

今日は何ですか?
今回はね、カポ!
カポォ!?
ベーシストには縁遠いモノだとは思うけどさ
縁遠いというか…使ったことないです。
だよね…でもけっこう奥深いモノなので一度とりあげたかったんだ。
じゃあやってみましょう。基本的にお任せしますね。
はーい。ではまずカポの説明から。
お願いします。
カポ、正式名称はカポタスト。Wikipediaによると、 “カポタスト(イタリア語で「指板の頭〔先端〕」を意味するcapodastro、capo tasto、capotasto から)は、ギターやウクレレなどの弦楽器用アクセサリー、演奏補助器具のひとつである。略してカポと言われる。カポタストを付けた位置をナット位置(0フレット目)とみなして演奏することで、一般的なチューニングでは演奏が比較的困難な楽曲を、楽に演奏するために用いられることが多い。(Wikipedia引用)”
なんか…難しい解説ですね…
僕も良く使うけど、歌のキーを変える時に便利だね。女性ボーカルの曲をカバーする時はカポで何音か上げて、オクターブ下で歌ったりする。
なるほど。カラオケでキーを変える、みたいなものですね。上方向のみ、ですけど。
そうだね。カポっていろんな種類があるんだよ。僕が愛用してるのは現代の定番、カイザーカポ!
KYSER ( カイザー ) / KG6 Tie-dye
使ってますね。
着脱もラクだし、カラーバリエーション豊富だし、良いプロダクトだね!
はい。
演奏時の安定感にこだわる人は、ネジをまわしてガッチリ固定するタイプのカポを使ったりするんだろうけど、僕は1曲歌ったらカポを外すか移動させて次の曲へ、なんてことも多いので、着脱が素早く出来るカイザーカポは助かる。
なるほど。使い勝手がいいのですね。確かにあちこちで見かけますね。愛用者多そう。
ところで僕が初めて使ったタイプのカポはコレだ。ジムダンロップのゴム式のやつ。まだ現行モデルなんだね!
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / ELASTIC HEAVY DOUBLE CAPO
カイザーカポとだいぶ趣きが違いますね…
フォークブームの頃からある古典的なタイプだね。これ、酷使すると金属の輪っかの部品が外れてくるんだよなあ…懐かしい。
最早懐かしいです。
これはたしかアコースティックギター用とクラシックギター用と2モデル出てたはず。
その心は?
指板の幅やアール?によりフィットするようにそれぞれデザインされてるみたい。で、ゴム式のあと、しばらく使ってたのはこういうヤツだな。これもジムダンロップか。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / PROFESSIONAL GUITAR CAPO FLAT
これは…?プラスチックですか?
そうそう。プラスチック部分を、金属部品の溝のどれかにハメて、締め付け具合を調節するの。
これもよく見かけましたけど…やはり、最早懐かしいですね。
だよね…これはね、壊れはしないんだけどヒモ部分が伸びてきちゃう!
それは「壊れた」と言っていいのでは…
だな(笑)でも手軽で使いやすかったな。
なるほど。
これはよく見たらアコギ用、クラシック用の中にさらにカーブド、フラットが選べてこまやかだなあ。当時はよく分からず使ってたよ。
そういう小物ってありますよね、分からずに使ってしまってる小物とか。あとになって分かるという。
うん。さて次からは変わり種!
変わり種?カポで?
KYSER ( カイザー ) / KG3B
カイザーカポのバリエーションで、なんと5、4、3弦のみセットできる形状!
へえ…普通カポって同じフレットを全弦押さえるものですけど、こんなのもあるんですね。
ねえ、面白いね
あとは?
カポのシグネチャーモデルなんかもあるみたいだよ、ほら!
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / Johnny Cash Capo/Curved
シグネイチャー?しかもジョニー・キャッシュ?またシブいところを…
何だろうね、カポの名手だった、とかなのかなあ。名前がガツンと入ってるのはいいね!安定感も良さそうなネジ式だね。
そうですね。
ちなみにウクレレ用のカポってのもあるよ。
MORRIS ( モーリス ) / CA-900 EAGLE CAPO
ホントだ。
これは近々欲しいなあ。でもベース用はググっても出て来なかった。
ですよね、やはりコード鳴らせる弦楽器でないと必要ないのかな。
がんばれ、ベース!
頑張れって…そこは無理に頑張らなくていです(笑)
では最後に極めつけの個性派を紹介しよう、こちら!
TONE GEAR ( トーンギア ) / SPIDER CAPO
ん?
これもカポなのだよ
またまた…ここでボケはいらないですよ。
いや、本当に。
たしかに…商品解説には「各弦独立タイプですのでオープンコードなど思いのままに設定が可能!」とあります。
つまり、一弦は何フレット、二弦は何フレット、とある程度自由に設定出来る!たとえばこのカポで曲中ずっとFコードを押さえさせることも出来るね。
それはFを押さえるのが苦手な人には朗報…でもないか(笑)
ちょっと面白いカポだからさ、ウチのギタリストのジャッキーに誕生日プレゼントであげたことがあるよ。
ジャッキー困ったんじゃないかな?(笑)でも…彼なら使いこなせるかな?
頑張って欲しいね!というわけで色んなカポを見てきたけど、けっこう面白いでしょ?
面白いですけど…
あ、究極のカポを思い出した!
なんです?
ヒト!
だからボケはもういいですってば!
いや、ホントに。カポを忘れた時に実際やってもらったことがあるんだ。
あ…テッドさん(ザ・キャプテンズのベーシスト)…ですね?
そう!なんとコーラスも歌えるカポ!1フレットをセーハで押さえ続けるのは辛い、って言ってた!
めっちゃベースも巧いカポ…お疲れ様です!(笑)それはさておき、カポに関しては、基本的に単音楽器であるベースだと使うメリットが少ないかなあ…カポは音程を上げる為のものですよね。ベースはチューニングを下げることはあっても、上げることはまず無いでしょうから余計に、ね。
そうかもね…あ、もうひとつカポ思い出した!
何ですか?
僕が所有してるスタインバーガー「synapse」に標準装備されてるローラーカポ、トランスケールっていうらしいんだけどさ。
ああ、元からネックにくっ付いてるカポですね。あれは便利そう。
すごく便利!キーを下げる方向にも移動できるの!一音ぶんだけ!
あれは便利そうですね。ギタリストだと大体食いつきますもんね(笑)
そうだね。人によっては一番の評価ポイントだったり(苦笑)
そう言えば、下げる方向だったら自分が所有してるマイクルルのベース(マイキー)にはヒップショットが付いてますよ。スタインバーガーのコピーモデルにも付いてたな。どちらも使ったことないですけど…これもカポ的な役割といえば言えるかな?
なるほど!色んな形でカポ的なものは存在するよね。
ワーミーペダルとかも?弦のチューニングを下げちゃうエフェクターもありますね。DIGITECHのDropだっけ?そういったものもカポ的なもの、になるんですかね。
うん!まあ、音程というのは音楽の中では最も大きな要素の一つだからね!
それはまあ…そうですね。
音程変化させる、いろんなカポを駆使すれば音楽の可能性はさらに広がる!かも!そう、すべては?
愛ゆえに!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら