
ReedGeek Classic プラーク・ゲージセットとキャリングケース
買ったばかりなのに吹きにくい。昨日まで良かったのに、今日は反応が鈍い。 木管楽器奏者なら、一度はリードの個体差やコンディションに悩んだことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんなリードの悩みにアプローチできる調整ツール「ReedGeek classic」を実際に使ってみました。専用のプラークとゲージが付属するClassicセットを使い、道具の特徴から基本的な調整の流れ、そして削る前後の試奏までご紹介します。
ReedGeek リード調整ツールの主な種類
1. Classic
シリーズの中では最もスタンダードで、リードの平面出しから細かなバランス調整まで幅広く使えるモデル
2. Black diamond
耐摩耗性に優れた素材と独自の仕上げを採用し、レール(リードの両端)やスパイン(リードの中心ライン、背骨部分)、ハート(リードの中心部分)など、より細かなプロファイリングにも対応するモデル。
3. DoubleGeek Gen2 クロム
12面のカッティングサーフェスと交換式ハンドルを備え、オーボエやファゴットなどのダブルリードの製作・細かな調整に適したモデル。
4. Special ZR
シングル/ダブルリードの両方に対応し、耐摩耗性に優れた素材と着脱式ステンレスハンドルを備えたモデル。
今回使ったのは「Classic プラーク・ゲージセット」
Classic本体に、プラーク、ゲージ、ネオプレンバッグ、ケースが付属したセットです。リードの調整に加え、プラークとゲージを組み合わせることで、マウスピースのフェイシングカーブが始まる位置や、リードの左右差を確認できます。
[セット内容]
- Classic本体:リード裏面を平らに整えたり、必要な部分を少しずつ削ったりするためのツール
- プラーク:測定用の目盛りが付いた透明な板。リード先端の調整時には支えとしても使用
- ゲージ:プラークとマウスピースの間などに差し込み、接触位置を確認する薄い金属板
- 収納用品:ネオプレンバッグとケースが付属
実際にリードを調整してみました
今回はクラリネット用リードを使い、調整前の状態を確認してから、少しずつ削って試奏を繰り返しました。一度削ると元には戻せないため、「削りすぎない」ことがいちばん大切です。


Classic 本体、右/エッジ部分
[今回使用したもの]
- ツール: Classic プラーク・ゲージセット
- 楽器: PLAYTECH PTCL-200 Bbクラリネット
- リード: Vandoren V.12 3.0
- マウスピース/リガチャー: PTCL-200付属品
調整前の状態を確認
まずは見た目と吹奏感をチェックします。反応の遅さ、抵抗感、音の立ち上がりなど、気になる点を整理しておくと、調整後の違いを比べやすくなります。
1. 試奏
はじめに、調整前の試奏をお聴きください。音の立ち上がりや音色のまとまりに注目してみてください。
■ X試奏:調整前の試奏
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— cl@音家 (@nemiminimizu268) October 6, 2026
この時点ではまだ音の立ち上がりが遅く、特に低音を吹いたときは抵抗感があり、音も少し掠れています。
この時点で感じたことを覚えておきながら、実際にclassicで整えていきます。いきなり広い範囲を削るのではなく、気になる箇所を確認しながら少しずつ進めるのがポイントです。
2. マウスピースとリードの位置関係を確認
プラークの基準線をマウスピースのティップ(先端)に合わせ、プラークとマウスピースの間にゲージを差し込みます。ゲージが軽く止まる位置の目盛りを読み、フェイシングカーブが始まる位置を確認します。
右の写真のようにゲージが傾いていた場合、このリードの厚みは左右で差があるということになります。


左/マウスピースのフェイシングカーブを確認 右/リードの厚みが左右で一致しているかを確認
※ゲージは、リードを削るための道具ではありません。
3. classicを使い、リードの厚みを少しずつ整える
ケーンリードの裏面を整えるときは、Classicのフラット・サイドのエッジを軽く当て、ツールの重さを利用して少しずつ削ります。押す動きと引く動きのどちらでも使用できます。先端やレール(両端)付近を調整するときも、必要な部分だけを軽い力で削ります。


左/調整前、右/調整後
■ 調整のコツ
一度にたくさん削らず、「少し削る→試奏する」を繰り返します。左右の厚みやハート(中心)部分は音の反応に大きく影響するため、慎重に作業していきます。
4. 調整後の試奏
続いて、classicで調整した後の試奏です。先ほどと同じポイントに注目しながら、削る前の音と聞き比べてみてください。
■ X試奏:調整後の試奏
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音の輪郭がよりクリアに。吹奏時の抵抗感も軽減され、低音から高音までまとまりのある音色になりました。
いかがでしたか? 同じリードでも、裏面の平面や左右のバランスを整えることで、反応や抵抗感が変わる場合があります。感じ方や変化の大きさには個人差がありますが、「少し吹きにくいから」とすぐに交換していたリードを、もう一度試せる可能性が広がるのはうれしいポイントです。
5. 片付け
本体に木くずや削りカスがついたままになると湿気を吸う原因になってしまうため、クロスを使ってしっかりと拭きとります。
次に刃こぼれなどを起こさないよう、付属のケースや専用のケースに入れて保管します。
使ってみて感じたポイント
- 手のひらサイズで、練習や本番でも持ち運びやすい
- 平面調整から部分的な微調整まで、1本で複数の作業ができる
- 軽い力で少しずつ削り、試奏しながら変化を確認できる
- プラークとゲージを使ってフェイシングカーブを確認できる。
- プラークでリードを支えられるので細かい調整もしやすい
まとめ
ケーンリードは天然素材から作られているため、同じ箱の中でも状態や吹き心地に差があります。リード調整ツールを持っていれば、吹きにくいリードをただ「ハズレ」と判断するのではなく、自分に合う状態へ少しずつ整えるという選択肢が加わります。
調整はほんの少しずつ。試奏しながら丁寧に進めることで、リードとの付き合い方が変わるかもしれません。毎日の練習や本番で、もう少し反応が良ければ……と感じたことのある方は、ぜひReedGeekをチェックしてみてください!







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