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カセットテープ 洋楽ヒストリー 第1面 ヴァン・ヘイレン / 5150 ウォークマン全盛期にリリースされたアルバムをカセットで聴く

2020-12-17

テーマ:アーティスト&楽曲, ギター, PA

カセットとカセットデッキ

現在、50代の読者の方であれば、1980年代半ば頃に、レコード店に多くのカセットテープのタイトルが並んでいた事を記憶されている方も多いと思います。ソニーが発売したポータブルタイプのカセット・プレーヤー「ウォークマン」が大ヒットし、家電量販店の入り口に、録音用カセットとともにワゴン出しされていた光景をよく見かけたものでした。また、高価だったレコードをかけるのがもったいなくて、レコードから録音したカセットで聴いていた方も多かった記憶があります。

しかしCDが登場した90年代以降は、レコードとともに殆ど普及しなくなったメディアとなりました。それが、10年ほど前から始まったレコード再燃ブームを追いかける様に、カセットのブームも少しずつ盛り上がっています。レコードのようなジャケットの豪華さや、低音域の轟音を楽しむのとは一味違った、コンパクトな所有感を満喫できるアイテムとして、中古市場でも人気のタイトルを多く見かけます。

そんな、小さくて夢のあるメディア、カセットテープの魅力を、国内洋楽シーンのリアルタイムな空気感とともにご紹介していくブログ・シリーズを開始することにしました。

第1回目は、ウォークマン・ブームがまだまだ続く1980年代半ば、カセットというメディアがレコードと並ぶほどの普及率を誇っていた時代にリリースされた、ヴァン・ヘイレン1986年リリースのアルバム「5150」を聴いてみたいと思います。

エディ・ヴァン・ヘイレン 5150 カセット

惜しくも亡くなった永遠のギター・ヒーロー、エドワード・ヴァン・ヘイレン(以下エディ)率いる、ハード・ロックバンド、ヴァン・ヘイレン。前作「1984」がそれまでのバンドにとって最大のヒットを記録し、破竹の勢いで人気の絶頂を迎えていた中、メイン・ボーカリストのデイヴィッド・リー・ロスが脱退。新ボーカリスト、サミー・ヘイガーを加えた新生ヴァン・ヘイレンによる本作は、以前と同様の支持を得て、全米1位を記録。エディの唯一無二のプレイと、メロディアスな楽曲が詰まった圧倒的な作品で、ボーカリストの変更をものともしない余裕すら感じたものでした。

今回発見したこの国内盤カセットテープは、1986年当時、高校生だった頃に購入したもので、先日、家の整理の際に見つけたものです。こんな名盤を何故わざわざカセットで買ったの?と思われる方もいるかと思います。実は修学旅行でウォークマンだけ持って行って、カセットテープを忘れたため、旅行先のレコード屋で購入したのです。「5150」のカセットがヴァンヘイレン・コーナーに何本も並んでいて迷わず購入。今でもその魅力的な陳列をよく覚えています。修学旅行以降はレコードで聴いていたので、取り出すことがなかったこのカセット。思っていた以上にキレイな状態で残っており、再生してみたところ問題なく聴けました。

久々にパッケージをみてみますと……
レコードでいうとジャケットにあたりますか、CDでいうブックレットのようなものでしょうか、インデックスカードのフロント部分は、オリジナルのジャケットの絵画デザインの下にカタカナでヴァン・ヘイレンというバンド名と5150というタイトル文字が。LPだとVHの文字しかないですが、小さいカセットだとこのデザインは特に洋楽の商品で重要ポイントとなるのですね。私もそのおかげで離れた場所からでも直ぐに発見できました。

ヴァン・ヘイレン カセットジャケット

インデックスカードを広げると表背表紙側が英語表記、裏側が、日本語表記でした。
裏側正面は売り文句と日英タイトルの表記。「史上最強のロックンロール・パーティー」とはこのアルバムで味わえる力強いロック感を実によく表現しています。
裏側には、カセットのミニ・ディスコグラフィー。

エディ・ヴァン・ヘイレン 5150 カセット

やはり「1984」に圧倒的な存在感を感じますね。

そして中には日本語ライナーと歌詞がプリントされた紙。

LPは白でしたがカセットはグレー地になっています。ライナーはバイオグラフィーとなっており、今みたいにウィキペディアがある時代ではなかったので、ありがたく読んでいたものでした。
パッケージはこの辺にいたしまて….さて、カセットから出てくる「5150」のサウンド。どんな音が飛び出てくるのでしょうか。

スピーカーから少しスーというノイズが聴こえます。
当時はこれを大抵のカセット・プレーヤーに装備されていた、ドルビー・ノイズリダクションという機能で低減している方が多かったと思います。

ノイズは低減されますが、これを使うとカセットによっては少し音がこもってしまう場合があったため、当時の私はこれをOFFにしたまま聴いていました。
今となってはこのサーというノイズを聴くだけで、一気に10代の心に戻るようでテンションも上がってきます。

「Hello Baby!」という掛け声から始まる「Good Enough」。鋭利なギターサウンドと圧倒的なドラミングの低音を、最近も大音量のレコードで聴いたばかりでした。このカセットテープで聴く音質は、レコードよりも丸いサウンドに聴こえます。ドラムのフィルインの音も低音で刺激するのでなく、ポップミュージックとして心地よい塩梅に抑えられています。エディのギターは勿論目立つ音量になってはいるものの、先鋭的なハードロックというよりは、グラムロックに近いキラキラとした感触です。むしろポップな親しみやすさを感じます。
こういったハードロックナンバーでも、卓越したエディのポップセンスが内包されていた事に今更ながら驚かされた次第です。その傾向は、続くシングルヒット曲、「ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ」でも顕著に表れており、ドラムが軽くなっている分、ボーカルとシンセの絡みあいがさらに強調されているように聴こえます。

最近、レコードの音を「丸くて臨場感や迫力のある音」という声をTV番組などで聞く事があります。今回このアルバムをカセットテープというメデイアで聴いた印象ですと、カセットテープこそ丸くて、やさしく、親しみやすい音といった感じでした。
ウォークマンやカーステレオで長時間聴いても耳が疲れないことを意識したからなのでしょうか。その音のマジックが生み出す、ポップ感は「ドリームス」や「サマー・ナイツ」などの他の楽曲でも強く感じましたが、これからカセットを聴こうという方には、ネタバレになってしまいますので、この辺で終わりたいと思います。

レコードやCDとはまた違った魅力の詰まった、ミニマムなパッケージ・メディアであったカセットテープ。皆様も、愛聴しているアルバムのカセット・バージョンを探してみてはいかがでしょうか。

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さて次回は、自身ですべての楽器を録音して作成したという、ポール・マッカートニーのニュールバム「McCARTNEY III」の発売を記念して、同様に全楽器をポール自身で担当して制作された1980年のアルバム、「McCARTNEY II」のカセットの音質を徹底(?)検証してみたいと思います。それではまた!ノーマルポジションな気分で次回もお送りいたします。

営業部 / 市原 雅之

45歳にしてオヤジバンドにベーシストとして参加。バンドでサウンド・ハウスの存在を知りその勢いで入社。 趣味は英国ロックのレコードコレクション。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイとP.I.L.を愛する永遠の29歳。

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