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異物

RODE NTG2:音が出ない。ほぼ全く音が出ない状態だった為、カプセルからヘッドアンプに至るまで調べたが、断線や不具合らしき部分が見当たらない。ICの故障の場合は外観からは全く判断できない状態で故障している事も考えられるが、その可能性は低いと考え、更に配線から、XLRコネクタの部分まで調べていくと、XLRのピンの半田付け端子周辺に微細な細い異物が確認された。察するに真鍮ボディーのネジを切った時に発生する切りくずの一種と思えるが、明らかに導通性のあるもので、それが1番と3番ピンに掛かっていた。ファンタム電源は1番をGNDとして2番と3番に加わる為、その異物が原因で電圧がドロップしていた為と判明。取り除いたところ正常動作が得られた。

ケーブル内断線

ANCHOR BP200:ノイズが出る。検証当初は異常無しの様に感じられたが、配線を色々動かしながら調べていると、ヘッドセット付近のケーブルの微妙な位置で時々音が出なくなる事があった。そこでヘッドセットの内部コネクタを中心に調べてみると、コネクタ関連には異常はなく、最終的にケーブルの引き出し部分で内部配線している事が判明。1年以上に渡り高い頻度で使用されている形跡が見られ、部分的な折り曲げの繰り返しによる金属疲労による破断であった。この部分を切り詰めて完了。

半田クラック

AMCRON PCC160:音が出ない。全く音が出ない状態で、ヘッドアンプが動作していない様子だった。構成パーツはオールチップパーツなのでパーツ故障が有った場合交換は困難だが、半田劣化の可能性も考えられるので、先ずはルーペで全体の様子を調べたところ、外観で判断出来る様なクラックや劣化の兆候は見受けられなかったが、全体に再半田を試みた所、無事機能が復活した。結果的に何処かのチップパーツの半田が劣化していたと言える。

GND不完全

RODE NT4:片側だけヒスノイズが大きい。電源投入直後は異常は感じられなかったが、そのまましばらく放置した後で集音状態を聴いてみると、L-chがゲイン落ちしてノイズが発生していた。一旦電源を切って左右のカプセルを入れ替えてみても状況は変化しない為、カプセルが原因では無い事が判明。そこでカプセルの直下に位置するヘッドアンプボードを外して調べてみたが此処も問題なし、しかし、このボードが取り付けられているベースの金属がややゆるい状態で付いていた為、再度正しい状態に組み込んで締め直すとゲインも正常でノイズも発生しなくなった。結果的にGND不完全が原因だった物と思われる。

断線

COUNTRYMAN ISOMAX4-18:音が出ない。検証すると、全く音が出ない状態だったが、本体を揺すってみると時々ボツッという音がする事があった。そこでカプセルを開けて調べてみると、内部で3本繋がっているはずの配線のうち2本が、半田付けしてあるターミナルから外れていた。このターミナル状の物が実は小さなチップ抵抗で、チップをコンデンサ素子の電極に直接立てて半田付けしてあるという、非常に合理的な構造だった。音が出ない原因はこの部分の断線の為、接続して完了となった。

RODE NT2:ノイズが発生する。環境ノイズを拾う音を聴く限りでは問題ないが、軽く息を吹きかけるとボツボツと言うノイズが発生する。湿度と言うよりも埃の影響を受けている可能性が考えられる為、グリル部分からフラムを抜き出して調べてみると、振動膜の表面に黒い繊維状の埃が沢山付着していた。これが原因で息を吹きかけた時に、帯電吸着したような状態で振動膜の表面を弾けたり動いたりする音が発生していた物と思われる。表面に傷が付かない様注意しながら埃を全て取り除くと正常動作が得られた。

真空管

RODE CLASSICII:ノイズが出る。しばらく検証していると、チリチリと線香花火のようなノイズが発生し始めた。ノイズの発生源は電源側ではなくマイク本体側のようなので、内部を調べたが、パーツの概観上からは不審点は見られず、特に半田や接続ポイントの怪しい所も無かった。そこで、真空管を交換してみるとノイズが治まり、意外に難なく完了となったが、あまり例を見ない内容であった。

