サウンドハウスに入社して気づけば10年、ショールームスタッフ河西です。
今回は、サウンドハウスが代理店を務めるアメリカの音響機器メーカーQSCが販売開始したKS212Cパワード・カーディオイド・サブウーハー、つまり単一指向性を持つサブウーハーを紹介したいと思います。
サブウーハーは、低域を大きくしてくれるスピーカーですが、”低域”は指向性が弱いというのがこれまでの認識でした。
KS212Cの商品説明にある、指向性を表すイラストを見てみましょう。

サブウーハーの前と後ろで15dB以上の音圧差があります。
これは体験せずにはいられない!!
ということでショールーム、スピーカー部屋へ実験に向かいました。

写真中央に置いてあるのがQSC/KS212Cです。
パッと見では、これまで見てきたサブウーハーとあまり違いはないような・・
というか縦長フォルムで後ろに見えるQSC/E118SWやCLASSIC PRO/CP18SIIと比べてスリムな分、見た目のインパクトは控えめな印象です。

さっそく音出しということで、まず正面に立っていつも聴いている曲をチェックしてみました。バスドラの低音がズンズン鳴って、こう腹に直接くる感じのいわゆる音圧を体で感じるサウンドは、さすがQSCという感じです。
聴く前のイメージとして、18インチ×1発と比べて、12インチ×2発というのは、口径が小さい分おとなしいのかな?なんていう想いがありましたが、音を出した瞬間、杞憂に終わりました。
そして、ついにお待ちかね。そのままの状態でおそるおそるKS212Cの後ろ側へ回ってみました。
ん??
あれ???
低域がすんごい小さくなった。
その差は、自分で音量レベル下げちゃったっけ?はたまたサブウーハー故障しちゃった??と思ってしまうほど。KS212Cの正面に戻ると、さっき聴いたズンズン系の低音がやっぱり鳴り響いてるという。
あまりに面白い体験だったので何度も行ったり来たりを繰り返してしまいました。
これならステージで演奏する時に、ボワーっと広がる余分な低域をストレスに感じることがありません。ステージ上の低域が少なくなるということは、その分、他の音がクリアに聴こえるということです。
DJやってる人で、どうしても俺はフロアと同じ低音を肌で感じたいんだ!!という人は別かと思いますが(笑)
単一指向性を持つサブウーハー、これはマジでヤバイです。
他のメーカーのサブウーハーでも、単一指向性を持たせることができるモデルはありますが、大体は複数台を並べたり、プロセッサーが必要だったりと、専門的な知識や、手間とコストがかかります。QSC/KS212Cはたった1台、電源入れるだけで誰でも簡単に指向性のある低域を鳴らせるというところがスゴイんです。
リアパネルと各設定画面のディスプレイはこんな感じです。
XLR/フォンのコンボジャックが2系統、その下にそれぞれのダイレクトアウトがあり、GAINつまみがあるだけというシンプルなコントロール。
ディスプレイで設定できる項目は大きく分けて4つ。大きなロータリーノブと2つのボタンで簡単に設定できるので初めて触る方でも安心です。

クロスオーバー:80Hz(K.2シリーズ)、100Hz(K、KLA、KWシリーズ)
ディレイ:0-100ms、0-113feet、0-34m
シーン:ユーザープリセットを5種類保存可能
セッティング:LEDのON/OFF、コントラスト、工場出荷時リセット
フルレンジスピーカーK.2シリーズとのマッチングは、もちろん言うことなしです。下記イラストのようにステレオ2ウェイ、またはKS212C×1台の2.1chシステムもお薦めです。
クロスオーバーを80Hzに合わせて、音量バランスを調整するだけで、簡単にいわゆる“良い感じの音”が作れます。

QSCのパワード・カーディオイド・サブウーハーKS212Cと、2ウェイ・パワード・フルレンジスピーカーK.2シリーズのサウンドが気になるという方、成田市にある弊社ショールームで展示しています!
ぜひ聴きにきてください。お待ちしております♪