はじめに
今回はPLAYTECHの新作トークボックス「Antlia Talkbox」をレビューします。
Talkboxといえば、Roger TroutmanやStevie Wonder、Bon Jovi など数々の名演で使用されてきた伝説的なエフェクト。私自身もライブやレコーディングでTalkboxを使用する機会が多く、機材選びにはかなりこだわっています。
そんな中で登場したのが、PLAYTECHのAntlia Talkbox。
価格は驚きの低価格帯ながら、アンプ内蔵仕様を採用した本格派モデルです。
今回はキーボーディスト視点、そしてTalkboxプレイヤー視点で実際の使用感をレビューしていきます。
基本情報・スペック
- 製品名: Antlia Talkbox
- メーカー: PLAYTECH
- エフェクトタイプ: Talkbox
- 価格: ¥16,800(税込)
- 内蔵アンプ: 15W
- コントロール
- Drive
- Tone
- Volume
- 接続
- Input
- Output
- Tube Output
- 電源: ACアダプター駆動
特徴
- アンプ内蔵設計
- 外部ギターアンプ不要
- 手軽にTalkbox サウンドを実現
- 低価格ながら本格的な構造
実際に使ってみた感想(サウンド編)
Drive
Driveを上げることで、より存在感のあるTalkboxサウンドになります。
クリーンなトークボックスサウンドから、Roger Troutmanを彷彿とさせる太く粘りのある発音まで作ることが可能です。
キーボードで使用する場合はDriveを9時前後に設定すると、発音の輪郭が作りやすく感じました。
Tone
Tone はかなり重要なコントロールです。
低めに設定すると太くウォームな発音になり、高めに設定すると抜けが良くなりライブでも言葉が聞き取りやすくなります。
特にシンセリードやSaw系の音色との組み合わせでは12時前後がおすすめです。
音圧・発音感
予想以上に十分な音圧があります。
高価なTalkboxと比較すると若干余裕は感じるものの、レコーディング用途や小~中規模ライブであれば十分実用レベル。
チューブからの発音も自然で、初めてTalkboxに挑戦する人でも扱いやすい印象でした。
キーボードとの相性
個人的に最も気になったポイントがここです。
結果から言うと、
シンセリードとの相性は非常に良好です。
特に
- DX100
- Minimoog系
- Prophet系
- Montage Mシリーズ
- アナログシンセ系リード
との組み合わせは非常に気持ちよく発音できます。
今回のデモ動画ではYAMAHA DX100を使用しました。
DX100特有の中域にフォーカスした倍音構成はTalkboxとの相性が非常に良く、Roger Troutmanサウンドを作る際の定番セッティングにも近いニュアンスを得ることができました。
一方で、
- エレピ
- パッド
- 複雑なコード演奏
にはあまり向いておらず、単音リード主体で使うのがおすすめです。
Talkbox本来の演奏方法を学ぶには十分な性能を持っています。
使い勝手・操作性
- アンプ内蔵で接続が簡単
- セッティング時間が短い
- ノブ配置が分かりやすい
- 初心者でも扱いやすい
従来のTalkboxのように外部アンプを別途準備する必要がないため、導入ハードルはかなり低いです。
ライブ現場でのセッティングもスムーズに行えます。
Gakushi おすすめセッティング
実際に動画で使用したセッティングを紹介します。
Mellow Tone

■ 使用機材:YAMAHA DX100
- Drive: 9時
- Tone: 10時
- Volume: 11時
■ 特徴
- Roger Troutman系の滑らかな発音
- バラードやミディアムテンポ向き
- 自然なトーキング感
- 初心者にもおすすめ
Funky Tone

■ 使用機材: YAMAHA DX100
- Drive: 9時
- Tone: 12~ 1時
- Volume: 11時
■ 特徴
- Zapp系ファンクサウンド
- アタック感が強い
- ライブ映えする音色
- ソロプレイ向き
どんな人におすすめ?
- Talkbox を初めて導入したい人
- Roger Troutman系サウンドが好きな人
- シンセやキーボードでTalkbox を使いたい人
- ライブで手軽にTalkbox を導入したい人
- コストを抑えて本格的なTalkbox を試したい人
総評・まとめ
PLAYTECH Antlia Talkboxは、「Talkboxを始めたい人」だけでなく、「ライブで手軽にTalkboxを導入したいキーボーディスト」にも非常に魅力的な製品です。
低価格ながら必要十分な音圧と発音性能を持ち、アンプ内蔵による手軽さも大きな魅力。
DX100やMontage、Minimoogなどのリードサウンドと組み合わせれば、十分ステージレベルで活躍できるポテンシャルを持っています。
プロ機と比較すると細かな部分で差はあるものの、この価格帯でここまで実用的なTalkboxは非常に貴重です。
初めての1 台としてはもちろん、サブ機としてもおすすめできるTalkboxでした。
★★★★☆ (4.0/5.0)
- コストパフォーマンス: ★★★★★
- 音質: ★★★★☆
- 操作性: ★★★★★
- 耐久性: ★★★☆☆
- キーボードとの相性: ★★★★☆







MIDIキーボード 入門ガイド
PLAYTECH キーボードセレクター
USB接続対応のMIDIキーボード
BOSS ボーカル・エフェクターのススメ
【初心者向け】エフェクター講座
キーボードスタートガイド