コネクタ破損

AMCRON PCC160:コネクタが外れた。検証すると、専用マイクケーブルのミニXLR側コネクタのキャップが外れて装着出来ない状態だった。内部のピンも3極ある内の1極が折れかけており、内部の金具も変形してリング状のハウジングとも勘合出来なくなっていた為、プラグ交換にて対応したがピンの太さとピッチが非常に狭い為、半田付けも難しい物であった。この様な破損は初めてだったが余程強烈な外力が加わった物と思われる。

固定金具

SHURE SM57:グリルが外れた。音は出るがビニールテープで巻かれた状態で入荷したので、テープを剥がして見ると、グリルの一部にクラックが入っており、クラック部分を接着剤で接着した痕が有ったが、全く引っ掛かりが無い為グリルを固定する事が出来ない状態だった。正常品と比較してみると、グリルの内側と本体の間にリングスプリング状の金具があり、その金具が欠損している為に固定できない事が判明。グリル交換と金具装着にて完了となった。

カプセルの配線

RODE CLASSICII:単一指向性のみ音が出ない。9つある指向パターンの切り替えのうち、他は拾うが単一指向性のポジションのみ音が出ない状態だった為、先ずは切替え用のロータリースイッチ及び周辺の配線を疑って調べたが問題なし。内部各部電圧も正常で、電源ユニットにはどうしても異常は認められない様子だった。再度音の出方を確認すると、無指向性のポジションや双指向性のポジションにした時に、裏側に向いた単一指向の様な動作をしている為、今度はマイク本体側のシェルを外して調べてみると、フラムに繋がる配線が1本断線していた。その為、指向性のコントロールが切れている方が単独に切り替わる単一指向性のみ音が出ないという現象が現れていた事になる。初めてのケースだったが、接続して完了となった。

内部断線

SHURE BETA52:音が出ない。検証すると、断線反応のような挙動が見られたので、内部を調べてみると、内部のサブボードからキャノンコネクタのピンに繋がる配線が断線していた。この部分を接続したところ完了となった。

結局半田劣化

AKG B18:バッテリーを交換しても動作しない。その通りの現象が現れていたので基板を外して調べてみるとXLR入出力ジャックの端子の半田部分にクラックを発見。手直しして完了かと思いきや、バッテリー接続部の配線の断線もあり、その部分も手直し。組み込んで動作させたが、LEDも点灯せず電圧も現れない様子。電子パーツの特性を調べてみたが異常なし。両面基板ではなかったので半田劣化を疑い、最終的に全域の再半田を行ったところ機能回復、無事完了となった。

マイクユニット

ANCHOR H200S:マイクNG。検証すると、感度も正常で音が途切れるような事もなく、問題無しのようだったが、暫くテストしていると、マイク部分をやや強く傾けたりひねったりすると接触不良のようなノイズが発生するようになった。丁度この部分がマイクとアームとの繋ぎ目になっていて、二本のネジで固定兼電気的な接続も行っている為、繋ぎ目の接触不良を疑って一旦外してクリーニング、増し締めを行ってみたが変わらず。結局マイクユニットそのものの内部、モールド内で断線しているらしい事が判明。これ以上は分解できない為マイクユニット交換にて完了となった。

緩み

ANCHOR H200S:音が途切れる。纏めて3台の依頼が有り、ヘッドセットを装着して頭を振るとカタカタという音がスピーから聞こえてくる。この原因はマイク固定部分の緩みから来る振動音を拾っていた事が容易に判明。暫く試していると、音途切れの原因もマイク固定部分の緩みに因る物と判明。このマイクは2箇所のピンでアームに固定されているが、この2本のピンが電極にも併用されている為、緩みが発生すると接触不良になる。依頼された3台とも、緩み方はまちまちだが何れも緩い傾向にあった為増し締めして完了かと思ったが、それでも未だ、時々音が途切れる物があった。今度はマイク側ではなくスピーカー側の接触不良の模様。コネクタ側の配線や、コネクタ付近の断線を疑って調べたが異常無し。最終的にヘッドセット内部に有るコネクタが抜けかけていた事が原因と判明。3台ともチェック、接続し直した所OKとなった。

