第3回はワウペダルです!今回はワウペダルの基本的な効果と、実際に使う時のポイント(ここ重要!) について書きたいと思います。
【初心者向け】足元の宝石 ちょっとマニアックなエフェクター講座
第1回 オーバードライブ編
第2回 ディストーション編
第3回 ワウペダル編
第4回 フェイザー編
第5回 パッチケーブル編
第6回 電源アダプター編
■特徴
ワウペダルは、ペダルの位置によって特定の周波数帯をブーストします。ペダルを動かすことで低域から高域まで、ブーストされる周波数をリアルタイムに変化させることができるのです。

感情のこもったワイルドなギターソロや、ファンキーなカッティングでよく使われます。多くの楽曲でその効果を聴くことができるでしょう。
■使用方法と接続順
使い方としては大きく2つに分けられます。
基本的にはフレーズに合わせてペダルの開閉を行い、効果的な音の変化をさせる方法。もうひとつは俗に「半止め」と言われ、ONにしてからペダルを中間くらいで止めて、ミッドブースターとして使う方法です。
歪み系エフェクターを使用している場合、繋ぐ位置によってもその効果を変えられるという点も注目です。オーソドックスなのは一番手前(ギター側)ですが、歪みの後に入れると効果が強くなり、よりワイルドなサウンドを得ることができます。これは好みによるのでどちらも試してみてください。
と、基本的な説明はここまでです。初心者の方に必ず読んでいただきたい「ちょっとマニアックな」ポイントは、ここからです!
初めてワウを使った方から「ON、OFFできない」「音が出ない」と言った相談を受けることがあります。そして、その大半がスイッチをキチンと押せていないことに起因しています。
ワウペダルは、エフェクトを掛けるためにペダルを動かしますが、その際に簡単にON/OFFしてしまわないようにスイッチは押しにくい構造になっています。それがこの部分!

メーカーによって形は違えど、適度な硬さをもった素材のスペーサーが取り付けられており、このスペーサーを潰すイメージで踏み込まなければスイッチ操作はできません。
踏み方にもコツがあります。ちょっと極端ではありますが、うまく操作できない方は以下を参照してみてください。

NGパターンは踏み込みの角度が浅いために、スイッチ部に力が十分伝わっていません。椅子に座って練習している際によくある状況だと思います。
また、稀にスイッチを踏んだ際、急に音が出なくなることがあります。これは踏み込みが中途半端だったことにより、ONでもOFFでもない状態になった可能性があります。こうなると音が出ません!!(汗)ただ、壊れたわけではありませんので、もう一度しっかりスイッチを踏んであげましょう!
他のエフェクターよりもちょっとコツが必要かもしれませんが、コイツほど頼りになり、楽しいエフェクターは無いと思います。皆さんも楽しいワウペダルライフ(謎)をはじめましょう!?
○おすすめの定番ワウペダル
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / GCB-95 CRYBABY WAH WAH
歪みとの相性良く、ロックなソロを弾くならコレ!
VOX ( ヴォックス ) / V847-A
クライベイビーよりも若干やわらかなかかり方。クリーンサウンドがメインならコレ!
■特殊なモデル
上記で紹介したような使用方法、スイッチングが一般的なワウですが、中には誰でもON/OFFが簡単に行えるスイッチレス式のモデルもあります。ペダルを踏み始めるだけでエフェクトが掛かり、足を放せば自動的に元の位置に戻り、エフェクトもOFFになる仕組みです。スイッチの踏み間違えや半押しといったトラブルもなく、ライブ派のギタリストにはおすすめです。
長所しかないようにみえますが、瞬時にON/OFFできない、半止めがしにくいといった短所もあります。
また、内蔵スプリングによって踏み心地が少し固くなるため、好みも出てくるかと思います。
このあたりは実際に踏み比べてもらって好みのモデルを選ぶのが良いです。
○おすすめのスイッチレス式ワウペダル
MORLEY ( モーリー ) / 20/20 Bad Horsie Wah
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / CRY BABY 95Q WAH
(2018-02-05公開 2021-01-07更新)