ますます需要が高まるライブ配信。「どんな機材を使っているの?」「どう繋げばいいの?」と興味をお持ちの方も多いのでは?今回は、小規模な劇場やライブハウス規模のスペースで行っているサウンドハウスオンラインライブの裏側を大公開!音響・映像・照明それぞれの使用機材から仕込み図まで、余すことなくお見せしちゃいます!
<サウンドハウス本社から生配信!>
サウンドハウスの社員がガチでバンド演奏する生配信フェス
【音家LIVE】が満を持してスタート!サウンドハウスの
スタッフやゲスト、メーカーの方が出演しバンド演奏や
トークセッションを通して音楽のすばらしさを世界中に
発信していく生配信企画です。配信開始は18:30頃から!
※詳細はTwitterにてお知らせいたします
サウンドハウス一押しのデジタルミキサー「Soundcraft / Si iMPACT」をメインコンソールとし、これ1台ですべての処理を行っています。正直な所を言えば、本体の液晶ディスプレイがもっとサイズが大きければ良いのですが、そこはiPadでカバー!逆にiPadを使うことでモニタースピーカーのチューニングなども一人のオペレーターがすべて遠隔でこなすことができます。また各チャンネルグループやペアチャンネルなどはフェーダー裏にあるライトにより色が変わるので視認性も良く、各MIXグループもボタン1つですぐに切り替え可能。配信用のミキサーを別に用意する必要もなくスムーズに全体のコントロールができます。
配信の音に関してはLIVE感がしっかり伝わるように、エア撮りのマイクと各楽器からのLINE入力バランスは半々程度としています。本来はもっと部屋なり感が出ると良いのですが、何と言ってもオフィスの一角。PA卓の後ろは数十メートル後ろまでオフィス空間が広がっているため、その効果を得るのがなかなか難しく、また「QSC」のスピーカーは指向性がものすごくしっかりしているため、スピーカーからの音が直で入ってしまう印象。さらなるライブ感を出すために、反響板、音響調整板を設置するしかないのか!?と悩んでいます。
事故のない、安定した配信オペレーションをコンセプトにした機材構成です。Roland/V-8HD+CLASSIC PRO/CHD312を採用した理由はマルチビューやトランジションレバー等の多彩な機能を搭載しているため。音家LIVEでは配信ソフト・OBSのオペレーターとは別にビデオスイッチングを担当するオペレーターを配置しています。カメラのスイッチングに集中するためには専用モニターとマルチビューを用意することが最も効率的です。OBSのシーン制御をよりスムースに行うため、Elgato / STREAM DECKを採用。マウス操作でのシーン切替は事故の原因になるため、物理ボタンにより操作をしています。また音声のミュートもSTREAM DECKに割り当てています。撮影カメラα6400は小型軽量ながらAPS-Cセンサーを搭載し暗所にも強いことが特徴です。実はサウンドハウスでもカメラを販売中!SONYのカメラもお取り扱い可能です!
普通のオフィスの一角をステージにしており、電気容量対策のため、照明はすべてLED照明にしています。RGBのLED照明では白がどうしても青っぽくなってしまうため、地明かり用のLEDパーライトはアンバーを搭載したタイプをチョイス。また天井の高さの問題からバーを吊り下げたりすることが難しいため、サスライトは用意できませんでしたが、トラスを4本ステージに立てLED照明を6灯設置することでカバーしています。照明の灯数は多くはありませんが、合計10個のLEDパーライトだけでステージ全体への色付けは充分。
コントローラーは「DASLIGHT」のPCを使ったDMXコントロール。基本プログラムを組んでおき、わかりやす名前を付けてあげるだけで、誰でもマウス1つで簡単に照明演出が可能。まだまだプログラム数が少ないので、今後はもっと複合的なプログラムを組んでいく予定です。