原因はケーブル側

SHURE SM58S:音が出たり出なかったりと安定せず。検証すると、特に問題は無かったが、58シリーズでも、時々マイクヘッドのトラブルで暫くモニターしていると突然集音しなくなったりする事例もあるので、暫くモニターしてみたが問題なし。たまたま、使用していたマイクケーブルも同梱されていたので、今度はそのマイクケーブルを使用して暫くモニターしてみると、マイクを振った時に一瞬途切れる現象が確認出来た。最終的に問題はマイク側ではなくケーブル側で、コネクタ内のケーブル加工に問題が有り、必要以上に被覆を剥かれた信号線がGND端子に軽く接触している事が判明。接続部分を修正する事により問題は解決したが、マイクだけ送付されていたら原因が解明できない所だった。

チップの半田剥れの疑い

AMCRON PCC160:ノイズが出て音を拾わない。検証すると、マイクレベルよりも遥かに大きいレベルでバリバリと言うノイズが入る。時々拾った音も聴こえる様だがすぐにノイズにかき消されてしまう。内部を空け、動作させたまま内部基板を触ってみると状態が大きく変化する為、チップパーツの半田付け状態を調べてみると、全体に薄く、盛り上がりが少なくなっていて、何処かで剥れていてもおかしくないような仕上がりだった為、端から全てのチップパーツに再半田をした後動作チェックすると異常無しとなった。

実は本体内

RODE CLASSICII:音出ず。検証すると、先ずは普通に音が出ていたが、専用ケーブルの外観が大分汚れており、そこそこ引き回されながら使用されていた形跡が伺えるので、ケーブル中心にチェックを行ったが、特に途切れる事もなかった。暫く日数を掛けて断続的に検証を続けた所、マイク側のコネクタ周辺に力を加えると時々音が途切れる現象を確認。その状態で一度ケーブルを差し替えて試した所、やはり同じ現象が再現した。と言う事は、原因はケーブルではなくマイク本体側の問題となった。やがてその症状は内部の結合トランスにショックを与えると顕著である事が判明し、トランス交換しなければならないかと思ったが、端子の半田付け部分を詳しく観察した所、1点だけ半田付け状況の怪しい部分が見つかった。そのポイントの半田を修正した所問題は解決した。

パーツ脱落

SHURE BETA91:中でカラカラ音がするということで、検証してみると、マイク本体側ではなくXLRタイプのヘッドアンプ側で異音を確認出来た。そこでヘッドアンプのシェルを外して調べてみると、セラミック状のケースに内蔵された形の小さなコイルが脱落して内部で踊っていた。どうやら半田が外れて脱落した様だが、同時にコイルの巻線の一部も断線して接続不能の状態だった為と、初期不良状態だった事から交換対応にて完了とした。

内部断線

AKG D409:音が出ない。検証すると、全く音が出ない状態。ケーブルのXLRキャノン端子の端から、マイク本体側の接合部の間の導通を調べてみるとHOTもCOLDも導通が無く断線症状だった。どちらの接続部も半田部分には異常は無く、ケーブル内部で断線している模様だった。まだあまり使用されていない様子で、ケーブルの被覆には外傷の痕も無かった為もしかしたら何かに引っ掛けてしまったなどで不意に強い張力が加わった可能性があるので、その場合何処が断線しているのが予測が付かないが、キャノン側の芯線を静かに引っ張って見るとゆっくりと抜けてきた。結局コネクタから5cm程言った所でHOT、COLDとも断線していて、やはり引きちぎれた様な形跡があった。その部分だけ5cm程切り詰めて完了となった。

無理に外してしまった様子。

AUDIX ADX51:断線している。検証すると、先ずは全く音が出ない状態であった。そこでグリルを外してみると。カプセルには何も配線されておらず、本体側にリードがぶら下がっている状態だった。1年以上使用している以上、勿論初めから何も繋がれていない筈はないので、使用中に断線した事は明らかだが、更に調べるとヘッドアンプ側にも1本断線している箇所が有った。この状態から推測すると、初めにヘッドアンプ側の配線の不具合が発生して動作が不安定になり、ユーザーがグリルを外してみたところ、勢い余って配線を引きちぎってしまった物と推測される。配線を正しく接続すると共に、念のため半田劣化の兆候がありそうなチップパーツ周辺の半田修正を行って組み上げた所正常動作が得られた。

