伝統的に、ギターアンプはエレキギターの延長線上にあり、ギター、弦、ピックアップの選択と同様にギター・サウンドを決める要素の一部でした。長い歴史の中で、ギターアンプのデザイン・バリエーションは無数に広がり、各ギタリスト独特のシグネチャートーンを生み出し、ペダルやエフェクトに様々な要素が加わることで、さらに音の幅が広がりました。
近年では、アンプ・モデリング・テクノロジーが徐々に広まってきています。現代のギタリストは、様々なモデリングギターからモデリングアンプ、プリアンプ、タブレットデバイス、コンピューター等を使用して、以前より簡単に欲しいサウンドを得られ、好みのサウンドができたら、保存して必要なときに呼び出すことができるようになりました。
しかしながら、ギターアンプは、本来モデリングされたサウンドを再生するためではなく、それ自体のサウンドを鳴らすためにデザインされたということを理解すべきです。ギターアンプはオーディオ入力をそのまま再生するようにデザインされているのではなく、そのアンプ独自のカラーとキャラクターを持つサウンドを出力するようにデザインされているのです。モデリングプロセッサーの利点をフルに活用するのに必要なことは、「ギターアンプ・システム」ではなく、「そのままの音を出力できるスピーカーシステム」を使用することです。
閉鎖された空間であれば、高品質のスタジオモニターはその完璧なソリューションです。しかし現在のギタリストは、大きな会場でも好みの音が表現できる十分な出力レベルを求めています。このような状況の中で、Kファミリーはスタジオモニターのような忠実な再現性と1000W、クラスDアンプのパワーを持ち、ステージで他の楽器との演奏に耐えるだけではなく、リードとソロを際立たせる十分なボリュームで演奏できるスピーカーであるとギタリストの間で語られるようになりました。
ステージで演奏される楽器の中で、エレクトリック・キーボードほど多彩なトーン、音質、音域を持つ楽器は他にありません。現代のキーボードは、ほぼ無限の種類の音色を持ち、それぞれのサウンドには微妙なニュアンスの違いがあります。高品質グランドピアノをサンプリングしたモデルのように表現の幅を広げるものや、シンセベースのように音域が狭く用途の限られるものもあります。さらにキーボードの特徴として、整ったレコーディング環境があれば、サウンドを簡単に最適化でき、最高のパフォーマンスを全て収録して、編集とミキシングをすることができます。
ほとんどのキーボードアンプはギターアンプより少し機能が多く、シンプルなミキサー・セクションとピエゾ・ツイーターが付いている程度で、実際の演奏ボリュームで要求される音域、明瞭さまで忠実に再現できません。理想のキーボードアンプは、キーボードのサウンドをスタジオモニターのようにフルレンジで忠実に再現できなければなりませんし、その音を正確に出力するスピーカーを搭載していなければなりません。
Kファミリーはこれらの要件を全て満たしています。1000WクラスDパワーを誇るスタジオ品質のサウンドを十分なボリュームで鳴らすことができ、他の楽器との演奏に耐えることができます。また、自由に様々なオプションを設定できます。例えば、モノラルかステレオ、床置きまたはポールマウント、PAの有無などです。これらのオプションを利用して作り上げた様々なサウンドをメンバーや観客と一緒に楽しむことができます。
QSCが推奨するキーボード・スピーカーはK10です。コンパクトでパワフル、演奏するポジションによって床または対面位置に設置できます。ほとんどのキーボードプレイヤーにとっては十分といえる2系統の入力チャンネルを持つミキサーを搭載しています。さらにバランス出力により、PAミキシングコンソールへのダイレクト出力として使用できます。K10は単体でも素晴らしいスピーカーですが、ステレオペアとしてもさらに高い性能を発揮します。多くのキーボード・ボイスとロータリースピーカーのシミュレーション・ボイスはステレオ・オーディオ・システム用にデザインされていて、2台のK10を使用してステレオで再生できます。
A. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク->K10スピーカー+ステージモニター
B. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク->K10(メイン)、K10(メイン)-> K10(返し、モニター)
C. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク->K8、K8 -> KW181
D. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク->K10(メイン)、K10(メイン)-> KW181、K10(返し、モニター)
E. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク-> K10 x 2
F. キーボード&ボーカルマイク: キーボード、マイク-> K8 x 2、K8 -> KW181、KW181 -> K10(返し、モニター)
新世代のベースプレーヤーは、伝統的なベースアンプを使用しても、フルレンジのトーンで鳴らしたような高域をなかなか出力することができないということに気づいています。スラッピング、ウォーキング、ペダル、フレットレス・スライディングなど新しい感覚のベース・テクニックが進化し、レコーディング・コンソールから直接音を聴くことが多くなったからです。最近のベースサウンドは昔に比べて濃密で繊細な音になりました。
従来のベースアンプは低域の再生に重点を置いてデザインされていて、高域についてはほとんど考えられていませんでした。いくつかのメーカーがツイーターを追加して改善を試みましたが、音の特性はフラットと呼ぶには程遠く、特にスピーカーの正面から外れた時が顕著でいた。それでまた、プレーヤーがステージを動き回ると、トーンを頻繁に変えなくてはならないほど、サウンドは大きく変わってしまったのです。また、多くのセッションプレーヤーが、ステージで使える頑丈でハイパワーなスタジオモニターのような音が出るスピーカーがどうして無いのか不思議に思っていました。Kファミリー・スピーカーはこれらの問題を解決するスタジオ品質のベースサウンドと、1000W、クラスDのパワーを提供し、ステージでの演奏に十分対応するだけでなく、大音量でもリスニングエリア全域とベースの音域全体に一貫性のあるトーンを保つことができるスピーカーです。
現代のドラマーは、演奏前にドラムの音とヘッドの細かいチューニングに細心の注意を払うだけでなく、マイクの選定やキットの総合的な出音に対しても厳しく調整を行っています。ドラマー自身でマイクやミキサーを購入し、ドラムキットのサブミックスを作ることも珍しくありません。この技術はドラマーにとって非常に有効です。なぜならサウンドエンジニアに対して初めてのステージや、PAの無い小さな会場においても、ドラマーが自らサウンドを調整できるからです。
現代のドラマーは、ステージでのパフォーマンスを正確なモニター音に依存しています。ステージで自身のドラムミックスを作り、それを聴きながら微調整を行っているのです。アコースティック・ドラムのモニターシステムは、ドラムキットのフルレンジサウンドをまるでスタジオモニターのように正確に再現できることが理想です。残念ながら、通常のスタジオモニターでは、ステージでその性能を発揮できません。小さな会場では、聴衆が近くで聴くようにセッテイングされているため、音が小さく、遠くまで十分に飛ばない場合もあります。「Kファミリー」の1000W、クラスDアンプは、スタジオ品質のサウンドを十分なボリュームで鳴らすことができ、ステージで一緒に演奏するメンバーをもサポートします。
A. アコースティックドラム->ミキサー -> K12、K12-> PAミキサー
B. アコースティックドラム -> ミキサー -> K12、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K12、K12 -> PAミキサー
C. アコースティックドラム -> ミキサー -> K12(メイン)-> K12(モニター)、K12(モニター)-> PAミキサー
D. アコースティックドラム-> ミキサー -> K12 x 2、K12 x 2 -> PAミキサー
E. アコースティックドラム -> ミキサー -> K12 x 2、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K12 x 2、K12 x 2 -> PAミキサー
1.ミキサー(MONOアウト)-> K12、K12 -> K SUB
2.ミキサー(MONOアウト)-> K12
バスドラムのみをKSUBに接続: ミキサー(AUXアウト)-> KSUB
(アコースティックギターだけでなく、バンジョー、マンドリン、ペダルスチール、ウクレレ、12弦ギター、ドブロギターなどにも適用できます。)
アコースティック用ギターアンプの役割は、エレキギター用のものとは大きく異なります。エレキギター用の役割は、低域から中域までの音域を強調し、サウンドの色づけ、ハーモニック・ディストーションなど、エレキギターに必要な様々なニュアンスを加えることです。ところが、アコースティックギター用アンプと呼ばれているほとんどは、普通のギターアンプにピエゾ・ツイーターを加えたようなものにすぎません。
理想のアコースティック用ギターアンプはスタジオモニターのように、アコースティックギターの音をフルレンジで正確に再生できなければなりません。残念ながら通常のスタジオモニターは、ステージの上では小規模の会場ならまだしも、それ以外では音量が足りず、音飛びも十分ではないためその性能を発揮できません。
