こんにちは、技術部の松井です。
日々、電源が入らなくなったという故障を受けますが、その原因のひとつに、“ヒューズ”の断線があります。この場合ヒューズを交換するだけで直ることもあるのですが、知らなかったという声もありますので、今回は照明機材のヒューズ交換について説明します。
今回修理を行ったのはAMERICAN DJ / MEGA PAR PROFILE PLUSです。
電源が入らないということでお預かりをした際に、真っ先に疑うべきはヒューズです。どこにあるかと言うと、背面の電源入力部です。
丁度電源ケーブルを入力する下がヒューズボックスです。ここからヒューズを取りだしてチェックしたところ、真っ黒!溶断していますね。
次に同じ規格の新しいヒューズに交換するのですが、ヒューズボックスの中に予備のヒューズが入っていましたのでそれに交換。電源を投入すると動作しました。暫く通電しランニング。電源が切れることはなかったので今回はこれで修理完了です。
今回この機材についていたヒューズボックスはIEC一体型です。AMERICAN DJはこのタイプのヒューズボックスが多く見られますが、他には筒型タイプもあります。
このヒューズは外部から大きな電流が流れた場合などに犠牲となることで本体を守ってくれる、非常に重要な役割を果たしています。
もし電源が入らなくなった場合は、ヒューズが断線しているかどうかチェックしてみてください。
今回のように真っ黒だと分かりやすいのですが、一見断線していないように見える場合もありますので、その場合テスターがあれば試してください。
ヒューズの取り外し方はサウンドハウス虎の巻!ヒューズ編でも紹介していますので、初めての方は参考にしてみてください。
ただし、ヒューズを交換しても電源が入らなかったり、直ぐにヒューズが断線してしまう場合は本体内部の故障が考えられますので、その場合は弊社サポートまでご連絡ください。