チップパーツのいたずら

AMCRON PCC160:ファンタム電源を入れて暫くするとノイズが出る。検証すると、いきなり動作不安定でバリバリと言う大きなノイズが発生していた。その状態のまま天面の2本の固定ネジを外してトップシェルを外し、内部のパーツに静かに触れてみると、触り方によって正常に戻ったり異常になったりと言う状態だった為、パーツ単体の劣化等の不良ではなく単純に接触不良の可能性大である事が判明した。上から見える面には異常がなさそうだったので、一旦ケーブルを外して基板を裏返すとチップパーツが実装されている。この何処かにマイクロクラックが発生していて接触不良を起こしている可能性が高いが、ルーペで見ても容易に発見できる物ではない為、端から丹念に再半田を行った。やはり作業中に数箇所、半田が薄く怪しい部分が見られたので、その部分が原因していた物らしく、作業後は正常動作が得られ、無事完了となった。

チリチリノイズ

RODE CLASSIC II:時々ノイズが乗る。検証をはじめてしばらくは現象が出なかったが、ACインレットあたりにショックを与えるとチリチリとノイズが発生したので接触不良の疑い有りと判断。あちこちつついてみたところ、電源回路内の平滑コンデンサ周辺に問題がありそうな兆候が確認出来た。そこで基板を外して裏から覗いてみると、僅かな半田クラックを確認。修復にて完了。

踊るカプセル

AKG D112:音が出ないということなので検証してみると、カプセルが断線している症状で全く音が出ない状態だった。さらに向きを変えるとグリル内部でカプセルが踊っているのか、ゴトゴトと言う感触が伝わってくるのでグリルを外してみると、ホルダーからカプセルが外れて配線接合部が断線していた。これでは音など出る筈が無い。カプセルとホルダーは接着接合だった為接着修正と配線接続を行った所正常動作が得られ完了となった。

コンデンサ爆発

ART TUBEMPST:使用中に真空管が破裂し、使用不可となったという報告。この状態で電源を入れることは危険なのと、そもそも真空管が爆発したという話は殆ど聞いた事がないのでおかしいとおもいつつ先ずは恐る恐るシェルを外してみると真空管が割れたような形跡は無かったが、代わりに電源回路内の電解コンデンサの一つが爆発していた。恐らくこの爆発を真空管の爆発と考えたのだろう。他にダメージはなさそうなのでコンデンサを交換して動作させて見ると特に問題なく動作しており、爆発したコンデンサの端子電圧にも異常は見られなかったので完了としたが、推測としてコンデンサ破損の原因は電源電圧の異常が考えられる。

ダイナミックマイクの湿度によるダメージ

AUDIX OM5:音がおかしい。中高音だけの、いわゆるスカスカの音がしていた。外観はグリル全体に赤錆が発生しており、グリルを外して内部のマイクカプセルを調べてみると、カプセルの表面に張られているメッシュの一部に腐食の一部と思われる汚れが有り、内部を透かして見ると大分腐食が進んでいた。カプセルを破壊しない限りこれ以上分解して調査する事は出来ないが、状態から推測すると腐蝕によって錆の盛り上がりが発生し、僅かなギャップで形成されているコイルの稼動スペースが錆の盛り上がりによって閉ざされてしまったものと思われる。カプセル交換にて対応となった。

微細な半田クラック

AKG C747:ハイパス・スイッチを動かそうとするとバリッと言ったりジーッというノイズが発生する。如何にもスイッチ不良と言う感覚のノイズが発生しているので、取り敢えずスイッチ周辺を調べたが特に緩みや異常は見当らない為スイッチ以外の部分で接触不良を起こしているらしいと言う判断に至った。試しに本体内のヘッドアンプ基板を引き出した状態で動作させながら基板を僅かに撓ませてみると、スイッチ付近にショックを与えずとも現象が再現した。殆どのパーツがチップパーツで表面実装の為、半田の付き具合が甘い場合この様な状況になる事があるが、どのパーツの半田量や流れ具合とも正常で、クラックらしき痕跡は見当らないが、時として顕微鏡でも見分けが付かない様な微細なクラックが発生している事も考えられる為、全てのチップパーツに入念に再半田を施した所現象は現れなくなった。残念ながらクラックが発生していた場所を特定する事は出来なかったが、経緯から想定するとやはり何処かのチップ実装箇所で微細な半田クラックが発生していたという結論になる。

