皆さんはピックアップ交換に興味はありますか?
私が初めてピックアップ交換を行ったのは学生時代・・・中古のEMG 81、EMG 85を探してきて見様見真似で取り付けを行いました。
当時、ジャーマンメタルや北欧系メロディックメタルばかりを聴いていたこともあり、好きなギタリストの影響を受けてチョイスしました!
当時は、はんだこてが必要だったのですが、、、
現行のEMGは、ピックアップ以外にポットやジャックなどの配線までソルダーレス仕様になっており、手軽にピックアップ交換を行えるようになりました。
EMG (イーエムジー) / 81 BLACK ギター用ピックアップ
EMG (イーエムジー) / 85 BLACK ギター用ピックアップ
今回、新しくピックアップ交換をすることになりました。
ターゲットとなったギターは多くのギタリストから愛されているGIBSON SG!
EMGを搭載したかったのですが、電池を使用するアクティブタイプのピックアップは、電池用のスペースを確保する必要があるため、SGのキャビティ内には収まりそうになく今回は見送ることに・・・
PAF系ピックアップをテーマに探してみることにしました。
そこで候補に挙がったのは、LINDY FRALIN ( リンディー・フレーリン )というブランド。
シングルコイルのピックアップを使用したことがあり、周囲からの評価も良いお気に入りのブランドです。
LINDY FRALIN (リンディーフレーリン) / Pure PAF Set Raw Nickel
■ピックアップ交換時の注意点
ハムバッカーのリア(ブリッジ)ピックアップを決めるときに注意する点があります。
それは、ポールピースの間隔です。メーカーにより寸法がわずかに異なりますが、下記の仕様を参考に選んでください。
GIBSONの場合:
ノーマル、スタンダード (約49mm前後)
FENDERの場合:
Fスペース(DIMARZIO )やトレムバッカー(SEYMOUR DUNCAN)など (約52mm前後)
※シンクロナイズド・トレモロやフロイドローズなど弦間ピッチの広いタイプ用
■ピックアップ交換
LINDY FRALIN / Pure PAF Set Raw Nickel のセット内容です。
(※GIBSONのTune-O-Maticが搭載されたSGのため、下記のスタンダード・タイプを選択。)


【裏側】各ピックアップのケーブル部にはNECK、BRIDGEを示すタグが付いています。配線時にこのようなタグがあるとわかりやすいです。
実は、今回のピックアップ交換をするきっかけになったのはサウンドを変えたいとかではなく、SGのリアピックアップの出力が上がらなくなったためです。
通常、出力のバランスを取るためにPUの高さ調整を行うのですが、高さを変更しても効果がありませんでした。
それならば、せっかくなので試してみたかったピックアップに交換しちゃえとなったわけです(笑)。


古いピックアップの状態を確認したところ、リアピックアップが断線していました。不調の原因はこの断線によるものだったみたいです。

では、交換するための下準備をしていきます。


ボディに施されたPUザグリ(凹部分)の形状に合わせて結束バンドを使用し、ケーブルをまとめます。

※結束バンドやケーブル・タイ・マウントがあれば、エフェクト・ボードの製作時にパッチ・ケーブルやDCケーブルなどをまとめるときにも活躍します。

古いピックアップの配線を除去する前に、スマホなどのカメラを使用して配線をいろいろな角度から撮影しておくことをおすすめします。

先ほどのタグが活躍しています。このようなタグがない場合は、マスキングテープなどを利用するといいでしょう。
古いピックアップと同じ配線になっていることを確認してからはんだ付けします。
1芯シールド線を使用したピックアップの場合、メッシュ上のシールド線をポットの裏にはんだ付けします。

サウンドチェック、クリーニング、各部の調整を行えばピックアップ交換の完了です。

4弦から6弦のオクターブ調整を行うために、ブリッジの駒を反転させました。駒をもう少し後ろに動かしたいけど動かせないときのテクニックです。
■まとめ
ピックアップ交換を行えば、ギターのルックスやサウンド・キャラクターを自分好みに変更することができます。交換自体も同じ配線方法を行えばそれほど難しい作業ではないため、挑戦してみてはいかがでしょうか!