Kファミリーはスタジオモニターのような忠実な再現性と1000W、クラスDアンプのパワーを持ち、ステージで他の楽器との演奏に耐えるだけでなく、リードとソロを際立たせる十分なボリュームで演奏できるスピーカーであるとギタリストの間で語られるようになりました。
A. アコースティックギター&セカンド楽器(12弦ギター、マンドリン、バンジョー、ドブロギター等)-> K10、K10 -> PAミキサー
B. アコースティックギター-> D.I. BOX-> K10、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K10、D.I. BOX -> PAミキサー
C. アコースティックギター&セカンド楽器(12弦ギター、マンドリン、バンジョー、ドブロギター等)-> K10(メイン)->K10(モニター)、K10(モニター)-> PAミキサー
D. アコースティックギター->ステレオ・プロセッサー-> K10 x 2、K10 x 2 -> PAミキサー
E. アコースティックギター-> モデリング・プロセッサー-> K10 x 2、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K10 x 2、K10 x 2 -> PAミキサー
A. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク->K10スピーカー+ステージモニター
B. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク->K10(メイン)、K10(メイン)-> K10(返し、モニター)
C. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク->K8、K8 -> KW181
D. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク->K10(メイン)、K10(メイン)-> KW181、K10(返し、モニター)
E. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク-> K10 x 2
F. アコースティックギター&ボーカルマイク: アコースティックギター、マイク-> K8 x 2、K8 -> KW181、KW181 -> K10(返し、モニター)
近年、ドラマーの間では電子ドラムを演奏するのが主流となっていて、そのレスポンスとサウンドクオリティーはアコースティックドラムに近いものとなっています。ドラムキットのサウンドを瞬時に変更したり、好みの音量でマイクのセッティングもフィードバックも気にせず演奏できるのは大変魅力的です。最近では、アコースティックドラムのみを演奏していたドラマーが電子ドラムを補助として使用したり、あるいは完全に置き換えたことにより、電子ドラムの価値がさらに高まりました。
この変化の中で、電子ドラムのサウンドを正確に再現することが、強く要求されるようになりました。ダイナミックなヘッドルームを持ち、明瞭な立ち上がり、シンバルの高域を正確に再現するレスポンス、迫力のあるキックドラム音を再生するパワーは必須のものとなっています。Kファミリーはこの要求に応え、ドラマー、メンバー、観衆をスタジオ品質のサウンドで満足させてくれるでしょう。
Kファミリー・サブウーハーは、インパクトのあるコンサート用ドラムを求めているドラマーにとって最適なスピーカーです。小型のK-Subと低域を拡張したKW181がお勧めです。両モデルともに、他のKファミリーと組み合わせて使用するために2つの入出力を持っています。スタジオ品質のベースサウンドと、クラスD、1000Wのパワーを提供し、ステージでの演奏に十分対応するだけでなく、大音量でもリスニングエリア全域と音域全体を通して一貫性のあるトーンを保つことができます。
A. 電子ドラム-> K12、K12-> PAミキサー
B. 電子ドラム -> D.I. BOX-> K12、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K12、D.I. BOX -> PAミキサー
C. 電子ドラム -> K12(メイン)->K12(モニター)、K12(モニター)-> PAミキサー
D. 電子ドラム-> K12 x 2、K12 x 2 -> PAミキサー
E. 電子ドラム->ステレオD.I.BOX -> K12 x 2、PAミキサーSEND(返し、モニター)-> K12 x 2、K12 x 2 -> PAミキサー
1.電子ドラム(MONOアウト)-> K12、K12 -> KW181
2.電子ドラム(MONOアウト)-> K12
バスドラムのみをKW181に接続: 電子ドラム(AUXアウト)-> KW181