原因は此処だよ

AKG C480B/COMB61:接触不良。輸送中に症状が更に悪化したのか、こちらに到着した時点では音声を拾わず、常にガリガリと酷い接触不良状のノイズが入って来る。XLRコネクタやカプセルの接続箇所等には異常が見られない為、ヘッドアンプ内のチップ実装部品のマウント不良と判断して半田状態を調べてみたが特に半田が付いていない所は見当らない為、僅かなクラックにしても何処かで断線状態になっているとしか考えられないので、カプセル周辺から順に1点ずつ丁寧に再半田を進めて行った所、片面の1/3程度まで進んだ所で、あるチップコンデンサの片側の半田が溶解した瞬間にチップコンデンサがポコッと移動した。この現象は明らかに片側の半田が切れていた証拠で、これを付け直してFIXとなった。

全く音出ず

AUDIX CD11:音出ず。先ずカプセル単品で調べると断線はしていないのだが、確かに全く音は出ない。スイッチの動作や、内部ケーブルの状態も見た所異常はないし別段切れている様子もない。しかしカプセルが断線していない以上何処かに断線箇所があるに違いないと判断し、カプセル、XLRプラグ、スイッチと、外しやすいパーツから順に外していった。最終的には一番奥に控えるスイッチ端子の半田付けが不完全である為にXLRからカプセルまで信号が行かない事が判明し、半田処理にて完了。

カプセル内の緩み

RODE NT3:ノイズ有り。検証すると「ザザザー」と言う大きなノイズが確認できたが、軽いショックを与えると何故か様子が変わったり一瞬直ったりし、如何にも内部で接触不良を起こしていると言った症状だ。そこでXLRコネクタの接続ポイントやカプセル接続ポイントを始め、サーフェス・マウントのチップ部品が多数載ったヘッドアンプ・ユニットの実装状況に至るまで綿密に調べたが、それらしい半田不良や断線は見当たらない。再度組み込んで、もう一度検証してみたが、やはり状況は変わらないので僅かなショックや基板の反り等で症状が隠れてしまう程微細なマイクロ・クラックの類では無い筈なのだが、どう調べても目に見えた不具合箇所が見出せず、残すは接触不良などとはおよそ縁遠いカプセル単体だけとなってしまった。NT3のカプセル構造は大口径NTシリーズとは一味違う構造で、リング状の特殊ネジを外すとダイアフラムの張り具合に影響を与えない状態で幾つかの構成部品を外せる構造になっている為もう一歩突っ込んで調べてみると、ダイアフラムの静電容量に影響する可能性のあるインナー部品の一つに不自然な緩みを発見、この部分を慎重且つ適度に締めて組み込んだ所無事FIXとなった。この作業には高い精度を要する事と、ダイアフラムに肉薄した部分の金属パーツに直接アクセスする為、下手をすると特性を損ねるどころか、ダイアフラムに傷を付けて使い物にならなくしてしまう恐れさえある非常に危険な作業だったが、今回の様な事例は数多く販売された中でも勿論初めてであり、今後発生する可能性も非常に低いと思われる珍しい事例だった。

ゴムワッシャの材質

SHURE BETA52:マイク本体が固定できない。卵形のマイク本体と角度可変のホルダーが一体になった形状なのだが、結合部を固定するゴムワッシャがボロボロになっていた。原因はゴムワッシャのゴム質が柔らか過ぎる為に、普通にネジを閉めた状態ではマイク本体の重さによって固定部分が動いてしまい、それに伴ってゴムがぐしゃっと変形してしまう様だ。少々固めのゴム材でワッシャを作って装着した所OKとなった。

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