ライブはもちろん、DJ、お祭り、運動会、学校行事、ダンス大会、レッスン、スピーチなどなど、さまざまな場面で活躍する「PAスピーカー」
PAスピーカーには大きく分けて2種類あります。
パッシブスピーカー:パワーアンプを別途とするタイプ
パワードスピーカー:パワーアンプを内蔵しているタイプ
見分け方は電源ケーブルをつなぐところがあるかどうかです。

ここ数年のトレンドとして、「新製品」として発表されるPAスピーカーは、パワーアンプを内蔵した「パワードスピーカー」が多いように思います。
これにはいくつか理由があります。
- パワーアンプとスピーカーの組み合わせを考えなくてよい。
- パワーアンプを必要としない分、持ち出す機材、ケーブルが少なく済む。
- スピーカー自体にミキサー機能、Bluetoothストリーミング機能があるので、スピーカーだけで済む現場もある。
- 内蔵パワーアンプの軽量化が進み、重量もパッシブスピーカーとそこまで変わらない。
- スマートフォンやタブレットで遠隔操作可能なモデルもある。
ここまで聞くと、パワードスピーカーって良いことしかない!!と思う人が多いと思います。
ただ、今回の記事では、「パッシブPAスピーカー + パワーアンプ」をおすすめするということで推しポイントをご紹介します!
< 目次 >
1. 設置場所の自由度が高い
パッシブスピーカー:電源を用意する必要が無く、パワーアンプと接続するスピーカーケーブルのみです。
パワードスピーカー:近くに電源コンセントが無いと使用できない。
屋外で行うイベント、例えば「運動会」、「学園祭」とか、ケーブルにある程度の長さが必要とされるシチュエーションでは、パッシブスピーカーをお薦めするようにしています。
「パッシブPAスピーカー+パワーアンプ」であれば、電源はパワーアンプだけで良いので、他のアナログミキサーなどと合わせて、1ヶ所にまとめることができるのもポイントです。
また、壁面や天井面にブラケットを使用して、手の届きづらい場所に設置する場合、パワードスピーカーにしてしまうと、モデルによっては毎回電源を入れに行かなくてはいけなかったり、電源スイッチがONで固定できたとしても、音量レベルを上げた状態でON/OFFしなくてはいけない場面も生じるかと思います。音響機器は、大前提として、音量の設定をゼロの状態にしてON/OFFが基本なので、これもパッシブスピーカーをお薦めする理由です。
2. 組み合わせの自由度が高い
パッシブスピーカー:メーカー問わず使用できる。さまざまな出力チャンネル数、出力W数の中から、システム構成に合わせて選択可能。
パワードスピーカー:最適なパワーアンプが搭載されている点はパワードスピーカーの大きなメリット。他のパワーアンプに変更することはできません。
修理サポートの面でも、パワードスピーカーだと、パワーアンプだけ故障、またはスピーカーだけ故障とどちらかだけ故障した時でも、全部まとめて送って直してもらわないといけませんが、分かれていれば故障している方だけ送って診てもらえるというメリットもあります。
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3. サウンドの変化を楽しめる
スピーカーから出る音の質を決める要素はどれか1つだけではありません。
同じパッシブスピーカーでも、パワーアンプが違えば音は変わります。
同じパワーアンプでも、パッシブスピーカーが違えば音は変わります。
他にもミキサーやケーブルなど、いろいろな要素が1つにまとまって「音」が作られます。
好みの問題はありますが、個人的にいつも案内する時は
「同じサイズのスピーカー、同じ出力W数のパワーアンプを比較した場合、価格が高いほうが、一般的に良い音と感じる音がします」
と言葉で伝えても、音の違いは感覚なので伝わりづらいと思って、サウンドハウスだからできた!!
こんな比較音源をご用意しています!!
パワーアンプ比較音源
→QSC/E112を使用。パワーアンプがCLIPしない程度のレベルで統一して録音しました。
パッシブPAスピーカー比較音源
→QSC/PLD4.3(現在は生産完了)を使用。PLD4.3のリミッター設定を許容入力に合わせてリミッターが働かない程度のレベルで統一して録音しました。
4. 1つのパワーアンプに複数台のスピーカーを接続できる
1台目のパワーアンプから、1台目のスピーカーを接続し、さらに1台目のスピーカーから、2台目のスピーカーを接続するだけで同時に音を鳴らすことができます。

