
クラシックやJAZZ、吹奏楽などあらゆるジャンルで活躍しているトロンボーン。
しかし、J-POPにおいてはトランペットやサックスがメロディラインを担当して目立つことが多く、どんな音で演奏しているかイメージしにくいという人も多いのではないでしょうか?
今回は、J-POPを中心にトロンボーンがカッコいいおすすめの曲をご紹介します。
■ 旅は道連れ / Official髭男dism
サックスがメインですが、バックでトロンボーンもしっかり活躍しています。
この曲はメンバー皆で歌っているちょっとレア感のある曲です。
楽しそうなコーラスがとても綺麗ですよね。
トランペットは高音で耳に入りやすいですが、トロンボーンの音は聴こえてきますでしょうか?
楽器を始めたてだと聴き取りにくいかもしれませんが、しっかりトロンボーンも鳴っています。
トロンボーンがトランペットの高音を支えるこの組み合わせは相性がよく、J-POPでも頻繁に使われるので他の曲でも探してみてください。
■ 明日も / SHISHAMO
SHISHAMOといえばスリーピースガールズバンドなのでシンプルな楽器構成の曲が多いですが、この曲は珍しく管楽器がふんだんに使われています。
松岡彩さんのベースの直後から、トロンボーンを含んだホーンセクションの演奏が始まります。
この曲は毎日を頑張って生き抜いている人に向けた応援歌で、落ち込んでいる時、悲しいときに聴いて元気になって欲しいという曲ですが、ハリのある管楽器の音色がその雰囲気をよく表現していますね。
3:53からホーンセクションの各楽器のソロが始まるところも聴きどころです。
■ シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~ / Mr.Children
ミスチルのオフィシャルYouTubeチャンネルで公開されているライブ映像です。
古いながらも非常に人気が高い曲ですが、ほとんどライブで演奏されることはないそうで、貴重な映像のひとつですね。
スタジオ音源ではイントロのメロディはストリングスとギターがユニゾンで演奏するフレーズですが、このライブではホーンセクションが担当しています。
トロンボーンと共にサックス、トランペットに加えアコーディオン、バイオリン、チェロまで加わりすごい音の厚みです。
■ SAYONARA / SAKEROCK
恋ダンスで一躍人気ミュージシャンの仲間入りした星野源さんですが、その前はこのバンドでの活動がメインでした。
恋ダンスの時にはすでに解散していましたし、楽曲のほとんどがインストということもありかっこいいバンドで今でも再結成を望む声が絶えません。
聴いてすぐにお分かりの通り、この曲はトロンボーンがメインの曲です。
サックスやトランペットとのユニゾンやハモリもなく、ひたすらトロンボーンがメインでメロディを奏でる珍しい曲です。
無段階な音程変化をする楽器の不安定さを楽しみながら聞きたい1曲ですね。
■ キラーボールをもう一度 / ゲスの極み乙女
2013年発売の「キラーボール」のアンサーソングとしてリリースされた曲です。
古いディスコ調ファンクを思わせる曲調にホーンセクションが絡み合ったかと思えば、突然Aメロのバックでショパンが流れ出すというカオスに耳を奪われる曲です。
川谷絵音さんのアレンジ力は多彩で聞いていて飽きないものばかりですね。
トロンボーンは他の管楽器と共に曲全体で使用されています。
音数が多い曲なのでトロンボーンだけが目立つようなところはありませんが、しっかり中低音を支えています。
■ 月見るドール / GENTLE FOREST JAZZ BAND
スウィングジャズのビッグバンドを基調としていますが、きちんとポップな歌が入っている曲です。
大正時代や昭和初期のようなレトロなセンスで固められたコンセプトが逆にオシャレですね。
21人のビッグバンドで、リーダーは指揮とトロンボーンを担当するジェントル久保田さんです。
ジェントル久保田さんはさきほど紹介したSAKEROCKのトロンボニスト、浜野さんと在日ファンクというバンドも組んでいます。
歌が入っているからという理由でこのバンドをJ-POPというかどうか微妙なところではありますが、トロンボーンソロの活躍が見られる数少ない歌モノです。
■ MAGIC / sumika
ノリノリのピアノとホーンセクションがワクワク感を演出し、体が勝手に動き出すような曲です。
トロンボーンはまたしてもジェントル久保田さん。
いろいろなところで活躍されていますね。
2:04くらいからホーンセクションとピアノが絡み合う間奏があるので、聴き逃さないようにしてください。
■ まとめ
このコラムを書くにあたって、歌モノでトロンボーンのソロがあるJ-POPを探してみたのですが見つけることができませんでした。
ジャズなどではソロもとれる楽器なのですが全く見つからないとは想定外でしたね。
しかし、あまり例がないからやってはいけないわけではありません。
音楽は自由です。
トロンボーンの音色に魅力を感じたら、その音色を自分で作る歌モノの曲のソロに使ってみるのもいいでしょう。
これから始めてみようという人にはPLAYTECHのトロンボーンがリーズナブルで品質もよくおすすめです。
入門用としては最適なので見てみてください。
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