突然ですが、問題です。RGB(赤、緑、青)の光の3原色を用いて「黄色」を作るにはどうすればいいのでしょうか?
DMXコントローラーを使えば、実際にフェーダーを操作しながらどんな色になるのか確認できます。DMXを使った調光の醍醐味の一つでもあります。思った通りの色が光っていると楽しいものです。
ちなみに問題の答えは「赤+緑」です。これ、絵の具だと茶色になりますよね。光の混色は、初心者には少し複雑に感じられるかもしれません。
「とりあえず黄色の光を出したい!」「水色ってどうすればいいの?」とお悩みのあなたに朗報!
STAGE EVOLUTIONから新発売のコンパクトなDMXコントローラー「MC3」は、LEDパーライトやウォッシャーなどの照明機材を、ボタン操作で簡単にコントロールできちゃいます!!
サウンドハウスの総合カタログ「HOT MENU」と並べてみました。
超コンパクト!!これならカバンに入れて持ち運びできちゃいますね。
早速 AMERICAN DJ / Dotz Bar1.4 をつないでチェック!簡単に黄色が出力できるか試してみましょう。
照明の設定
Dotz Bar1.4がDMX信号を受け付けてくれるように、スタートアドレスを設定します。
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「ADDR***」(***には数字が入ります)と表示されるまで、何度か「MODE」ボタンを押します。「UP/DOWN」ボタンを使って「ADDR001」を選び、「ENTER」ボタンを押します。
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「Ch**」(**には数字が入ります)と表示されるので、「Ch03」に設定して「ENTER」ボタンを押します。
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DMXケーブルを「DMX IN」端子につなぎ、反対側を「MC3」の「DMX out」に接続します。
照明本体の設定は以上!では、実際に「MC3」を触っていきましょう!
プリセットカラーの呼び出し
プリセットカラーを呼び出すのはとっても簡単!
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「MC3」の「Preset」ボタンをONにします。
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Master Dimmer(右側、Blue兼用)フェーダー、Fade / Speed / Strobe(中央、Green兼用)フェーダーを上げます。
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右側「Strobe」「Blackout」「Manual RGB」「Sound」がOFFになっていることを確認します。
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左側の「PRESET COLORS」ボタンより、希望の色を選択します。
これで、ボタン1つでほしい色がササッと演出できちゃいます!
ちなみに、英語表記で分かりづらい色の目安はそれぞれ↓こんな感じ↓です。
動画のように、Fade / Speed / Strobe(中央、Green兼用)フェーダーを操作することで、一瞬で色を切り替えることも、じんわりと色をグラデーションさせることもできます。
カラーマクロモードを使った色指定
もっと微妙な色の設定にもチャレンジしたくなってきましたか?いいですねー!れっつDMX♪ですねー!!ということで、カラーマクロモードをご紹介!
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左下の「Macro」ボタンをONにします。
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「Chases / Macro」のフェーダー(左側・Red兼用)を動かすことで、微妙な色の設定ができます。
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「Preset」モードと同様に、中央・右側のフェーダーで、それぞれフェードタイム・光量を設定できます。
フェーダーを使った色指定
もちろん、フェーダーを使って好きな色を作ることもできます。右側「Manual RGB」ボタンをONにすれば、フェーダーで好みの色調節ができるようになります!
こんな可愛いピンク色も思いのまま!!
ストロボモードの設定
続きまして、点滅効果を演出するストロボにチャレンジ!
↓動画のように、右側「Strobe」ボタンをONにすると、照明が点滅を始めます。
「Strobe」がONになっている時は、中央のフェーダー(Fade / Spped / Strobe)を動かすことで点滅の間隔が設定できます。ストロボの設定が完了したら、もう一度「Strobe」ボタンを押してストロボモードを終了します。先ほどのストロボスピードの設定が保存されたままになります。
チェイス再生モードの設定
更に、MC3には自動的に色を変える機能があります。その名も「チェイスモード」です! MC3には初めから簡単なチェイスが登録されているので、複雑な設定なしに華やかな照明効果が実現できます!
左下の「Chase」ボタンを押すと、チェイスモードに入ります。
ピカピカと色が切り替わりますね。ここで、中央のフェーダーを操作するとフェードタイムを変えて光が柔らかく切り替わります。左側のフェーダーを変えることで、動画のように切り替わる色の種類が変わります。
サウンドアクティブモード
周りの音楽に合わせて光が切り替わったら、パーティーやイベントが盛り上がること間違いなし!そんな機能がサウンドアクティブモードです。
設定は簡単、チェイスモードの状態で右下「Sound」ボタンを押すだけ!
今回はテストのために「MC3」をコツコツ叩いていますが、周りの音量によっては思ったように光が切り替わらない場合があります。その場合は、右上の「Sensitivity」つまみで内蔵マイクの感度を変えてみましょう。
なんでこんなに簡単?なんで3chモード?
ここまでくると気になってくるのが、どうしてこんなに簡単に操作できるのか、わざわざ3chモードに設定したのか、ですよね。
多くのLEDパーライト・ウォッシャーは1chから順にR(赤)G(緑)B(青)の調光が割り当てられています。左に配置された「PRESET COLORS」ボタンは、黄色の場合は1ch(赤)と2ch(緑)を100%ずつ出力するように照明に信号を送っているのです。
Dotz Bar1.4は、6chモードでも1~3chの機能は変わりませんが、4ch目にマスターディマー、つまり出力の強さを調節する機能が割り振られており、ここに信号が入らないと光が出力されないのです。思った通り光ってくれないな、と困った時は、とりあえずチャンネルモードを変えてみるといいでしょう。
MCシリーズの紹介
今回ご紹介した「MC3」には兄弟機種があります。RGBWの4色を4台分コントロールできる「MC4」、RGBWA+UVの6色を6台分コントロールできる「MC6」です。
照明機材そのものに固定カラーモードやサウンドアクティブモードが搭載されている機材も多いですが、手元のボタンだけで簡単に色を切り替えられるのはMCシリーズの最大の魅力。
手軽にDMX信号をコントロールするにはもってこいです。パーティーやイベント、商品のディスプレイなど様々な場面で活躍してくれること間違いなし!