昨年末から考えていたPAシステムの変更。
今回で完結となります。つまり配線のシステムを一新しました。
本編の前に前回のブログを読んでいただけると幸いです。
前回までの構想を今回は形にして、実際に現場で使用してみました。
まずは新たに導入した機材です。

前回のブログで考え書き記していた機材、全て揃えてみました。
実際に現場で使用してみた

ミキサーに合わせてラックマウントするためにCAX812とCAX822を基準に考え、16CH分のパッチケーブルも準備。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CAX812 4ch(メス)+ 4ch(オス)
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CAX822 4ch(オス)+ 4ch(オス)
配線が入り乱れているように見えますが、一度配線してしまえば触れることはないのでコンパクトにまとまります。
パッチケーブルはMIX010を半分の長さの50cmにカットしCXL1BとCXL2Bを付けることで、2本分のケーブルにしています。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MIX010 White マイクケーブル 1m XLRキャノン
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CXL1B
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CXL2B
4CHごとに色の違うケーブルでまとめているのは、接続と保管の際に見た目で簡単にわかるようにするためです。
使用する機材に合わせてパッチケーブルの色や長さを変えるとよいでしょう。
ステージへの配線

ミキサー側のCAX812とCAX822からステージ側のBDF104LとBDM104Lへ配線。
接続に使用したケーブルはDRJ115とDRJ110、15mと10mの2種類長さを用意。ステージ袖にPA席がある会場では十分の長さで、余裕を持って配線ができました。
AUXの送り用は今回パワーアンプがミキサーの近くにあったので、2mか3mでもよかったなと思いました。パワードモニターを使用する場合や、モニター用のパワーアンプがPA席から離れている場合は、長めのケーブルがよいでしょう。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / BDF104L マルチケーブルボックス
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / BDM104L マルチケーブルボックス
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / DRJ115
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / DRJ110
マイクケーブル接続


ステージに設置したBDF104Lにマイクケーブルを接続。
今回はステージの上手、下手、DJブースの三か所にマルチケーブルボックスを設置、このボックス自体が邪魔になることはありませんでした。ステージ上の配線の取り回しもコンパクトになり、ケーブルが絡まることや機材設置の弊害になることもなくストレスが減ったと感じました。
そして肝心の音質ですが、ノイズや劣化もなく普段と同じ感覚でオペレーションができたので何も問題はなかったです。
まとめ
新しい配線システムにして3日間PAをしましたが、結果から言って大満足です。
まず準備と撤収のスピードが段違いに変わりました。今までは長いケーブルを1本1本PA席から伸ばして巻いての繰り返し、ケーブルを使わない時も設置しておかなければならないなどありました。4CHごとにマルチケーブルボックスを設置することにより1/4に時間短縮になり、使ってないCHはケーブルを抜くことによりステージを広く使える。そしてケーブルの長さも15mや20mあったものが2mから5mで収まるようになり、演者の転換もより早く行える。少人数でステージを回す場合にメリットが大きいです。同じ規模間でPAをやられる方に、この配線システムはオススメです。