パロディというものはいつの世にも存在するわけで、今回取り上げるテーマはレコードジャケットのパロディです。とは言っても、パロディを行なっているアーティストは、笑わせようとか、真似してやろうとか思っていないかもしれません(そんなことはないか?)。ただ、「おいおい、このジャケットの元ネタはこれだろう~~?」とわかってしまうのは、オリジナルのカバー・アートがあまりにも偉大だからではないでしょうか?では、まずはザ・ビートルズの『リヴォルバー』から。このデザインはザ・ビートルズのハンブルグ時代からの友人:クラウス・フォアマンが手がけました。イラストと写真のコラージュによるアルバムは翌年、グラミー賞のベスト・デザイン賞を受賞します。

ザ・ビートルズ『リヴォルバー』(1966)

Mina 『Mina Canta I Beatles』(1993)

The Bartlebees『What Is It All About?』(1994)

パウロ鈴木。&ゴマ・ワールド with 難波弘之『平和と月の裏庭』(2018)
続いて、なんでもない飾りっ気のないサイモンとガーファンクルの『ブックエンド』です。ファッション写真およびアートの分野で活躍した(結構過激に)フォトグラファー:リチャード・アヴェドンが撮影したものがジャケットを飾っています。
なぜかパロディの数が多いのも不思議なのですが、そもそもモデルが違うので、見れば見るほど「いったい何の真似?ポーズまで一緒ですけどー?」という不思議な印象を受けざるを得ません。では、見てみましょう~!

サイモン&ガーファンクル『ブックエンド』(1968)

Kruder & Dorfmeister『G-Stoned』(1993)

New Americans『New Americans』(2000)

Jazzyfantnastees『The Tortoise & The Hare』(2002)
トリを飾るのはキング・クリムゾン!いわずと知れた「インパクト・カバー大賞!」。バリー・ゴッドバーという画家が、鏡に映る自身を描き、その自画像を発展させたイラストがこれ。どんな顔して鏡を見ていたのか????


V.A. 『Schizoid Dimension』(1998)

V.A. 『G.Last...Tribute To Godzilla 50th』(2004)

モルゴーア・クァルテット『21世紀の精神正常者たち』(2012)

Sex Machineguns『S.H.Rセクシー・ヒーロー・レヴォリューション』(2001)