIVE」は最適なペダルだろう。







WARM AUDIOとは
【初心者向け】エフェクター講座
あなたのエフェクターボード見せてください
エフェクターのつなぎ方
エフェクターの種類
DTM・DAW購入ガイド

