1. はじめに
みなさん、こんにちは!営業の手塚です。
「DASLIGHT / DVC4 HOW TO 講座」 第4回目。今回は「Scan Libraryエディターの使用方法」についてご紹介します。
2. Scan Libraryエディターとは?
Daslight 4(DVC4)ソフトウェアでは、より簡単に灯体をコントロールするために、灯体プロファイル(SSL2ファイル)をライブラリから選択する「パッチ」という作業を行います。

DASLIGHT / DVC4 HOW TO講座 第1回「ムービングヘッド - サークルエフェクトのプログラミング方法」【5. パッチをしてみよう】をチェック!
DVC4には、多数のSSL2ファイルがプリセットされています。該当するSSL2ファイルがみつからないとき、メーカーサイトの検索システムを使用してSSL2ファイルをダウンロードすることにより解決します。

メーカーサイト 検索システムhttps://store.daslight.com/ssl
灯体のメーカー名や商品名を入力し「検索開始」ボタンをクリックします。
今回は、AMERICAN DJ / PAR Z100 3Kを検索してみます。
AMERICAN DJ (アメリカンディージェイ) / PAR Z100 3K

検索の結果、PAR Z100 5Kがヒット! PAR Z100 3KとPAR Z100 5Kの違いは、色温度が3000K(3K)か5000K(5K)の違いのみで、DMXモードのパラメーターは同じ内容になります。
「SSL1」と「SSL2」がありますが、DVC4の場合は「SSL2」をクリックしダウンロードします。
そして、ダウンロードしたSSL2ファイルは、PCの「ScanLibrary」フォルダにコピーしてください。
※「ScanLibrary」フォルダは、DVC4をインストールするときに作成した「Daslight4」フォルダの中にあります。
パラメーターが同じ場合、ファイル名を変更して保存すれば簡単にPAR Z100 3KのSSL2ファイルを作成できます。
では、メーカーサイトの検索システムで見つからなかった場合はどうすれば良いのでしょうか?
このときに活躍するツールが「Scan Libraryエディター」になります。
パッチするときに必要となるSSL2ファイルを新規作成や編集するための便利なツールです。
それでは、実際にPAR Z100 3KのSSL2ファイルを新規作成しながら手順をみてみましょう。
3. SSL2ファイルの作成方法

まずは、「Tools」から「Scan Library」を選択します。


PAR Z100 3Kのマニュアルに記載されているDMXチャートを用意します。

「Scan Library」を起動すると、上記のような画面が表示されます。

はじめに、灯体の基本データを入力するために灯体のアイコンをクリックします。


灯体のタイプを選択します。

PAR Z100 3Kの場合、「Fixture」から「Trad」を選択。 ※高さなどのデータは変更しなくても問題ありません。

メーカー名、商品名を入力します。

出力、色温度、光源のタイプを選択します。

ビーム角度を変更します。 ※Pan/Tiltのパラメーターは変更しなくても問題ありません。


「チャンネル」に表示されるアイコンから該当する役割をクリックすると、「MODE」内のパラメーターへ追加することができます。

「MODE」のチャンネルを増やすためには「+」をクリックします。

「プリセット」から「Dimmer」のパターンを選択すると、アイコンの右下にある赤いマークが消えます。

DMXモードの1チャンネルモードが登録できました。

「Fine」のパラメーターを追加する場合は、「Dimmer」を右クリックすると表示されるボックスから「16bit」をクリックします。

「Shutter」からシャッターやストロボのパターンを選択します。


DMXチャートを確認しながら「Value」の数値を入力します。

最後に、表示されるパラメーターの名前を変更し、名前を付けて保存すればSSL2ファイルの新規作成が完了します。
4. まとめ
SSL2ファイルを作成する場合、変更する項目さえわかってしまえば簡単に行うことができます。
迷ったときは、プリセットされたSSL2ファイルから類似する灯体を読み込み、参考にするとわかりやすいです。
また、プリセットされたSSL2ファイルを編集する場合、MODEに表示されたパラメーターはドラッグ&ドロップするだけで簡単に並び替えることが可能です。
ライブラリを検索しても該当するSSL2ファイルがみつからないときは、このブログを活用していただければ幸いです。
それではまた次回をお楽しみに!
DASLIGHT / DVC4 HOW TO講座
第1回「ムービングヘッド - サークルエフェクトのプログラミング方法」
第2回「MIDIコントローラーの使用方法」
第3回「マルチユニバースの設定」
第4回「Scan Libraryエディターの使用方法」
第5回「3D Visualizerの使用方法」
第6回「シーンを同時に再生する方法」