これからライブでキーボードをやってみたい!という人に楽器の選び方と使い方について簡単に紹介したいと思います。私は幼少期からピアノをやっており、シンセサイザーは大学時代に始めました。当初はどの楽器を選んだら良いか分からず、とても悩んだのを覚えています。まず、シンセサイザーとはどんな楽器なのか簡単に紹介します。
1 シンセサイザーとは?キーボードとは違うの?
まず、キーボード(keyboard)とは鍵盤を意味します。つまり、鍵盤がついているものはすべてキーボードです。シンセサイザーもキーボードの一種になります。
(参考記事: キーボードスタートガイド)
その中でもシンセサイザーは音を1から作ったり、加工したりできる機材のことを指します。下記のものはすべてシンセサイザーです。


2 アナログシンセサイザーとデジタルシンセサイザーの違いは?
まず、アナログシンセサイザーは音色を自分で1から作らなければなりません。波形を選択し、電圧を増幅させたりすることで、音作りをします。太めのシンセ音源を使って存在感をアピールしたい!という人には向いているかもしれません。
次にデジタルシンセサイザーは、もともと100種類以上もの音色が内蔵されています。つまり、「PIANO」というボタンを押せば、ピアノの音が鳴ります。また、「ORGAN」というボタンを押せばオルガンの音が出せます。

よって自分で音作りをしなくてもある程度は演奏が可能ということになります。シンセサイザー初心者にはまず、デジタルシンセサイザーを選ぶことをおすすめします。
3 鍵盤数ってどれがいいの?61鍵盤?76鍵盤?88鍵盤?
鍵盤数は用途や演奏する曲のジャンルなどによって変わります。
バンド演奏で、持ち運びが多いという方は61鍵盤がいいと思います。
ピアノメインに使用したいという方は88鍵盤がおすすめです。88鍵盤だと比較的重めの鍵盤が多いため、グランドピアノのタッチに近いものが多いです。
バンド演奏で色々弾きたいし、ピアノ曲も弾きたい!という方は73-76鍵盤を選んでみると良いかもしれません。簡単にまとめると下記のようになります。
・61鍵盤→バンド演奏したい!持ち運びが多い。
・73-76鍵盤→バンド演奏したい!ピアノ曲も弾きたい!
・88鍵盤→ピアノ曲をメインに弾きたい!
4 メーカーはどこがいいの?
シンセサイザーのメーカーは複数あります。その中で初心者におすすめのメーカーを3つ紹介します。また、メーカーにより特徴もあるため、あわせて紹介したいと思います。
① YAMAHA
ピアノといえばYAMAHA!というイメージをお持ちの方も多いと思います。また、多くの楽器を開発しているメーカーということもあり、生音に近い音源が内蔵されている印象を受けました。また、88鍵盤ピアノはかなり生ピアノの鍵盤の重さに近く、ピアノタッチに慣れている人でも違和感なく弾くことができると思います!
② KORG
リーズナブルで必要な機能が広く備わっている印象を受けました。音色も多く、フェイバリット機能、レイヤー・スプリット機能、機種によっては楽曲データを再生したり録音したりするシーケンサー機能が備わっているものもあります。
③ ROLAND
電子ドラムやエフェクターなど、数多くの電子楽器を開発しているROLAND。なんと電子ピアノを日本で初めて販売したのはROLANDなんです。ROLANDはとにかく内蔵音源のクオリティが高い!という印象を受けました。特にストリングスやオルガンの音源はまるで本物で、ライブ演奏の際も、他の楽器に負けないくらい大活躍です。
以上、メーカーごとの特徴について紹介しました。このメーカーが良い、悪いということは決してありません。それぞれの特徴を理解して自分にピッタリの楽器を選ぶことをおすすめします!
○ 初心者おすすめシンセサイザー
① YAMAHA (ヤマハ) / MX61 BK 61鍵キーボードシンセサイザー
YAMAHAが出している、超定番ライブ・シンセサイザー。61鍵盤と88鍵盤モデルがあります。軽量かつコンパクトなため、持ち運びも楽に行うことができます。また、iPhone / iPadと繋げば、本物のFM音源で音作りをすることも可能です。
② KORG (コルグ) / KROSS2-61-MB【純正ケース付】61鍵キーボードシンセサイザー
軽量ボディが特徴のシンセサイザーです。レイヤー機能、フェイバリット機能など、必要な機能が十分備わっており、プリセット音源も数多く内蔵されています。
③ ROLAND (ローランド) / JUNO-DS61【純正ケース付】61鍵キーボードシンセサイザー
ROLANDベストセラーのシンセサイザー!プロキーボーディストの愛用者も多いです。61鍵盤、76鍵盤、88鍵盤と自分の用途に合わせて選ぶことができます。シンセ音源やストリングスなど、よく使う音が数多く内蔵されています。その上、音のクオリティも非常に高い印象を受けました。
今回はライブで初めてキーボードやってみたい!という方向けに楽器の選び方について簡単に紹介しました。次回はシンセサイザーの使い方やあったら便利な細かい機材などについて紹介していきたいと思います。