MACKIEアナログミキサーOnyxシリーズは、他のアナログミキサーにはほとんど搭載されていない魅力的すぎる機能が搭載されています!
それは、ズバリ、
録音機能。
しかもUSB接続の場合は、マルチトラック録音にも対応しています。
なにそれ?という方のために簡単に説明すると、
チャンネルごとにトラックを分けて録音することが可能
なんです。
よくあるUSBを搭載したアナログミキサーの場合、USB経由でPCへ送れる信号は、メイン出力(LとRの2ch)だけというパターンがほとんどになります。
これはこれで良い機能ですが、この場合、例えば録音した後に「マイクだけもうちょっと大きくしたい」、「ドラムのキックだけEQ処理したい」とかそういうことができません。
が、Onyxはできます!!
しかも2パターンのマルチトラック録音方法があります。
今回のブログでは、それぞれの手順をご紹介していきたいと思います。
準備したもの
- MACKIE / Onyx16
- Windows PC(DAWはCakewalk by BandLab)
- USBケーブル
- SDカード
事前に行うこと
メーカーサイト商品ページのDOWNLOADSから、Windows Driverをダウンロードして、PCにインストールしておいてください。

PCとUSB接続をしてマルチトラック録音をする方法
- PCとOnyx16をUSBケーブルで接続
- Cakewalk by BandLabを開きます。
- 画面上部にある「編集」→「環境設定」を開きます。
- オーディオデバイスの選択、設定に「Mackie Asio Driver Analogue」が表示されていることを確認します。
- Onyx16のch1にマイクを接続し、適宜GAIN調整をします。
- Cakewalk by BandLabのトラック1の入力で「Mackie Asio Driver Analogue 1 L」を選択します。
- Onyx16のch2に接続した時は、Cakewalk by BandLabのトラック2の入力で「Mackie Asio Driver Analogue 1 R」を選択します。
- トラック3以降は、同様に入力を順番にアサインしていってください。
トラック3 Mackie Asio Driver Analogue 3 L
トラック4 Mackie Asio Driver Analogue 4 L
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・
トラック18 Mackie Asio Driver Analogue 17 R
※「Mackie Asio Driver Analogue 1 S」は使用しません。
■ ポイント
PCへ送るレベル調整について
ch1-8まで(MIC GAIN、LINE GAIN)
MIC入力:GAINのみ影響を受けます。EQ、FX、chフェーダーの影響は受けません。
LINE入力:GAINのみ影響を受けます。EQ、FX、chフェーダーの影響は受けません。
ch9/10-ch15/16まで(MIC GAINのみ)
MIC入力:GAINのみ影響を受けます。EQ、FX、chフェーダーの影響は受けません。
LINE入力:GAINの影響を受けません。(LINE GAINなし)EQ、FX、chフェーダーの影響は受けません。
ch17/18(LINE GAINのみ)
LINE入力:GAINとchフェーダーの影響を受けます。EQ、FXはありません。
Bluetooth入力:chフェーダーの影響を受けます。EQ、FXはありません。
- 録音したデータをOnyx16のメイン出力から再生する時は、出力で「Mackie Asio Driver Analogue 1」、または「Mackie Asio Driver Analogue 3」を選択します。
Mackie Asio Driver Analogue 1 → ch13/14のUSB1-2スイッチ、L-Rスイッチを押す
Mackie Asio Driver Analogue 3 → ch15/16のUSB3-4スイッチ、L-Rスイッチを押す
SDカードでステレオ録音、再生をする方法
- SDカードを差し込みます。
液晶の右上にSDカードのアイコンが表示されます。
- 録音ボタンを押すと、録音がスタートします。
- 再生/一時停止ボタンを押すと、録音がストップし、ファイルが生成されます。
- 再生する時は、ch11/12のSDスイッチをONにします。
■ ポイント
SDカードへ送るレベル調整について
GAIN、EQ、FX、chフェーダーの影響は受けます。MAINフェーダーの影響は受けません。
いかがでしたでしょうか。
USB接続でのマルチトラック録音は、補正、加工無しのドライ音源をトラックごとに録音できるため、音量や音質をあとで調整する音源制作向けに、SDカードでのステレオ録音は簡単に記録しておきたい、ライブ音源を録りたい時に向いています。もちろん、USB接続での録音とSDカードへの録音は同時に行えるので、両方とも録っておくという作戦もOKです。
音質、使いやすさ、機能の豊富さでアナログミキサーを選ぶなら「MACKIE/Onyxシリーズ」おすすめします!!