
2018年に入り各大型フェスティバルの出演者が続々と発表され、今年も始まったなーという気持ちでいっぱいの商品部伊藤です。
ここから夏のフェスシーズンに向けて、フェス・グッズや装備、役立ちアイテムなど、ピンポイントで書いていきたいと思います。
フェスベテランの方には生温かい目でご覧いただき、フェス初級の方には今後の参考にしていただければ幸いです。
今回は野外フェスにおける雨具の進化について。(※伊藤調べ)
さて、野外フェスといえば、天気が気になるところ。晴れる日ばかりではありません。豪雨だって雷雨だってあります。それでも台風ばりの暴風雨でなければ、なかなか中止にはなりません。(イベンターさんや会場運営の方々の努力の賜物)
その中で、いかに快適に過ごすか。
雨にも負けず、LIVEに集中することができるか。
ちなみに、多分もうそろそろベテランの域に達してきたであろう私は、これまでに下記のような進化を遂げました。
- コンビニで買ったビニール合羽(20代前半、初フェス時)
- 2,000円くらいのレインポンチョ(20代中盤)
- 8,000円くらいのアウトドアメーカーレインポンチョ(アラサー)
- 20,000円くらいのメーカーオリジナル素材レインウェア(30代前半)
- 50,000円くらいのゴアテックスレインウェアを半額以下でGET(30代後半)
- ゴアテックスとポンチョ2種使い分け(現在)
もう数年フェスに通っている方は、似たような状況の方も多いと思います。実際、昔はビニール合羽の人が多かった印象ですが、十数年前からのフェス・ブームにアウトドア・ブームも重なり、オシャレなものやかわいいものも増え、選択肢が広がりました。フェス会場で雨が降ってくると、皆一斉に雨具を広げて着込みます。色とりどり、とてもカラフルです。いい時代だなぁ。
そして見た目の次は、快適さ。快適さを求める場合、耐水性や防水透湿性、特に透湿性がポイントとなってきます。
※透湿性とは
ウェア内の蒸れ(水蒸気)を放出する性能。その性能は、生地が24時間以内に放出した水分量(g/m²/24hrs)で表します。(モンベルさんのサイトより拝借)
この数値が高いほど、蒸れずに快適に過ごせるわけです。
真夏+雨+透湿性の無いビニール合羽の場合、雨から身を守れても、蒸れからは身を守れません。中に着たTシャツは結果汗で濡れることに。そうなると「もういいやー」ってなっちゃって雨に打たれる人もちらほら。せっかくの楽しい時間に風邪を引いてしまいますね。
それを踏まえて、私のレインウェア遍歴における素材と透湿性の推移を見てみましょう。
- ビニール、透湿性なし
→蒸れる。雨なのか汗なのか - ポリエステル、撥水性はあるが透湿性なし
→撥水効果のおかげで雨ははじくが中は暑い。 - ナイロン、透湿性 10,000/m²/24hrs
→蒸れはだいぶ解消したものの、生地のせいか少し暑い。ごわつく。 - ナイロン/ポリウレタン3層生地、透湿性 約10,000/m²/24hrs
→3より耐水性UP、軽い素材で動きやすく快適。上を目指したくなる。 - ゴアテックス(3層)、透湿性13,500 /m²/24hrs + 耐水性40,000以上
→これがゴアテックス…!
ゴアテックスまでいくと、それはもう快適です。ビニール合羽には戻れません。ゴアテックス最強。信者が多いのも納得。ちょーおすすめ。
※ゴアテックスとは
https://www.gore-tex.jp/technology/what-is-gore-tex
ゴアテックスは贅沢な素材でフェスだけじゃもったいないので、これを機にアウトドア始めようかな~とか、通勤時の台風対策にも使えたりします。(その場合ちょっと強くなった気がする)なお、お手入れ(洗濯)については、専用の洗剤を使った方が長持ちします。
最近はメーカーのオリジナル素材でゴアテックスに勝るとも劣らないものが増えてきています。お手頃価格なものも多いので、色々見てまわるのも楽しいです。
とまぁなんだかんだ書きましたけど、若いうちはたった数日のための雨具にお金をかけるのはきついでしょう。大丈夫、ビニール合羽でも若さが勝つので大丈夫。その場合着替えを多めに用意しましょう。でもちょっとだけ頑張って少しでも透湿性のあるものをおすすめします。安いのも増えたしね。
ちなみに、海外からのお客さんは大体ビニール合羽です。ビニールのゴミ袋に穴をあけて頭と腕を出している強者もいます。しかし良い子は真似しないように。勝てません。
結論
- 若いうちは何でも大丈夫、体力勝負
- よく動いたり汗をかきやすい人は透湿性の高い素材を
- 荷物もろともガードしたい場合はすっぽり被れるポンチョがおすすめ
- フェスで傘はダメ絶対
次回は足元、1日の疲れを左右する靴について書きます。