

さぁ。練習もしっかりして曲を弾けるようになったら、みんなでスタジオに入ってみましょうか。やはり一人だけだとちょっと寂しいですもんね。
賛成ー!
そのスタジオで合わせる曲ですけど・・・勿論やりたい曲をやるのが一番ですけど、やはり最初は合わせやすい曲がいいですよね?
そうだね。
最後まできちんと合わせられた時の感動ってありましたよね。
あったね、今でも憶えてる。
でも、最初だと合わせやすい曲かどうかも分からないかな?
そうかもしれない。
たまに、初心者で難易度高い曲選んでる人いますもんね…頑張ってコピーするのもいいんですけど、誰か経験者に簡単な曲をピックアップしてもらうのも手ですね。
そもそもドラマーが叩けるテンポのを選んであげたり、ね。
あー大事ですね。いきなり早い曲は酷ですもんね。で、曲も決まっていざスタジオ、ですが。
行くぞ、おー!
まずは予約しましょう。
オー、ステューディオ、リザベーション・プリーズ?
いきなり英語?(笑)ネットで検索すれば、近所のリハスタジオは見つかると思います。
どれどれ…あった!アビイ・ロード?現在地から徒歩5分?
嘘つけ!ビートルズで有名な海外の伝説的スタジオやぞ!まずはみんなが集まりやすいところで探してみてくださいね。出来れば複数。スタジオ料金も結構まちまちなので。当然その分スタジオ設備も色々ですけど。
うん。アンプが違ったり部屋の広さやレイアウトが違ったりするよね。
その通り。
あと、自販機のドリンクが違ったり、置いてある音楽雑誌が違ったり。
そう…ですね…
あと、貸してくれる機材の違いもあるよね。
はい。レンタル楽器や追加のマイクスタンドなど。譜面台のレンタルなんてのもありますし。
コピーのサービスとか、Wi-Fi完備、とか。
最近は配信する人もいますもんね。傷彦さんとか…多様ですね。
フフフ、イチナナライブで生配信してるよ、どーぞよろしく!
今回はバンド練習のためのスタジオ利用です。予約時間ですけど、合わせる曲数にもよるとは思いますが、あまり短い時間だとバタバタしたまま終わりかねないので、ちょっと余裕を持って予約するのがいいでしょうね。実際、スタジオの最初と最後は片付け等に20分、音決めやバランス取りも含め下手すると30分くらい取られますよね。
そうだね。初心者は特にね。
さぁ。スタジオ当日。
え、もう?
はい、遅刻は厳禁ですよ。
デザート頼む時間は?
逆算して食事して下さいよ…ていうかどこにいる設定すか(笑)
フランスのマキシム・ド・パリ!
なんでや!
どうしてもナポレオンパイが食べたくてさ!ねえ、ムシュウ?
はいはい。
そこは「ウィ」でしょ!
ウィウィ。とはいえ遅刻する人はする…遅刻するメンバーは大体決まってますね(苦笑)
なんでアレ治らないんだろうね(苦笑)
不思議ですね(笑)初めて利用するスタジオだと会員登録とかある場合もあるので、ちょっと早めに行ったほうがいいかもしれませんね。とはいえ、今は密を避けなきゃならないのでほどほどで…
だね。会員登録をオンラインで済ませられるところも増えたよね。
で、いざリハスタートですけど。本格的なスタジオが初めてだと、アンプ等の使い方が分からない可能性も…中にはギターアンプ・ベースアンプの区別がつかない人もいるかもしれませんね。
センッキュウッ!って元気よく言う方だよね!?
それはベーヤン!(堀内孝雄さん)大雑把な見分け方ですけど「ベーアンは縦長」です。(あくまでホーリーの解釈)
あー、縦長で背が高いものが多いよね、ベーヤン。蠍座のO型だってさ、僕と同じだ。
(無視して)スタジオでは特にボーカル用のミキサーが色々とツマミが多くて分かりにくくないですか?
