
こんにちは!作曲家のKaoruです!
今回は、エフェクターの基礎知識まとめの「ノイズゲート/ノイズリダクション 」のエフェクターについてお話ししていきたいと思います。
これらのエフェクターは、「フィルター系」というカテゴリーに分類されており、原音に面白い効果を加えるものではなく「ノイズをカットする」という目的で使用します。
特に使用されることが多いのは、エレキギターでしょう。
オーバードライブやディストーションといった歪み系のエフェクトをかけた時に、不必要と思われるノイズをカットする際に活躍してくれます。
また、ノイズの原因として考えられるのは電子系統(ピックアップや配線など)やシールドケーブルといったものから発生するノイズも抑えてくれます。
それぞれの違いがあまりわからないという方も多いと思いますので解説していきましょう。
■ ノイズゲートとは?
ノイズゲートは、その名の通りノイズを遮断するためのフィルターのようなものです。
基本的には、【無音時のノイズを遮断するためのもの】
通常の場合、ノイズは鳴っている音楽と比較して非常にレベルが小さいため、設定したレベル以下の音量になったら全面的に音を切ってくれます。
注意点としては、ノイズゲートを強く設定してしまうとサスティーンの途中で音がスッパリと切れてしまい違和感のあるサウンドになってしまいます。
なので、薄っすらとノイズゲートをかけてノイズを活かすという考え方を忘れてはいけません。
操作性は極めてシンプルなので、直感的にいじれるという点に関しては初心者にも扱いやすいと言えます。
■ ノイズリダクションとは?
ノイズリダクションはサウンドの全体からノイズを取り除くものです。
楽器単体の処理で使うこともあれば、2mixデータにかけるといった使い方もあります。
基本的にはエフェクタータイプの製品は極めて少ないです。
DAWの機能として搭載していたり、プラグインエフェクトとして販売されていることが多いです。
■ 各コントロールの説明
基本的に搭載されることが多いコントロールの役割について解説していきます。
機材選びの際にかなり重要になる部分ですので把握しておきましょう。
○ THRESHOLD
スレッショルドは、ゲートを通す音量レベルを調整するツマミです。
最大音量レベルの0.0dBに対して、-100.0dB~0.0dBの範囲で設定することができます。
例えば、スレッショルドを-15dBに設定した場合、-15dB以上の信号だけを通し、それ以下の音は全てカットします。
ノイズゲートのかかり具合に、かなり影響するのでとても重要です。
○ ATTACK
アタックは、入力された信号がTHRESHOLDを越えてカットされる際の立ち上がりスピードを調整するツマミです。
このツマミを上手く設定すると、フェードインのようなナチュラルでノイズの目立たないサウンドにすることができます。
○ RELEASE
リリースは、ノイズカットが始まってから無音になるまでのスピードを調整するツマミです。
簡単に説明するのであれば「ATTACK」の逆の効果が得られます。
○ HOLD
ホールドは、入力された音声信号がTHRESHOLDの値を超えた時に音のレベルに関係なくノイズゲートが開く時間を設定するツマミです。
それでは、サウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をピックアップしてご紹介していきます。
超定番のノイズゲートペダル。 コチラのペダルはSEND/RETURN端子を用いた独自のノイズ検知方式を採用していることで、原音に余計な影響を与えることなくノイズだけを綺麗に取り除いてくれます。
かなり精度が高いので、とても使いやすいという点が魅力。
細かくセッティングすることができるので、楽器本来の良さを損なうことなくナチュラルな効果を得られます。
また、MUTEモードを搭載しているので、瞬時に音をカットすることができます。
なので、ライブの際にギターを持ち替える時などでかなり重宝するでしょう。
ROWIN ( ローウィン ) / LEF-319 NOISE GATE ノイズゲート
高いコストパフォーマンスとコンパクトな筐体で人気のROWINによる、ノイズゲート。
SOFT/HARD切り替えミニスイッチとThresholdの調整だけで簡単にゲートレベルをセッティングすることができます。
とてもシンプルな仕様なので迷うことなく操作できるのはとても魅力的。
約3,000円という価格も嬉しいですね!
ROCKTRON ( ロックトロン ) / Reaction Hush
定番ペダル型ノイズリダクションペダル。
原音に影響を与えることなく65dBものシグナルクリーニングが可能です。
特に、多くのエフェクターを使用される方にオススメの1台。
WAVES ( ウェーブス ) / NS1 Noise Suppressor
DTMerなら知らない人がいない!というくらい知名度の高い「WAVES」のプラグイン。
見ての通り、フェーダー1本のシンプルなユーザーインターフェースなので簡単に操作することができます。
各楽器のサウンドだけでなく、セリフ・吹き替えなどの処理もできますので動画制作者(YouTuberなど)にもかなりオススメ。
単体でも購入できますが、コチラのバンドルにも収録されています↓
WAVES ( ウェーブス ) / Mercury マーキュリー (Horizon + UG)

WAVES ( ウェーブス ) / Broadcast and Surround Suite

以上、「ノイズゲート/ノイズリダクション」の解説とオススメの製品をご紹介していきました。
あまり面白いエフェクターとは言えませんが、演奏のクオリティを上げたいのであれば使用して頂きたいです!
是非、チェックしてみてください!!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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