
こんにちは。こちらに投稿させていただいておりますYoshitakaです。
昨今、SNS投稿でアコギ録音以外にも何かと活躍している超定番プリアンプL.R.baggs パラアコDIを少しだけ掘り下げてご紹介します。
L.R.Baggs ( エルアールバックス ) / Para Acoustic D.I. アコギ用ダイレクトボックス
1.簡単な製品紹介
既に20年?くらいの歴史がある商品で、デジタルデバイスによる生音再現が進んでいる現在において、いまだに第一線の定番プリアンプとして使われています。特にL.R.baggsのパッシブ系ピックアップを使用する際には必須アイテムと言えるものです。DIとしての性能も優秀でアコースティック楽器のみならず、ベース等でも使われます。しっかりした筐体で電源は9Vバッテリー他、48Vファンタムでライブでも使い勝手が良さそうです(コロナ禍でライブはできてないのですが)。
EQの効きがかなり良く、幅広い音作りができる他、ノッチフィルター搭載でハウリング対策もできる優れものです。
2.アコースティックギターで使ってみた
L.R.baggs M1 passive導入ともに使い始めましたが、パラアコDI無では音作りかなり厳しいです。逆にこれがあれば、アクティブタイプは不要ではとさえ思えました。
評判通り、音が太くなり、存在感が増す印象です。ただ出力レベルはかなり上がるのでミキサー側で入力レベルを落とす等しないと、音割れの原因になります。マニュアルにはL.R.baggs社のピックアップ事毎の推奨入力ゲインが記載されていますので、まずはそちらを参考にすることがお勧めです。
L.R.baggs Active Elementと同機能のMi-Si Acoustic Trioでも使っております。パラアコDI無では音が少し軽く感じられ、弾き語りポストでもギターの存在感が薄く感じられますが、パラアコDI経由だとしっかりした音になります。また、ピックアップ側にEQがない点についてもパラアコDI側で幅広くセッティングできるため有難いです。
アコギ使用においては数多くのレビューや参考動画があるので、このあたりでとどめます。
3.ベースで使ってみた
私のメインベースはフェンダー・ムスタングで、ショートスケールの小型ベースです。低音という面ではジャズベースやプレシジョンベースに軍配があがると思うのですが、軽量さと取り回しの良さが気に入っています。このパッシブベースから従来は(普通の?)DI経由でバランス信号に変換してミキサー送りしていましたが、最近パラアコDI経由で録音しています。これは良いです。音が太くなってしっかりとボトム支える印象になりました(すみません、上手く表現できていないのですが)。
パラアコDIはDIという名前が付いているものの基本プリアンプだと思うので、サウンドも変化しますが良い方向に変化したと感じます。EQでの調整幅がかなりあるので、アクティブベースを使わなくてもパラアコDIがあればかなりの音作りができるのではと感じます。
(もちろん、もともとアコースティカルなサウンドを目指して作られたパラアコDIですので、純粋なドンシャリ系スラップ等はアクティブベースの方が良さそうだと思っております。)
4.ボーカルで使ってみた
私自身、声量に乏しく、どちらかというとWhisper Voice(ささやき声)なので弾き語ると、か細いボーカルになってしまいます。本来の目的からは外れそうですが、パラアコDIをボーカルマイクに繋いで録音しました。
そうしたところ、ボーカルも存在感が増し、弾き語りでもしっかりギターと絡むようになりました(反面ボーカルの下手さがより露呈されましたが、パラアコがもちろん悪いわけではありません。)。ボーカルマイクからのミキサーマイク端子への直入力だと入力レベルをほぼ最大に上げないといけないくらいのか細い声でしたが、パラアコDIは音を太く、しっかりさせると同時にかなり出力レベル(ゲイン)を上げることができるので、双方の効果がでていると感じます。
なおパラアコDIにはXLRの入力端子が無いので、マイク入力の際は、XLRメス-TS(フォン)のケーブルが必要となります。
5.総論
エフェクターによる音作りはあまり好きではない(というかかなり苦手な)人間なのですが、このパラアコDIは用途が幅広く使い勝手がよく、これからもお世話になる機材だと感じました。
購入時は、プリアンプにしては高価な印象で躊躇い続けましたが、買って良かったと感じています。
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