あー、音量、イコライザーだけじゃなくて、エコーなどのエフェクター ツマミもあったりするね。カラオケボックスでのマイクセッティングより少し複雑だね。
ですよね。多分各スタジオに説明書きはしてあるとは思いますが、それでも分からなければ、とっととスタッフさんに聞きましょう。
とっとと(笑)
リハ時間は決まってるので、機材操作で無駄に時間費やすよりはスタッフさんに教えてもらったほうが早いですよ。
うん!とっととー!
スタジオ側から見ても、分からず色々弄ってるうちに壊される心配もありますからね。意外とちょっとしたことでスピーカーとんだりしますもんね。
あるある。いつまでもハウリングが止まなかったり。その辺もスタッフさんならスタジオの特性が分かってるからね。
音がしっかり出るようになって、自分の音も大体決めたら、次はバランスを取りましょうか。
はいっ!
お、珍しく良い返事。
レアッ!
それは知らんけど(笑)
それっ!
(無視して)スタジオは大音量が出せますので、ほっておいたらぐちゃぐちゃで何を演奏してるのか分からなくなってしまう…リハスタジオだと、ドラムは生音(ミキサー等使わずそのままの音)でしょうから、まずはドラム演奏が聴こえる程度にしましょう。更にはボーカル、つまり声ですね。声はミキサーで増幅してるとはいえ、限度があります(ハウリング等起きます)ので、声も聴きとれるようにしましょう。
おお、理路整然。
まぁノイジーな曲とかだと…ボーカル聴きとりにくくても別にいいのかな?(苦笑)ジャンルによって変わってきたりしますかね?
少しね。ただ、基本はドラムを基準に最低限の音量から始めること。
とにかく、自分だけが気持ちよい音量ではなく、みんなが気持ちよい音量バランスを見つけることですよね。
オス!
傷彦さんは普段どうですか?やはり声メインでバランス取ってます?
そうだね、声というか歌詞が聴き取れるバランスで自分の周りの音量は決めていくよ。
なるほど。更に踏み込んで「歌詞が」聴き取れるバランスですね。他に注意する点ってあります?
メンバー全員が、自分だけでなく他のメンバーがどんな演奏してるか分かるバランスにすること。誰かひとりだけバカでかい、とかじゃなくてね。あと、チューニングはしっかり!
大事ですね。同じメーカーの同じ機種のチューナー使うと良い、なんて言いますね。
らしいよね…たしかに…理屈では。あ、あとはキーボードがいるバンドはキーボードに配慮したチューニングをね。441Hz?MHz?だったっけ?ちょっとピッチ上げるんだよね?
そうですね。意外と忘れがちな点ですね。意外としっかりしてますね。
レアッ!
そうでもないか。さて。しっかりバランス取れたら、後は時間いっぱい楽しんで下さい。
はいっ!
そして時間ギリギリまで演奏するのではなく、片付けも考慮して終了5分前には退出出来るようにするのが大人の作法…ギリギリまで演奏することもありますけどね。いまだに(苦笑)
大人になりきれてない俺たち(笑)ダメよー。
(苦笑)以前にも言いましたけど、自分がバンドを始めた高校生の頃はスタジオなんか無かったですからね。まぁ今でも無いんですけど。田舎故に。
そっかー。
傷彦さんの地元にはあったんですよね?それだけで、ウチより都会ですよねぇ…
地元って言っても生まれた市からクルマで1時間くらいのところだけどね。
結局ちゃんとしたスタジオ使ったのは大学生になってからでした。ライブハウス同様、憧れの場所だったなぁ。
わかるー。ロビーにいるロン毛のアンちゃんがちょっと怖かったなー。
なんかすみません…(ホーリーは昔金髪で長髪だった)どうですか?最初にスタジオに入った時のこととか覚えてます?
うん。防音トビラが分厚いなーと思った。
あとは?
ドラムの生音大きいなー。
あとは?
自分の声カッコいいなー。
あ、時間だ!おつかれさまでしたー!
え?スルーした?
はい、片付け急いで!
は、はーい。みんなも時間を有効に使って楽しくスタジオ練習しようね。そう、すべては?
愛ゆえに!
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