みなさん、はじめまして。関西でベースを弾いている「けん@ベース弾き」と申します。今回、サウンドハウスさんの投稿記事を書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
なかなかライブ活動がしにくい状況なので、普段はベースをメインに弾きつつ、サブでギターやピアノを弾いたりして、自分のペースで音楽を楽しんでいます。
でも、どうしても仕事の帰りが遅くなってゆっくり練習する時間がなかったり、周りが気になって音を出して練習できなかったり…というのが悩みのタネ。
ところが、そんな私の悩みを解決し、至高の練習環境を提供してくれるアイテムがあります。
それが、BOSSからリリースされている「WAZA-AIR」。
BOSS ( ボス ) / WAZA-AIR ワイヤレス・ヘッドホンギターアンプ
このWAZA-AIRは、公式サイトでは「ワイヤレス・ギター・ヘッドホン・システム」と謳われていますが、簡単に言うと、ギターとワイヤレスでつながり、アンプやエフェクターを通した音を、ヘッドホンから聞くことができるというアイテムです。

これまでヘッドホンでの練習といえば、「ギター⇒シールド⇒マルチエフェクター⇒有線ヘッドホン」という形になっていたところ、このWAZA-AIRでは「ギター⇒無線トランスミッター⇒ヘッドホン」という、きわめてシンプル、そしてストレスのない形に変えられるようになります。
エレキギターというのは、「弾きたい!」と思ってから実際に音が出るまでに、シールドをつないだりエフェクターをセットしたりと、結構手間がかかってしまうので、仕事を終えて帰った後の、寝る前のわずかな時間で弾こうとしても、どうしても「めんどくさいなあ」となってしまいがち。
ところが、このWAZA-AIRだと、ギターにトランスミッターを差し込んで、ヘッドホンのスイッチをオンにすれば、それだけで練習環境のできあがりなんです。
忙しいとき、疲れているとき、でもギターを弾きたいとき…そんなときに、まるでアコースティックギターを弾くように、ぱっと取り出して、さっと準備できるこのWAZA-AIRは、「エレキギターを弾き始めるまでのハードルをグッと下げる」という点において、非常に大きな価値があります。
また、ストレスなく練習する上で非常に大きいのが、「ワイヤレス」であること。エレキギターなどの楽器を弾いていると、やはりどうしてもシールドやヘッドホンのケーブルが気になってしまい、これが地味にストレスになってしまいます。最近はBOSSのWL-20シリーズのように、手頃なワイヤレスシステムも登場してきていますが、その手軽さで、ヘッドホンとつながっているというのは、本当にすごいことです。

また、WAZA-AIRは、Bluetoothでスマートフォンと接続することができ、スマートフォンの音楽をヘッドホンから再生して、それに合わせて練習することも可能。ギターとWAZA-AIRとスマホがあれば、それだけで自宅に至高の練習環境を構築することができるのです。
そして、このWAZA-AIRにおいて見逃せないのは、サウンドもかなり良い線行っていること。サウンドの傾向としては、BOSSのギターアンプであるKATANAシリーズを踏襲しています。シミュレーションできるギターアンプの種類としては、KATANAシリーズで定評のある「BROWN」をはじめとした5種類が用意されており、その中にはベースでの使用も想定された「FLAT/BASS/ACOUSTIC」というモードもあります。
加えて、エフェクト群も豊富に用意されているのも、KATANAシリーズのアンプ譲り。BOSSといえば…のOD-1をシミュレートしたオーバードライブをはじめ、BOSS以外のエフェクターも含めたさまざまな歪みサウンドを搭載しているほか、コーラスやコンプレッサーなどもあり、まるでマルチエフェクターのようにサウンドを作り込むこともできます。
なお、これらの音作りについては、スマートフォンのアプリ「BOSS TONE STUDIO」を経由して行うことになります。せっかくここまで音作りをしたんだから、この音をヘッドホン以外からも出したい…と思うのですが、このWAZA-AIRで作った音は、あくまでヘッドホンの中でしか楽しむことができません。そこは少し惜しいところかもしれませんね。

そうそう、このWAZA-AIRは、立体音響テクノロジーとジャイロセンサーを活用した臨場感あふれるサウンド…というのも売りにしています。確かに自分の身体の動きに合わせてサウンドの聞こえ方が変わり、まるでスタジオやステージにいるような臨場感を楽しめる…というのは非常に面白いのですが、練習に専念したいときにはそのリアルさが逆に違和感となって感じられてしまうかもしれません。とはいえ、楽しくギターを弾きたいときには、とても面白い機能ですよ。
このように、このWAZA-AIRは、
- 気軽にギターを練習する環境が作り出せること
- ケーブルから解放された、ストレスのない練習環境を構築できること
- サウンド面においても十分なクオリティがあること
といった点において、今現在において考えられる、最高のエレキギター自宅練習アイテムだと思います。
特に、仕事や学業などで帰りが遅くなっている中、周りに配慮しながらギターの練習をしたい、そして少しでも気軽にギターに触れたい…という方々にとっては、もはやマストアイテムだと言っても過言ではありません。
他の自宅練習用アイテムと比べると、少し値段は張りますが、このWAZA-AIRについては、それ自体を買うと言うよりは、「至高の練習環境を買う」という視点で見ると、決して高い買い物にはならないでしょう。
なお、先般、ベースに特化したWAZA-AIRのバリエーション「WAZA-AIR BASS」のリリースも発表されました。
BOSS ( ボス ) / WAZA-AIR BASS
一人でも多くの方が、よりよい自宅練習環境を手にし、楽器の楽しさを改めて感じてくれることを、願ってやみません。
最後までお読みいただきまして、まことにありがとうございました。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら