ようこそ!広告という迷宮なる世界へ。
昔の音楽雑誌を眺めるのが、ちょっとしたマイブームです。ミュージシャンの扱われ方がほとんどアイドルだったり、そんなミュージシャンのインタビューも妙に力が入っちゃっていたり。
例えば「来年には武道館を満杯にしてやるぜ!」と言いつつ、実際は中野サンプラザで初公演だったり。なんか、ほのぼのしていて楽しいんです。音楽雑誌なので、あらゆるところに広告が載っています。
楽器の広告からレコードショップの広告まで。今回、その中から、どういうつもりなのでしょう?的な広告をピックアップしました。時代は1978年。ミュージシャン周辺の楽器広告も熱かった!!!

お腹の出てる人はベースを弾いちゃ駄目ですか~(涙)
しかもコピー内容で「ジェフを見ろよ。エリックを、キースを。本気でロックと関わっている限り、ぜい肉とは無縁さ。」と言い切っています。でもその3人、ギタリストですよね。この広告はベースの広告なんですけど。。。

わかったような、わからないような
この場合、広告の目的を達成するならば、「私よりギターをとってほしい」のだが、どうやら迷うほどギターとベースが楽器店に集合するらしい。
では、それらと天秤をかけるこの宙に浮く目玉焼きを眺めつつ英字新聞を読んでいる「私」は一体誰なのでしょう?不思議なメッセージの広告です。

わかったような、いや、まったくわからない。
ピストルと目玉焼き。何の宣伝か、まったくわかりません。コピーも呪文にしか聞こえません。何度読み直しても何の会社かわからないのです。困った!

いやいや、その人、違いますから。
魔術師タンジェリンドリーム。ギターシンセサイザーの音にノックアウトされたと書いてありますが、この人、タンジェリンドリームのメンバーではなくジェネシスのマイク・ラザフォードです。
どちらのバンドもこのギターシンセサイザーを使っているのでノックアウトされているとは思いますけど。
どの広告も名誉を尊重し、社名は伏せてあります。ってわかる人が見ればわかっちゃうか。