はじめに
今回はWarm Audioの新作ファズ、Warm Bender をキーボーディストGakushiが徹底レビュー!
Tone Bender 伝説を現代的に再現したペダルですが、音の魅力や使い勝手はどうなのか?
他機種との比較を交えながら、今回は、キーボーディストの方々が購入の判断材料に役立つ情報をお届けします。
基本情報・スペック
- 製品名:Warm Audio Warm Bender
- メーカー:Warm Audio
- エフェクトタイプ:ファズ(3モード切替式)
- 発売時期:2023~24年頃
- 価格帯:約 ¥29,800-
- 主な特徴:
- NOSドイツ製ゲルマニウムトランジスタ(OC76+SFT337/3×OC75)搭載
- 3wayモード選択(NOS 76、NOS 75、シリコン)
- “SAG”電圧ドロップスイッチでバッテリーのニュアンス再現
- Trueバイパス、9V電池またはセンターマイナス電源対応
実際に使ってみた感想(サウンド編)
● NOS75(MkII)
- 暖かく厚みのあるローエンドとヴィオリンのようなサステイン。グラム~プロトメタル系の激歪にぴったり。
- 「Dazed and Confused」などのリード使いで最高のキャラクター。
● NOS76(MkI)
- ゲイン控えめでルックスに近いタッチレスポンス。もっとニュアンス重視のファズ&ドライブ寄りの味わい。
- シングルコイルやボリューム奏法と相性抜群。
● Siliconモード
- ハイが効いた、少しモダンな歪み系。シリコン特有の歯切れと太さが◎。
- “SAG”をオンにするとわざとらしい揺らぎ感。実験的なサウンドメイクにおもしろい。
使い勝手・操作性
- ノブは「Attack(ゲイン)」と「Level(音量)」の基本2つ+「Version」切替のシンプル設計。誰でも直感的に扱える。
- “SAG”スイッチはペダル後方で踏みづらいが、レアな音色を再現できて面白い。
- 約2/3サイズで省スペース。バッテリー交換にはドライバーが必要な点はやや不便。
他機種との比較
- Klone系&その他ファズとは明確な違いで、Tone Bender由来の野性味・ヴィンテージ感が勝る。
- 比較対象:Tone Bender MkIIクローンとの比較では、本機のゲルマ&シリコン切替でより幅広い音色が得られる点が優秀。
どんな人におすすめ?
- ヴィンテージTone Benderサウンドをシンプルに実現したい人
- ひとつのペダルでMkI・MkII・モダンシリコンの音色を切り替えたい人
- 小さめのペダルボードで済ませたい人
動画
Warm Audio WARM BENDERを使用し今回は、Clavinet、Moog Little Phatty、を使用し動画を撮らせていただきました。
■ WARM BENDER+CLAVINET
■ WARM BENDER+moog LittlePhatty
総評・まとめ
Warm Bender は、Tone Bender ファズのエッセンスを3種詰め込んでいる点が最大の魅力。
価格も魅力的で、異なるトーンを1台で扱いたいキーボーディストにうってつけ。
音の幅も広く、Funk/R&B/Rock系まで対応。
特に中~高ゲインのファズを求めるなら、候補に挙がるべき1台です。
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