
尺八、琴など和楽器に使えるおすすめチューナー
日本の伝統楽器、とくに尺八は非常にピッチ(音程)が不安定な楽器です。尺八は竹でできている為、演奏中に竹が暖まってくるにつれ、ピッチが上がる傾向にあります。一方、琴、三味線などの弦楽器は、演奏や舞台照明の熱などの影響を受け弦が緩んでピッチが下がる傾向にあり、それらの楽器と合奏する際は、お互いピッチの変化にかなり気を遣わなければなりません。そんな悩める和楽器奏者達におすすめの最新チューナーをご紹介します。
― 本格派 ―
KORG (コルグ) / OT-120
プロの演奏家、調律師、尺八製管師も納得の本格チューナー。オーケストラなどの管楽器向け仕様であり、精度、機能面は言うことなし。やはりアナログ針式のメーターは微妙なピッチの変化を確認しやすいです。尺八、琴、三味線、篠笛などにおすすめです。
BOSS (ボス) / TU-12BW

管楽器用クロマチックチューナー。液晶画面を省いたシンプルな造りで、持ち運びに優れた軽量薄型のコンパクトボディ。琴、三味線の場合は、付属のクリップ式コンタクトマイクを使うことで、周りが騒がしい時でも対応できます。ただし、付属のクリップが小さい為(25mm厚まで)、尺八には装着できませんが、本体内蔵の高性能マイクによりチューニングは可能です。
<豆知識1>
現代尺八はA音 = 442Hzで調律されているものが大半を占めますが、大正、昭和初期に作られた古い尺八は430Hz~438Hzなど、低めに調律されているものが多いようです。
― 標 準 ―
BOSS (ボス) / TU-80

BOSS (ボス) / TU-80-WH

スタイリッシュなカード型。メーターは液晶。メトロノーム機能付きで練習時には重宝します。チューニングが合った時にピピッと音が鳴るガイド機能が便利です。
KORG (コルグ) / WT-30K
琴用チューナー。琴用と書いてありますが、もちろん尺八にも使えます。日本語で書かれているとなんだか落ち着きます。
<豆知識2>
琴用の調子笛といえばコチラの商品が定番ですね。今でも愛用されている方はいます。↓
SUZUKI (スズキ) / 箏用調子笛
KORG (コルグ) / WT-30S
三味線用チューナー。
― 個性派 ―
KORG (コルグ) / AW-3M Dolcetto

ギター、ベース奏者を中心に、もはや定番化したクリップチューナー。なんと尺八にも使えます!
しかもこんなに小さいサイズにメトロノーム機能まで付いています。
装着するとこんな感じに。
SUZUKI (スズキ) / ST-300s
大正琴用チューナー。いかにも「和」な感じが素敵です。
<豆知識3>

チューナーにシールタイプの温度計を貼っている尺八演奏家を見たことがあります。温度とピッチを同時に確認することで自分の持っている竹のピッチ傾向を知ることができ、便利かもしれませんね。