オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリスト「ランディ・ローズ 」、最初に出会ったのは、14歳の頃で、VAN HALENのアルバム「5150」を聴いて、音楽の趣向がポップスからハードロックに移っていた時期に、友人からの勧めでオジー・オズボーン・バンドの「Blizzard of Ozz」を聴いたことがキッカケで、とても衝撃を受けました。ギタリストのランディ・ローズは、ギターテクニックもさることながら、ルックスもとても優しそうで、とてもすてきだなと思いました。現在のようにネットがなく、ランディ・ローズに関する情報がレコードレビューやギター雑誌、tab譜くらいしかなく、その少ない情報で、ギターはレスポールモデルなんだとか(その影響で、初めて買ったエレキギターはグレコの黒レスポールモデルでした)。ギター講師もやっていたんだとか知りました。その中でツアー中に遊覧飛行機が墜落して亡くなったことを知りとてもショックを受けました。残された2枚のアルバムを聴くと、もし事故がなければどのようなアルバムを作っていたかと思うととても悲しくなります。クラシックギターの勉強をしていたとのことですから、クラシックギターのアルバムなんか作っていたかもしれません。ただこの2枚のアルバムは、ランディ・ローズのギタープレイが詰め込まれており、本当に素晴らしいと私は思います。とにかくギターが似合う!カッコいいギタリストで、私もマネとしてそのtab譜を見ながら、「I don’t know」や、「Crazy train」のソロなんてコピーできるわけもなく、リフのみ怪しいですがコピー可能でしたが、何度も何度もリフレインして、とても嬉しかったことを思い出します。昨年から好きな曲をコピーしてyoutubeにアップしており、ファーストアルバムの「Blizzard of Ozz」から、特に好きな曲Crazy train、Mr crowry、Deeをコピーしてその感想などを書きます。 まずはcrazy train。
とてもカッコいい曲で、35年ほど前に初めてコピーしようとしましたが、まずイントロのリフが、左手の薬指と小指を交互に動かさないといけないので、とても難しかったです。Aメロのギターフレーズは、5弦開放がダダダダと16で鳴っているのですが、これがとても難しく、Bメロの最初ダダダーンダァダァーだけ弾くことができたように思います。もちろん当時ソロは、タッピングはなんとかマネできましたが、ほとんどコピーできませんでした。結局できたのは、イントロのリフ、Bメロ、ソロのタッピングのみでした。現在は、ギター歴35年ということで、さすがにピッキングと運指の技術、リズム感が向上し、全体的に前よりコピーできているかなと思います。
ランディ・ローズはオジー・オズボーン・バンドに入る前、クワイエット・ライオットというバンドで活動しながら、ギター教室の講師もしていたので、ギターフレーズがきっちりしていると思います。エディ・ヴァン・ヘイレンは曲のギターソロにおいて、とても自由にほとんど即興で弾いているそうで、それはとても凄いことですが、ランディ・ローズのように、ギターソロを構築して作るのもとても凄いことと思います。
次にMr Crowleyです。
ミディアムテンポの名曲です。イントロのキーボードでクラシック的なもの、ガツーンとハードロックになる感じがカッコよく、そして感動します。この曲何といってもソロです。大きなギターソロが2回あるのですが、とてもハードでメロディアスでキッチリと構築されたフレーズですが、とてもエモーショナルで迫力もあります。覚えてコピーするのがとても大変でしたが、ロックギターソロのほとんどが入っていて、チョーキングからスケールの速弾き、同じフレーズの連続、歪を落として、柔らかく弾いたあと、凄い歪ませた音で物凄い速弾きなど、起承転結がはっきりしてこのソロは最高峰のひとつです。
ギターソロ練習曲として、必要なものがすべて入ってます。このような素晴らしい曲、ソロを作ったランディ・ローズは天才というほかにないです。「ギターテクニック」より大事な「感動」を与える曲、ソロだと思います。
最後にDeeです。
クラシックギターでの演奏、私はクラシックギターを持っていないので、フォークギターで弾きました。この曲も35年前は最初のフレーズだけ少し弾けただけでした。現在ではフィンガーピッキングも前より上手くなっており、なんとか雰囲気だけでも弾くことができるようになったと思っています。曲中のハーモニクスがとても美しい響きです。このクラシックの作曲家によるギターの名曲と変わらない輝きと、時を静かにしてくれる、何とも言えない優しい気持ちになります。
以上3曲コピーをして、様々な奏法、薬指、小指の運指の練習、リズミカルに弾くとこの重要性、ギターソロの組み立て方、盛り上げ方など勉強になりました。そしてランディ・ローズの音楽の才能やギターに対する姿勢にとても感動しました。
ご一読ありがとうございました。
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