近年、アコースティックドラムのセッティングに、電子ドラムや電子パーカッションなどのエレクトロニック楽器を組み合わせた「ハイブリッドドラム」を構築するドラマーをよく目にするようになりました。打ち込みのサウンドやパーカッション音源、ループフレーズや自分で録音したオリジナルの音源など、アコースティックドラムだけでは生み出せないあらゆる音色を演奏に組み込むことができ、表現の幅が大きく広がります。
「ハイブリッドドラムを試してみたいけど、用意する機材が多そうで、セッティングも大変そう」「ドラム音源の設定や操作が難しそう」そんな不安をお持ちの方に、ぜひ試してほしいアイテムがROLAND/TM-1。ハイブリッドドラムに初挑戦するドラマーに最適な音源モジュールです。 今回はTM-1を使用して、実際にハイブリッドドラムを構築する様子を紹介します。
用意したものはこちら。
ドラムセット、スピーカーのほか、TM-1本体、アコースティックドラムトリガー2種(RT-30HR、RT-30K)、電源ケーブル(PSA-100)、iPhone・iPad接続用のケーブルです。

まずは、スネアドラムとバスドラムにトリガーを取り付け、TM-1と接続します。


次に、TM-1を足元に設置し、電源ケーブルを接続します。

なお、TM-1はアルカリ9V電池でも駆動し、場所を選ばずどこでも使用できます。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / アルカリ乾電池 006P 9V角型 CP9V ALK
そして、TM-1をスピーカーと接続します。
TM-1はヘッドホン出力も可能ですし、ライブハウスや練習スタジオなどで使用する場合は、ミキサーと接続すればOKです。
これで準備完了。あとは、手前にある2個のフットスイッチを押せば、内蔵されている音色の切り替えが可能となり、自分の演奏に合わせて音源を鳴らすことができます。本体についているつまみをひねることにより、音量や音程、感度や音色も簡単に調整できます。
手軽にセッティングができ、操作も簡単。これこそが、はじめてのハイブリッドドラムにTM-1をおすすめする理由なのです!
また、TM-1の特長はこれだけではありません。セッティングや操作に慣れてきたら、今度は自分好みにカスタマイズしましょう。

Mac/Windows/iOS/Androidに対応する無料の専用エディター・アプリが用意されており、デバイスと接続すれば、本体の詳細設定ができるようになります。150種類以上のライブラリから使用する音色の選択、ユーザー・サンプルの取り込み、音色設定などが可能となります。
最後に、TM-1をふんだんに活用して1フレーズ叩いてみましたのでご紹介します。
本日2月9日発売の #Roland 新製品TM-1 #音源モジュール を試奏してみました!
— サウンドハウスDrumsチーム (@soundhouse_drum) February 9, 2019
トリガーやパッドを接続し、#ドラムセット にチョイ足しすれば、表現の幅がぐっと広がります!足元にセットして、素早く音色切り替えできます。#TM1 #ハイブリッドドラム https://t.co/T0XSoOeZew pic.twitter.com/hOiVuHdkhy
こちらの動画では、アコースティックドラムトリガーではなく、電子ドラム(PLAYTECH/PDS-250)のトリガーパッドをTM-1に接続し、演奏しています。

ちなみに、バックで鳴っているループフレーズもTM-1にはじめから内蔵されている音源です。実際に試してみると分かりますが、ループ音源を鳴らしておくだけでいくらでも遊べます(笑)。この動画の撮影前にも、いろいろと試している間に楽しくなってしまい、気付いたらあっという間に小一時間経過していました。
TM-1は、コンパクトでセッティングも簡単、手軽にいつものドラムセットに組み込んで使用できるため、初めてハイブリッドドラムに挑戦する方にはうってつけの音源モジュールです!