音がでかいギタリストの友人がいます。
単に音量がでかいという話ではなく、彼の音はバンドの中でもいつもクリアに聞こえるんですよね。
もちろん演奏の技術レベルも高いのですが、アンプを鳴らす技術まで上手なのだな、と聞いていて感心します。
そんな彼に触発されて手持ちの機材のセッティングを見直す今日この頃。ためしにAIへ機材のおすすめ設定を聞いてみたところ、出音が劇的に良くなってしまい、嬉しくも少し悔しい気持ちになりました。
「ピエゾ=音が薄い」の誤解
今までコントラバス用のピックアップをいくつか試してきました。
定番モデルとして有名なのが FISHMAN / BP-100 Classic Series Upright Bass Pickup です。
これをベースアンプに直接接続すると、ローエンドが削れたシャリシャリした音になりがちです。
長い間、恥ずかしながら私は「これがBP-100をはじめとするピエゾピックアップの特性(限界)なのだろう」と思っていました。
しかし、それは大きな間違いだったのです。
原因は「インピーダンスのミスマッチ」
一般的なベースアンプの入力インピーダンス(信号の受け口の抵抗値)は1MΩ程度です。
一方で、BP-100をはじめとする多くのピエゾピックアップが推奨する入力インピーダンスは10MΩ。
つまり、ローエンドが削れてコントラバス本来の生音からかけ離れてしまう大きな原因のひとつが、インピーダンスのミスマッチだったのです。※音響機器同士をケーブルで接続する際は、「出力インピーダンスよりも、入力インピーダンスを十分に高くして受ける(ロー出し・ハイ受け)」のが鉄則です。
ピエゾピックアップの真価を発揮させるには、インピーダンス・マッチングが不可欠です。
やり方はとても簡単で、10MΩの入力に対応したアコースティック用プリアンプをベースアンプの前段に挟むだけで解決します!
前置きが長くなりましたが、コントラバスにおすすめのプリアンプをご紹介します。
コントラバスにおすすめのプリアンプ6選
1. ZOOM / AC-2 Acoustic Creator
- 特徴
- ピックアップタイプ切替スイッチを搭載。「PIEZO」にセットすることで、ハイ上がりやロー痩せを自動補正するイコライジングが機能します。
- ポイント
- 「Upright Bass(アップライトベース)」専用のプリセットが用意されているため、手軽に最適なセットアップが可能です。
2. FISHMAN / Platinum Stage EQ/DI Analog Preamp
- 特徴
- 本体に「Guitar / Bass」切り替えスイッチを装備。ベースモードを選ぶことで、コントラバスに最適化されたEQ周波数帯域(ローエンドの補正やミッド可変)に変化します。
- ポイント
- 上位モデルである「Platinum Pro EQ/DI」や「Aura Spectrum DI」も同様に入力インピーダンスは10MΩ対応です。
3. L.R.Baggs / Session DI
- 特徴
- サチュレーション機能やコンプレッサーを搭載し、音に温かみとまとまりを与えます。
- ポイント
- ミッドの癖の調整や、アコースティック楽器特有のハウリング対策も細かく追い込めます。
4. EBS / Stanley Clarke Signature Acoustic Preamp
- 特徴
- A/Bチャンネルの切り替えだけでなく、2chのミックス(ブレンド)が可能です。
- ポイント
- ピエゾピックアップとコンデンサーマイク(48Vファンタム電源対応)を1台でブレンドして出力できるため、よりリアルな生音感を追求できます。
5. RADIAL / PZ-Deluxe
- 特徴
- 本体にある「PZB」というピエゾ専用ブースタースイッチを入れることで、入力インピーダンスが10MΩへ切り替わり、ピエゾの出力と周波数特性を最適化します。
- ポイント
- 3バンドEQやノッチフィルター、ハイパスフィルターも備えており、ステージでの収音対策も万全です。
6. GRACE DESIGN / ALiX Black
- 特徴
- 圧倒的なクリアさと解像度を誇るハイエンドモデル。MIDの調整も非常に細かく追い込めます。
- ポイント
- ハイパスフィルター(ローカット)の周波数調整範囲が非常に広く、コントラバス特有のボワつきや低域のハウリング成分だけをピンポイントでカットできます。
まとめ
おすすめのプリアンプをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
コントラバスの生音はアコースティック楽器の中では大きく聞こえても、アンサンブルの中では埋もれがちなため、どうしてもアンプやPAに頼る機会が多くなります。
ピエゾピックアップは手頃な価格や取り回しの良さが魅力ですが、そのポテンシャルを発揮させるにはプリアンプとの組み合わせが鍵になります。ぜひ10MΩ対応のプリアンプを導入して、理想のサウンドを手に入れてみてください!












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