TAMAのMS205というブームマイクスタンドを購入したのでご紹介します。ブームスタンドとスタンドの先にアームがついていて、角度や長さを調整できるスタンドのことです。アームのついていないストレートスタンドに比べて様々な設置ができるのでおすすめです。ぜひ、マイクスタンド選びの参考にしてください。
TAMA ( タマ ) / MS205BK ブームマイクスタンド
■ TAMA MS205は折りたたみ式
TAMA MS205はブームと脚を真っ直ぐに下ろすと真っ直ぐな状態になります。高さとブームの長さを一番短くすれば、マイクスタンドバッグに収納することができます。マイクスタンドバッグはサウンドハウスで販売しているTAMA MS-BAGNを使うといいです。低価格な割にしっかりとした造りなのでおすすめです。
■ TAMA MS205の調節機構は4箇所
TAMA MS205は4箇所の調節機構があります
●スタンド下部の脚と繋がる部分の高さ調整
●上部のスタンドの高さ調整
●アームの角度調整
●アームの長さ調整
です。
それぞれ、しっかりとした造りになっているので使い心地もいいです。特に重要なアームの角度調整は銀色のレバーになっていますが、非常に滑らかな動きで軽い力でもきっちりしまります。
アームの高さ調整は黒い調整機構を手全体で掴んでまわす感じですが、きっちりしめて高さを調整した後でもアームを左右に動かすことができるので、位置調整が簡単にできて便利です。
■ ずっしりと重くて安定性がいい
TAMA MS205の重さは3.2kg、実際に持つとずっしりと重いです。持ち運びにはマイクスタンドバッグがあったほうが楽になると思います。TAMA MS-BAGNなら価格が安いので、スタンドと一緒に購入するのがおすすめです。
TAMA MS205は重い分安定性がいいです。強風の野外の芝生の上に置いて1時間ぐらい使用しましたが、ピクリともしませんでした。ただ、アームを真っ直ぐにしてストレートに近い状態にしていたので、アームに角度をつけると風の影響を受けるかもしれません。
ただ、自宅に置きっぱなしにしておくと、間違って足が引っかかったときに重さのため痛いというデメリットはあります。
■ 1kgの鉄アレイをつけてもおじぎしないアーム
ブームマイクスタンド選びの一番のポイントは、重いマイクを装着してもおじぎしないかどうかではないでしょうか。アームを長めに伸ばして先端にコンデンサーマイクなどの重いマイクをつけると、少しずつマームの先端が下に落ちてくることがあります。これをおじぎするといいます。
TAMA MS205はアームの調整装置がしっかりした造りなので、コンデンサーマイクを装着してもおじぎすることはありません。試しに、1kgの鉄アレイをつけてみましたが、やはりおじぎはしませんでした。
ただ、調整装置の銀色のレバーの締め具合が甘いとゆっくりとおじぎすることもあるので、重いマイクの場合はしっかりとレバーを締めることが大切です。
■ ネジは3/8・5/8インチのどちらも対応
マイクのネジの規格で多いのが3/8インチと5/8インチです。TAMA MS205の基本は3/8インチ、それに変換ネジを装着することで5/8インチにも対応しています。
私が今回取り付けているのはAKG LYRAで、基本のネジは5/8インチです。問題なく取り付けることができました(AKG LYRAには3/8インチ変換ネジも付属しているのでどちらの付け方もできます)
AKG ( アーカーゲー ) / LYRA USBマイク 3年保証
■ デザインは質実剛健
デザインは一言で表せば質実剛健、ごく普通のデザインですが、強くしっかりとした見た目です。私はオールブラックのものを購入したので、目立ちにくく、自宅で使用するにもデザインが主張しすぎないので使いやすいです。
■ TAMAはドラム用品をメインで扱うメーカー
MS205を販売しているTAMAは主にドラム用品を販売しています。激しい振動に耐えるドラムスタンドを製造する技術が、マイクスタンドTAMA MS205にも生かされていると思います。
■ こちらのマイクスタンドもおすすめ!
ドイツメーカーの職人魂が生きる堅牢な造り
世界規模での定番マイクスタンドといえばこれ、K&M 21020です。重いマイクをつけてもおじぎしないしっかりとした造りです。また、TAMA MS205と違ってブーム部分の取り外しが可能なので、ストレートスタンドとして使うこともできます。
ネジ径が3/8インチなので、マイクが5/8インチの場合、変換ネジが必要ですので注意しましょう。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MSB/BLACK ブームマイクスタンド
コストパフォーマンスの高いブームマイクスタンドです。サウンドハウスで1,980円(※2022年3月現在)でありながら、ブームマイクスタンドの機能をしっかりと装備しています。こちらもTAMA MS205と違ってブーム部分の取り外しが可能、3/8インチと5/8インチの変換ネジも付いているので、対応できるマイクは多いです。
■ TAMA MS205は重いマイクをご使用の方におすすめ
TAMA MS205はずっしりと重いです。重いマイクをご使用の方は、重いスタンドを購入しておけば、安心してマイクを装着することができます。ぜひ、TAMA MS205をマイクスタンド選びの候補にしてみてくださいね。
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