ただし、使用するパワーアンプが対応する最小インピーダンス、パッシブスピーカーのインピーダンスによって、接続可能なスピーカーの数は変わります。
基本ルールは、
「スピーカーの合成インピーダンス≧パワーアンプの最小インピーダンス」
「スピーカーの合計出力W数≧パワーアンプの出力W数」
です。
注意!!
パワーアンプの最小インピーダンスを下回るスピーカーを接続すると故障する原因になりますので、必ず守りましょう。
スピーカーに対して大きすぎるパワーアンプは、過大入力による故障のリスクが高くなります。もちろん、音量を上げすぎなければ使用可能です。耳で聞いて音が割れていないか、目で見てウーファーユニットの振幅が異常じゃないかなどを確認して使用しましょう。
絶対に故障しない組み合わせは存在しません。
では、
2チャンネルのパワーアンプの例として CLASSIC PRO CP1000
パッシブスピーカーの例として CLASSIC PRO CSP12
の場合で見てみましょう。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / 【3年保証】 CP1000 ステレオ・パワーアンプ
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CSP12 PAスピーカー
① 8Ωのパッシブスピーカーを右1台、左1台接続
→8Ω 340W出力に対して、8Ω 許容入力600Wなので、OK!!

② 8Ωのパッシブスピーカーを右2台、左2台接続
→4Ω 620W出力に対して、8Ω 許容入力600Wを2台パラレル接続した時の合成インピーダンスは4Ω、合計許容入力1200Wなので、OK!!スピーカー1台あたり310Wというイメージになります。

③ 8Ωのパッシブスピーカーを右4台、左4台接続
→2Ω 680W出力に対して、8Ω 許容入力600Wを4台パラレル接続した時の合成インピーダンスは2Ω、合計許容入力2400Wなので、OK!!スピーカー1台あたり170Wというイメージになります。

パラレル接続時の合成インピーダンス表はこちらです。
| スピーカー1 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4Ω | 6Ω | 8Ω | 12Ω | 16Ω | ||
| スピーカー2 | 4Ω | 2Ω | 2.4Ω | 2.7Ω | 3Ω | 3.2Ω |
| 6Ω | 2.4Ω | 3Ω | 3.4Ω | 4Ω | 4.4Ω | |
| 8Ω | 2.7Ω | 3.4Ω | 4Ω | 4.8Ω | 5.3Ω | |
| 12Ω | 3Ω | 4Ω | 4.8Ω | 6Ω | 6.9Ω | |
| 16Ω | 3.2Ω | 4.4Ω | 5.3Ω | 6.9Ω | 8Ω | |
「スピーカーとパワーアンプの選び方」については下記ページでご紹介していますので参考にしていただければと思います。
「スピーカー、パワーアンプセレクター」
このページでは、パッシブスピーカー、またはパワーアンプを選択してもらうと、ちょうど良い組み合わせのパワーアンプ、またはパッシブスピーカー、そして接続するのに必要なスピーカーケーブルをチェックすることができます。ぜひ活用してください。
いかがでしたでしょうか。
「パッシブPAスピーカー+パワーアンプ」をお薦めする理由について、この想いが伝わりましたでしょうか?(笑)
ただ、実際は、「現場に合わせた機材を選択するのが一番」です。
パワードスピーカーのほうがピッタリなパターンも、もちろんありますので、それぞれのメリット、デメリットを考えて選んでみてください。
他にも、PAスピーカー関連のお役立ちスタッフブログを用意していますので、お手すきの時に読んでもらえればと思います!!















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